人気カスタムシャフトであるアッタスの11代目となる「アッタス11(ジャック)」をようやく試打することができました
ツアープロからの評価も高く、男子・女子を問わず人気のシャフトであるアッタスも既に11代目
そして今作はアッタス史上もっとも高弾道が打てるモデルと謳っているのですが、実際のところどういった性能なのか気になっている方も多いと思います
ちなみにッタス11(ジャック)の大まかな特徴は以下のとおりです
- 手元と先端側のトルクが抑えられている
- インパクトでヘッドが上を向く挙動
- スピード感のあるしなり戻りと弾き感
- ダブルキック
そしてこのページでは、高精度弾道計測機GC2を使ってのデータ計測をもとに、アッタス11(ジャック)の性能やフィーリングについて正直に試打評価していきます
どうぞシャフト選びの参考にしてみてください
アッタス11(ジャック)の試打評価レビュー
まずは試打クラブのスペックを紹介
試打クラブのスペック | |
ヘッド | PING G410PLUS |
ロフト | 9° |
シャフト | アッタス11(ジャック) 6 |
フレックス | S |
バランス | D3 |
総重量 | 314g |
PING G410PLUS自体は非常に高性能なモデルで、方向性、飛距離性能ともに優秀なドライバーです
関連PING(ピン) G410 PLUSドライバー試打レビュー|G400の計測データと比較検証
試打計測データからみるアッタス11(ジャック)の性能やフィーリング
ヘッドスピード | 45.7m/s |
ボールスピード | 66.3m/s |
サイドスピン | 30右 |
バックスピン | 2297rpm |
打ち出し角 | 14.3° |
最高到達点 | 34yd |
キャリー | 256yd |
総距離 | 280yd |
試打データからみる性能
計測したデータを見ていただくとわかるとおり方向性の良さが秀逸で、ヘッドの飛距離性能を犠牲にすることなく直進性能がアップしています
サイドスピン量の少なさが際立つ試打結果となりましたが、ここまでストレート系の球筋が打てるとラウンドでの安心感は段違いでしょう
ただしG410PLUSの純正装着シャフトでの試打計測値と比較してみても、飛びの性能自体はほぼ変わらずなので、シャフトの性能で飛距離が大きく伸びるといったことはありませんでした
そして、メーカーが謳っている「アッタス史上もっとも高弾道」ということでしたが、弾道の高さに関する数値である「打ち出し角・最高到達点」はともに平均的でした
平均的というと若干誤解を生みそうですが、理想的な高さですので、結果としては最高に近い評価です。実際、前作のTHEアッタスと比較しても打ち出しも最高到達点も高くなりました
バックスピン量も2200前後と、こちらも理想値で風に強くてキャリーとランがバランスよく出せる弾道
フィーリングに関して
現在のカスタムシャフト市場のなかでも比較的しなり量のある振り心地です
重量はしっかりあるのですが、手元側のしなりが結構あるのでワンフレックスぐらい柔らかいような印象さえあります
特に切り返し時にな感じられるしなり感の影響か、振り急ぎがなくなって非常にタイミングが取りやすい事で、スイングテンポが狂いにくいのも好印象です
またダブルキックという特性もあることから、先端部にも適度な加速感と弾き感があるので、どちらかに分類するとすれば捕まりの良いシャフト
アッタスPUNCHに近い感じのしなり感を感じられますが、先端はアッタス11(ジャック)の方が柔らかめです
そして前作のTHEアッタスと比べても、先端部の動きがはっきりしていて、インパクトではアッパーに動くのが実感できます
関連THE ATTAS試打レビュー 10代目の集大成| 感想&評価
弾道イメージ
サイドスピン量が少ないので、ターゲットラインからのずれは最大でも11ヤード
インパクトのタイミングが大きくずれることがないことから、極端に曲がるような打球は出にくいです
捻じれない弾道で、横風の計算もしやすいでしょう
弾道の高さは最大が37ヤードで、最も低く出たもので31ヤード
驚くような高弾道は出ませんが、ちょうどいい高さではあります
前作のTHEアッタスよりは高弾道になり理想値に近づきました(最高到達点28ヤード)
アッタス11(ジャック)の見た目やデザイン
割と派手目なデザインが多いアッタスシリーズですが、11(ジャック)は案外おとなしめのカラーリング
シルバーベースにオレンジが映えるデザインです
お世辞にもカッコいいとはいえませんが、好みの分かれるところでしょう
アッタス11(ジャック)についてのよくある質問(Q&A)
対象ヘッドスピードは?
今回試打をした6Sでいえば、ほとんどのヘッドに装着した場合、310g〜320gに収まることが予想できます
そうなると対象となるヘッドスピードは、ドライバーでの計測時で43〜46m/s程度の方がスペック的には丁度いいでしょう
50g台のSシャフトになれば300g前半になるので、ヘッドスピードは42m/s〜44m/sがベスト
以下の表にもまとめてみましたので、参考にしてください
- 40g台→総重量300g以下(H/S 40m/s以下)
- 50g台→総重量300g前半(H/S 42m/s〜44m/s)
- 60g台→総重量310〜320g(H/S 43m/s〜46m/s)
- 70g台→総重量320g以上(H/S 47m/s以上)
アッタス11(ジャック)の振動数
50g台のSシャフトで247cpmという計測値なので、硬さ的には平均的です
アッタス11(ジャック)の総合評価:まとめ
- しなりを感じてスイングしたい方
- 弾道に高さをだしてキャリーを稼ぎたい方
- 直進性のある安定した弾道を打ちたい方
USTマミヤ アッタス11(ジャック)の試打レビューでした
直進性の高さから、方向性に関してのパフォーマンスは素晴らしいので満点ですが、同時に飛距離性能も十分で文句なしでしょう
ダブルキックであることと、柔らかめの挙動なので、操作性の良いシャフトというモデルではありません。良く言うとオートマチックなシャフトで、余計なことをせずに真っ直ぐ打つのがおすすめです。あれこれ球筋を打ち分けたいというのには向いていません
総合的にみると、高さも出しやすく、曲がりにくいことから優しく打てるカスタムシャフトというのがわかりやすいかと思います
方向性が安定しなくて、打球も上がりにくいけどカスタムシャフトに興味がある、という方にも強くおすすめできるシャフトです
以上、アッタス11(ジャック)試打評価【口コミ】しなり感はあるが方向安定性が高く、気持ちよく打てる万人向けカスタムシャフト。という話題でした
ATTAS(アッタス)11 メーカー別スリーブ装着シャフトの紹介
各メーカーのドライバー用スリーブが装着されているモデルも販売されています
シャフト単品で購入する場合、現在使っているドライバーがカチャカチャ式のモデルであれば、スリーブ付きならそのまますぐに使用が可能で、スリーブを別途購入する必要がなくて便利です
そこでここでは、主要メーカー別にスリーブ付きのアッタス11シャフトを紹介していきます
テーラーメイド
キャロウェイ
タイトリスト
PING
ダンロップ(SRIXON)
ブリヂストン