アルディラのフラッグシップモデル「ROGUE」の中から「ROGUEブラック130 M.S.I」のデータ計測を行いました
2020年モデルにはなるのですが、レビュー記事や動画もあまりなかったのと、中々良いシャフトだったので記事にしておきたいと思います。ちなみにこのシャフトはPGAツアー2021-2022シーズン初戦で優勝したマックス・ホーマがドライバーに装着していたモデルです
このシャフトは航空宇宙グレードの90tカーボンファイバーを採用し、さらにハイバランスポイント設計というのが特徴です。重心位置を手元側に配置するいわゆるカウンターバランス
アルディラの130M.S.Iシリーズは3種類ありますがブラックは中調子。メーカー的には程良い捕まりに加えて中高弾道が狙えると謳っているシャフトです
- ヘッド:PING G425LST
- ロフト:9°
- シャフト:ALDILA ROGUEブラック130M.S.I
- フレックス:TS
- トルク:4.4
- 振動数:262cpm
- 総重量:311g
- 使用ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GC Quad
ROGUEブラック130M.S.Iのフレックスは全てT◯という表記です
結論:振り抜きやすい中調子だけど左へのミスを減らせる
今回打っている60TSは振動数のデータを見ると262cpmということだから比較的硬めな印象ですが、トルクが4.4あることでしなりも感じやすいです。加えてカウンターバランスなのでとにかく振りやすいシャフトというのが1番印象的
メーカーは程よい捕まり感があると謳っていますが、打球はストレートからフェード系で左方向への大きなミスが出にくかったです。恐らくこのシリーズの中での捕まりの良さを謳っているものだと考えられる、その程度の捕まり感です
振り抜きが良くて癖のない中調子を探している、さらに左へのミスはなるべく消したいという方にはおすすめ
さらに先端剛性も中々高いので、高重量+高慣性モーメントという現在主流のドライバーヘッドとの相性も良いタイプです
アルディラROGUEブラック130M.S.Iの試打計測データ
ヘッドスピード(m/s) | 46m/s |
ボールスピード(m/s) | 66.0m/s |
打ち出し角(°) | 17.3° |
打ち出し方向(°) | -1.4(L) |
バックスピン(rpm) | 2212 |
サイドスピン(rpm) | 96(R) |
ピーク時の高さ(yd) | 42.4 |
降下角度(°) | 43.1 |
センターからのブレ(yd) | -1(L) |
キャリー(yd) | 261.0 |
総距離(yd) | 278.0 |
アルディラROGUEブラック130M.S.I評価レビュー
捕まりが控えめなぐらいで残りの項目は高評価です。飛距離もフェード系にしては低スピンでキャリーも出ることからこの点数
フェードでも低スピンで飛ばせる
ご覧のようにフェード系でも高打ち出しで低スピンの弾道が打てます。少し打ち出しが高すぎるのは気になっていて、さらに飛距離を伸ばすにはもう少し弾道を抑えたいところではあります。ただ、それだけ高弾道化できているということですし、ボールの上がりにくい方にとってはキャリーの出しやすさにも繋がるでしょう
このあたりはメーカーが言うとおりビッグキャリーが打てます。打ち出し高くしたいけど、スピン量が増えるのが嫌という方には嬉しい選択肢になりそう
シャフト自体がまあまあ仕事をしてくれるタイプなので、飛距離性能も悪くないです
ストレートからフェード系のほどよい捕まり
繰り返しになりますが、打球は基本的にフェードorストレート。2球ずつ右と左に分かれましたが、どれもフック回転はかからずに左へのとんでもないミスが出る心配は全くありませんでした
フェードとはいえサイドスピンはかなり少ない部類でストレートと言っても良いかもしれません。程よい捕まりとはこの事か!と思えるような打球傾向です
方向性は良いほうなので、安定感は4点としています。同じような打球が出てくれるので、マネジメントもしやすくなります
スライサーだと捕まりにくいかもしれないので、捕まりの良さという謳い文句に期待して使うと失敗するかもなので要注意
海外ブランドシャフトとは思えないしなやかな振り心地
ALDILAと言えばなんとなくハードなイメージがありますが、今作はとても振りやすい中調子シャフトに仕上がっていると思います。トルクも大きめでカウンターバランスなのが要因だと思いますが、それでいて振動数からもわかるとおり全体の剛性感はまあまあ高いので安定性もある優秀なシャフト
振りやすさと安定感を両立できているのが1番良いところですね
まとめ
アルディラROGUEブラック 130M.S.Iの紹介でした
実際に打つ前はハードかな?という印象がありましたが、カウンターバランスと高トルクという組み合わせが想像以上に振りやすくて安定感も高い高性能シャフト。それでいて先端の剛性もそこそこ高いのでブレにくいというメリットもあります
メーカーは程よい捕まり感があると謳っていたけれど、左方向への大きなミスが出にくい丁度良いバランス感。基本的にはストレートからフェードと考えてもらうのが良いでしょう
高弾道かつ低スピン化できるのが強みになりそう。割と仕事をしてくれるシャフトですが、しなり方にも癖がなくて多くの方が使える万能シャフトという印象
先端の剛性感も十分あることや、カウンターバランス設計ということもあり、最近主流である高重量+高慣性モーメントヘッドとの組合わが最もおすすめです
日本モデルは価格も割と安いのでコスパもまあまあ良いと思いますが、デザインが地味すぎるのでー0.5点にしておきます(笑)
おすすめ度:
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