本間ゴルフXP-1ドライバーの試打評価レビューです
XP-1は本間ゴルフのツアーワールドブランドの中でも軽量で捕まりの良さとミート率の向上を謳ったモデル
テクノロジーとしてはTW747シリーズのテクノロジーを盛り込んだタイプですが、以前本間ゴルフから展開されていたビジールシリーズとターゲット層は近いクラブとなっています
- 短尺化によるミート率向上
- 高トルク&軽量シャフト
- 捕まりの良いハイドロー弾道
そこでこのページでは、高精度弾道計測機GC2を使ってのデータ計測をもとに、本間ゴルフXP-1ドライバーの良かった点と、ここはちょっと気になるという点』を正直に試打評価レビューしていきます
本間ゴルフ XP-1 ドライバーの試打レビュー
まずは試打クラブのスペックを紹介
試打クラブのスペック | |
ヘッド | 本間ゴルフ XP-1 ドライバー |
ロフト | 9.5度 |
シャフト | VIZARD43 |
フレックス | S |
バランス | D1.5 |
総重量 |
292g |
総重量もツアーワールドシリーズとは思えないほどの軽さです
今回は試打クラブとしてロフト角9.5°でシャフトは純正のSシャフトを使用しました
試打計測データからみるXP-1 ドライバーの性能やフィーリング
試打計測データ(比較付き) |
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XP-1 | ツアーB JGR | エピックフラッシュスター | |
ヘッドスピード | 45.9 | 46.7 | 45.2 |
ボールスピード | 66.5 | 67.7 | 65.6 |
打ち出し角 | 16.8 | 18.2 | 11.7 |
サイドスピン | 113左 | 515左 | 10左 |
バックスピン | 2700 | 2926 | 2288 |
最高到達点 | 44 | 49 | 27 |
キャリー | 253 | 251 | 246 |
総距離 | 272 | 269 | 272 |
まず試打データを見ていくと、比較した3機種の中では飛距離も出ていて、キャリーと総距離のバランスが良いドライバーだと感じられますし、ぼくが飛ぶドライバーの基準としているキャリー250ヤードはクリアしてきました
ヘッド自体の捕まりが良く全体的に打球はターゲットラインよりも左側6ヤード地点に集まっています。ドローバイアス設計と謳っている通り、大型のヘッドながらヘッド返りは申し分なく、しっかりと捕まったドローボールが打てているのが印象的
9.5°にしては打ち出し角度が高く、最高到達点も高め、スピン量が適正に収まればキャリーも確実に稼げるといった弾道
そして肝心のバックスピン量は平均値で2700rpmとかなりスピン量が多めのデータとなっていますが、これは4球目で打ち損じてしまってスライスが出てしまったことが要因。捕まった状態だと2500rpm程度。まーそれでも理想値よりはやや多めのデータですが適正範囲内です
この数値的を見る限り、ある程度バックスピン量がかけて浮力を出そうとしているヘッドだということを感じられますが、個人的にここはとても良いチューニングだと感じますね。というのもツアーワールドのプロモデルTW747は非常に低スピンな弾道で、ハードヒッター向けというタイプだったので、しっかりと棲み分けができていて好印象です
安定して飛ばすならこれぐらいのバックスピン量がある方がドロップやチーピンの心配がなくなって安心感が増します
打感に関してはかなりいい部類に入ってくるドライバーかなと感じられる感触です
吸い付くほどの柔らかな打感では正直ありませんが、軽い金属音で弾き感もありながらフェースにしっかりとボールが乗る感覚があります
打感にこだわりのある方でも比較的満足できる感触と音なので、ここは素直に良いなーと感じる部分
最後に純正装着シャフトですが、超軽量シャフトとは思えないしっかり感があります。データ的にはかなりの高トルクで6以上あるのですが、スイングすると意外なほどに追従性が感じられて反応が良い
それほど癖がなくてヘッドとのマッチングは非常に良いのでまずはこのシャフトを試してみるのがおすすめですね
さらにこのドライバーは45.25インチという長さで短尺をアピールしていますが、最近のこのジャンルの軽量モデルの中では短いという程度
とはいえ最近のモデルの中では短いので非常に扱いやすい長さであることは間違いありませんし、長尺で振りおくれてしまう方やミート率があまり良くないという方との相性は良いでしょう
本間ゴルフ XP-1ドライバーのヘッド形状やデザイン
ヘッド形状は後ろ側に伸びた感じでやや三角形に近い感じですが、フェースアングルがそれほどフックではないので違和感は感じない
形状的には今風の飛びを追求する傾向にあるドライバー市場では一般的で、変でもないですし特段良い!ということもありません
ただし本間の調整機能である「ノンローテーティングシステム」はXP1にも搭載されていて、シャフト向きを固定して無段階調整できる素晴らしいテクノロジーが盛り込まれている点は最高に良いポイント
この調整機能によってシャフトの性能を代えずにヘッド向きを変更することが可能です
シャロー形状で、印象的なのはソールの溝
ヘッドの先端側ギリギリまで溝が入っているのですが、ここは演出かなーと正直感じる部分です
本間ゴルフXP-1ドライバーは限定的だけどカスタムも可能
今回のXP-1は限定的ですが、シャフトをカスタムすることもできます
カスタム可能なシャフトは以下
- VIZARD FPの各種にカスタム対応可能
- VIZARD FDの各種にカスタム対応可能
- Diamana DF 6sのカスタム対応可能
- スピーダーエボリューションV 6sのカスタム対応可能
上2つはTW747の純正シャフト
ディアマナとスピーダーに関しては1世代前という謎の仕様となっております
TW747用のVIZARD FPとFDは結構ハードなシャフトなので、パワーヒッターだけどスライスに悩んでいるという方にはおすすめな組み合わせです
本間ゴルフXP-1ドライバーの総合評価:まとめ
- ヘッドスピード40m/s前後の方
- スライスを軽減して飛距離アップしたい方
- 弾道の低さに悩んでいる方
- TW747のシャフトをカスタムそう着すればパワーのあるスライサーにもおすすめ
軽量で振り抜きの良さも素晴らしく捕まりも良いドライバーです
飛距離性能も申し分なく、このドライバーの対象となる方は非常に多いと感じる一本でした
中でも打感の良さは素晴らしく、さすが本間ゴルフと感じさせられる部分
最も性能を発揮できるのは「ヘッドスピード的に40m/s前後の方でスライサー」
総合的にみてバランスが良いドライバーで、飛距離もだけど方向性や打球の飛び方などを含めた安定感を求める方に最適なモデルといえます
以上、本間ゴルフ XP-1ドライバー試打評価レビュー|打感が良い安定感抜群のドライバー。という話題でした
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