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今回の試打評価はアルディラ ツアーグリーン。
2013年頃に発売されたシャフトでかなり古いですが、今でもジョン・ラームが使用し続けることで有名なモデルです。
ちなみにジャパンバージョンのJVではなく、今回はUSモデルを購入しています。現在は価格も非常に安くてシャフト単体だと1万円以下で購入が可能。
今作はやや手元寄りのバランスポイントなのでカウンターバランス気味になるのが特徴の中元調子シャフトです。
- 長所:操作性が高い。カウンターバランス気味で先端剛性も高いので叩ける。価格が安い。デザインがカッコいい。
- 短所:古いモデルなのでショップにストックがなくて入荷まで時間がかかる場合がある。
- 結論:今でも十分使える高性能シャフト。低スピン化できるので飛距離効率も◎
それでは詳しいデータを見ながらアルディラ ツアーグリーンについてレビューしていきます
- ヘッド:PING G400MAX
- ロフト角:9°
- シャフト:アルディラ ツアーグリーン 65
- フレックス:S
- 長さ:45インチ
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
アルディラ ツアーグリーンの試打計測データでレビュー
ヘッドスピード(m/s) | 46.3 |
ボールスピード(m/s) | 66.3 |
打ち出し角度(°) | 17.8 |
打ち出し方向(°) | -0.5 |
バックスピン(rpm) | 2234 |
サイドスピン(rpm) | -238(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 44.1 |
降下角度(°) | 44.3 |
センターからのブレ(yd) | -15(左) |
キャリー(yd) | 261.4 |
総距離(yd) | 280.5 |
スマッシュファクター | 1.43 |
以上が計測データです。最近ぎっくり腰をやってからスイングスピードが落ちたので、現在は下記の飛距離が基準となります。ご了承ください。
- キャリー250ヤード以下:微妙
- キャリー250ヤード以上:飛ぶ
- キャリー260ヤード以上:かなり飛ぶ
アルディラ ツアーグリーンを装着した際の平均キャリーは261.4ヤード、ランを含めた総距離が280.5ヤード。
キャリーが260ヤード以上出ていますし、G400MAXにスピーダーエボリューション4を装着した場合はキャリーが253.2ヤード(バックスピン量2608rpm)だったので、低スピン化したことで飛距離が大幅に伸びました。
G400MAXは比較的スピンの入りやすいヘッドですので、そう考えればとても低スピンなシャフトだと言えるでしょう。
平均スマッシュファクターは1.43とまずまずの数値が出ているのでミート率も悪くありません。
低打ち出しだと聞いていましたが、そこまで打ち出しはそこまで低弾道化しませんでした。
最高到達点は44ヤードなのでむしろ結構高かったですが、これはヘッドの影響もあります。
スピンが少なめだったので、高さのわりに降下角度は緩やか。ランにもけっこう期待ができる数値です。
弾道イメージがこちら。
捕まりはそこそこ良くてストレートからドロー傾向でした。
ややアウトサイドイン軌道というスイングの影響で打ち出しが左になっていますが、サイドスピン量自体はそこまで多くありません。
それぞれの打球を重ねて見るとこんな感じです。
打球傾向も揃っていますし安定性も高いと感じました。
打ち出し方向の影響もあり左側15ヤード地点に集まっています。
アルディラ ツアーグリーンの振動数と中間剛性、フィーリングについて
振動数計で手元側の剛性をチェック。また、センターフレックス計で中間部分の剛性を計測してみたので見てもらいましょう。
総じて言えるのは手元側がしっかりしており、中間から先の走り感があるという所です。
アルディラ ツアーグリーン65 Sの振動数は261cpm
60g台のカスタムシャフトの中では平均的な数値です。
中間部から先端側にかけてかなり硬さを感じていましたが、5.06kgとやはり高い数値です。
60g台のSフレックスの中では平均以上の数値で、ベンタスブルーなどよりも剛性は高いですが、カイリホワイトよりは0.1kg低くなっています。
さらに先端側も測ってみると5.13kgでした。
この位置での数値も高めでしたが振った時の感覚と一致しています。結構硬いシャフトになります。
特に中間部から先端側にかけては動きが小さいです。
メリットとしては打ち手のイメージを反映させやすいという点で、操作性が高く意図したようにクラブを動かしやすいです。
また、カウンター気味なバランスポイントなので、それがさらに拍車をかけているという印象。先端もとてもしっかりとしており、USらしくかなり叩けるシャフトです。
アルディラ ツアーグリーンはこんな人におすすめ
アルディラ ツアーグリーンがおすすめな方は以下
- 操作性が高いシャフトを使いたい方
- 低スピン化して飛距離を伸ばしたい方
- コスパ重視で低価格で高性能なシャフトを探している方
スイングイメージを反映しやすく、意図した弾道を具現化したいと考えている方にはもってこいなシャフトです。
低スピン化もしやすいのでバックスピン量を抑えたい方にも好相性。カウンター気味なので叩けるので飛距離性能も優秀です。
そして何より安いです。発売当初は高いとも言われていましたが、今となってはシャフト単体が1万円以下で買えますし、スリーブ付きでも13,000円ぐらいです。
アルディラ ツアーグリーンのデザインについて
手元側に黄緑色に近いグリーンが使われています。そこから先端にかけてグレーのカラーリング。
個人的にこのデザインはとてもカッコいいと思っています。
中間部にALDILAのロゴが入っています。
その横にスペックが記載されます。
背面全体を見るとこのような感じです。
表面がこちら。グリーンを使っていますがとても落ち着いたカラーリングですね。
デザインもそこまでゴチャゴチャしていないのが好印象です。
アルディラ ツアーグリーンの総合評価
飛距離性能が高く安定性も優秀です。硬めで操作性の良い叩けるシャフトを探している方には古いモデルですがおすすめできます。ラームが使い続けるのも納得の高性能なシャフトでした。
コスパは抜群ですが、いかんせん古いのでショップにストックがない場合があるのが懸念点。ぼくは注文から2週間程度待ってから発送されました。
在庫数にも限りがあるでしょうから、気になる方は早めにチェックしておくのが良いでしょう。
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