コントロール性能やメイドインジャパンのクオリティによる品質の高さから国内外のツアープロやトップアマに絶大な人気を獲得した日本シャフトのスチールシャフトシリーズ「モーダス」
そのモーダスシリーズも今や複数のラインナップがあり、バリーエーションも豊富になってきました
そこでこのページでは、「NS PROモーダス3 Tour130」の試打を高性能弾道計測GC2を使用して行いました
モーダス3 Tour130の良かった点とここがちょっと残念という点を正直にレビューしていきます
モーダス3 Tour130のココが良い
・ボール初速がアップする弾き感の良さ
・縦の距離感が揃うので距離感が合う
・先が走るけど、中間剛性が高くひっかけにくい
モーダス3 Tour130のココが残念
各クラブメーカーに標準装着では基本的には取扱いが無いので、カスタム対応かリシャフトでの作成が基本となる
扱うにはある程度のスイングスピードとパワーが必要
130というモデル名は重量と勘違いしてしまい紛らわしいところ(実際はTour125の方が軽い)
NS PROモーダス3 Tour130の特徴
- 中間部の高い剛性設計
- 先端は低めの剛性
- 高い打ち出しとスピン性能を付与
最大の特徴は一般的なスチールシャフトと比較して、シャフト中間部分の剛性を高めてあること。対して先端部分は剛性を低く設定し、高弾道と高スピンでターゲットを狙っていけるモデルです
中間部の高い剛性設計によってスイング中のシャフトの暴れを抑えると同時にパワーロスを軽減し操作性の良さも向上させています
130というのはモデル名であり重量を表すものではないので注意が必要です。モーダス130よりもモーダス125の方が重たい仕様です
スペック
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モデル名 | フレックス | 長さ(インチ) | 重量(g) | バランスポイント(%) | トルク | 調子 |
モーダス3 Tour130 | R | 41〜37(2番〜ウェッジ) | 121 | 51.5 | 1.6 | 中 |
S | 124 | 51.6 | 1.5 | |||
X | 129 | 51.6 | 1.4 |
NS PROモーダス3 Tour130の試打評価レビュー
試打クラブのスペック
ヘッド | 本間ゴルフ TW737V |
番手 | 7番(32°) |
シャフト | NS PRO モーダス3 Tour130 |
フレックス | S |
バランス | D3 |
総重量 | 441,5g |
NS PROモーダス3 Tour130の試打計測データ(比較付き)
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モーダスTour130 | モーダスTour125 | DG AMT ホワイト | |
ヘッドスピード | 36.7 | 35.8 | 33.2 |
ボールスピード | 49.9 | 48.7 | 48.1 |
打ち出し角 | 19.9 | 20.6 | 20.6 |
サイドスピン | 198左 | 387左 | 102右 |
バックスピン | 6056 | 5744 | 5863 |
最高到達点 | 30 | 30 | 31 |
キャリー | 154 | 151 | 148 |
総距離 | 165 | 162 | 160 |
[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”]モーダス3 SYSTEM3 Tour125の試打レビュー記事は現在作成中です
中間部のしっかり感の効果で暴れずに安定する。リストターン主体のスイングと好相性
シャフトの中間部分のしなりが抑えられているので、スイング中にシャフトの変な中折れ感がなく素直にクラブが降りてくるので、それが結果的に振りやすさに繋がっているなというのが第一印象
中間部が一般的なスチールシャフトよりも非常に強く、剛性分布図のデータでは手元側はそれほど柔らかくないはずなんですが、相対的にしなりが出やすく切り返しでも自然とタメを作りやすくなっています
そして先端側は割と柔らかめでしっかりと動きの出るのが特徴的。中間部の強さと相まって走り感も適度に感じられます
こう聞くと先端が暴れそう!と感じる方もいるかもしれませんが、不思議とタイミングが合いやすく、打球のバラツキも非常に少なく安定感が非常に高いシャフトです
トータルで見ると癖があまりなくタイミングが取りやすく、切り返しからフィニッシュまでスムーズに振り抜ける扱いやすいシャフト
中間から手元側は比較的しっかりしているので、相性が良いのはボディターンよりはリストを積極的に使ってタメを作っていくタイプのスイングの方がタイミングは取りやすいでしょう
全体としては中調子表記だけど、先調子に近いタイプといえます
重量系スチールシャフトの中では飛距離性能はトップクラス
試打データを見ていただくとわかる通り、同一ヘッドを使用した際でもシャフトによってここまで飛距離差が出てきます
特に今回試打したモーダス3 Tour130はボール初速が速く、飛距離もしっかりと出ています
先端の動きから弾き感もアップするのもありますが、一番はミート率が高いのが要因かなと思います。前述したとおり中間部がしっかりしているからか、切り返しからインパクトまで、スムーズに降りてきます
潜在的な飛距離を引き出してくれるシャフトですね
縦の距離のバラツキが少なく、距離感が合う
全体的に縦の距離がずれにくく、結果的に距離感が合ってきます
アイアンショットでの距離感はスコアメークにおいて重要な要素なので、ここは高得点ポイント。これもミート率の高さと、中間剛性の高さによる挙動の安定感からくるモノでしょう
適度な捕まりで、ほんの少しドローするストレート系弾道
先端側に動きが出るシャフトであることから、弾道的にはややドロー傾向ですが、サイドスピン量は少なくほぼストレートに近い球筋
先端に動きはあるものの、極端すぎないので引っ掛けのミスなどはそこまで気にする必要はないかなと感じます
軽量なモデルではないので、ある程度のヘッドスピードは必要
重量は重ためなので、やはり対象となるのはスイングスピードの速く、パワーのあるゴルファー
ダイナミックゴールドよりは軽いとはいえ、ヘビーなシャフトであることは変わりません
シャフトの性能を引き出すには、ドライバーでのヘッドスピードが44m/s以上はほしいところです
あと、モデル名とはいえ130という書いてあるのは、実際にはTour125よりも軽いですし、数字からくるイメージ的に余計に重く感じるので、ユーザー的には勘違いしやすいですので別の表示の方が良かったんじゃないかなーと思いますね
NS PROモーダス3 Tour130の口コミや評判
そうなんすよね〜😭
お金あればメッチャやってますよね😈
今のアイアンのシャフトはモーダス105なのですが,モーダス130で試打したところサイドスピン量が劇的に減りました😧
話は変わりますがDWって長尺なので短いドライバーがあればなっていつも思うっす´д` ;— ☆ひっきー@エビちゃんです。☆ (@hykkie) April 20, 2019
先調子系がお好きな感じなんですかね、最近の私と同じですね(☝΄◞ิ◟ิ‵)☝ 先調子系ですとアイアンシャフトですが日本シャフトのモーダス130もオススメです。全然売れてませんし使ってる人も少ないですが、先調子が好きな方ならかなりハマると思います。
— ボスゴマライルちゃん。 (@bossspottedryle) March 12, 2017
中古だけど、新しいアイアンを打ってみた。これまでのシャフトは、DGのS200だったけど、今回はNSのモーダス130 S 軽くなったので振りやすい。ドライバーも変えちゃうか?そうなると、ウッド全部変えたくなるしなぁ。
— NIGHT’S (@good_nights) August 2, 2015
NS PROモーダス3 Tour130の試打評価のまとめ
こんな方におすすめ
- リストターン主体のスイングタイプの方
- 先調子系が好みだけど縦の距離をしっかり合わせたい方
- スイングスピードが速いけどスイング軌道が不安定な方
総合評価:
弾き感の良さが際立つシャフトで、アイアンの飛距離性能をしっかりと引き出してくれるモデルだなという感じで、素直に良いシャフトだなと思います
中間部をかなり硬くしている効果で、先端を柔らかく設定しているにもかかわらず極端な動き方をしないので、ひっかけも出にくく安定感も高い印象でした
ヘッドスピードが速く、リストを積極的に使ってスイングするタイプのゴルファーとのマッチングが最も性能を発揮できる挙動。特にタメが強い人には持ってこいのシャフトです
以上、NS PROモーダス3 Tour130 試打評価レビュー【比較データ付き】|癖のない振り味に加えて距離のバラツキが少なく安定感抜群。という話題でした