ウッドやアイアンと比べてパターでのシャフト交換というのは一般的ではないのが現状
とはいえ「パターシャフトだって、最新のテクノロジーで作り上げられた高性能の物を装着すれば転がりや方向性が良くなって、カップインする確率も更にアップするんじゃないか?」と個人的に常々考えており、以前にこのブログ上で「ストロークが安定する画期的なハイブリッドパターシャフト「BGT Stability」を紹介」という記事を書いています
そこで、パター専用のカーボンシャフト『スタビリティーシャフト』を日幸物産さんからご提供頂きましたので、実際にぼくが使っているスパイダーツアーブラックパターに装着してテストを行ってみました
このパター用シャフトを使用しているプロがツアーで優勝(2019年LPGA第4戦「ホンダ LPGAタイランド」、web.comツアー第3戦「カントリークラブ
ボゴタ選手権」でそれぞれ優勝者が使用)するなど、現在カーボン製のパター用のシャフトとして非常に話題になっている画期的なモデルです
この記事では
- スタビリティーシャフトとは一体になんなのか
- スタビリティーシャフトの良かった点と気になる点を正直にレビュー
- パターへの取り付け方法(リシャフト)を簡単に紹介
- おすすめの取扱い店情報
以上の3点をメインにわかりやすく解説していきますので、どうぞ参考にしてみてください
スタビリティーシャフトの概要
- トルクを抑えてスクエアなインパクトを実現
- チップ径を問わず様々なパターに装着できる
- 曲げ剛性が高く、ヘッド挙動が安定することでスムーズなストロークが可能
スタビリティーシャフトは、BGT(ブレークスルーテクノロジー)の創業者バーニーアダムスたちが開発した、パター専用のシャフト。実際に使用したゴルファーの56%がこのシャフトに変えてパッティングが改善したというデータがあるらしいのですが、シャフトだけでそこまで良くなるというなら使わない手はないですよね
パター専用のシャフトと聞くと日本ではまだあまり馴染みがない代物ですが、パター用のスチールシャフトの問題点を最新の素材とテクノロジーを駆使して解決したモデルです
ウッドやアイアン用のシャフトの進化は目覚ましいものがありますが、50年近くパター用のスチールシャフトは同じような物が使用されてきているのが実際のところ
一昔前と比べると、パターヘッドは非常に重量が重たくなってきており、そのため従来のシャフトでは挙動が安定せず、インパクトの瞬間にスクエアにヒットするのが難しいと言われています
そんな問題点を克服するために開発されたのがこのスタビリティーシャフトで、現代の重量級パターヘッドでも安定したストロークを可能にしてくれるというモノです。もちろんルール適合品なので競技ゴルフでも使用可能です
スタビリティーシャフトの試打評価レビュー
グリップにはシャフトの転写のカラーとマッチすると思ったので、スーパーストロークPISTOL GT Tourのブルーを選びました
装着時の外観や見た目
メインとなるカーボン部分はマットブラック仕上げで、クールな外観でとてもかっこいい。スパイダーツアーブラックのヘッドとの組み合わせも相性がバッチリ
先だけスチールで、カーボン部分はかなり太い見た目なので、実際のところどうかなと思いましたが、数回打ってみるとアドレス時の違和感もなくなりました
見た目に関してはそこまで奇抜でもないなと感じたのが正直な感想
あと、今回はシャフトの転写部分は裏面に持ってきました。このほうがシンプルでアドレスした時には構えやすいと思います
方向性
想像以上に方向性が良く、狙ったラインへ正確に打ち出せます
ヘッド自体はネオマレットタイプを今回リシャフトしたので、もともと方向性に優れている部分も正直ありますが、ショートスラントネックのスパイダーツアーブラックの個人的に唯一気になる部分として、右方向へのプッシュアウトがありました
右へのミスを嫌うあまりに、引っ掛けてカップを外すという場面が幾度となくあったのですが、不思議なほど右プッシュが減って狙ったラインに正確に打ち出せます
また、わざと芯を外して打ってみても方向性がそれほどブレないという結果。特にストローク幅の広くなるロングパットでは安定感が最高です
こうなるとあとは距離感とラインの読みに集中することができるので、パッティングはとてもシンプルになります
フィーリング
フィーリングも良くなりました。なにが良いかというと、余計な振動が手に伝わってこないので、タッチが合いやすいというメリットがあります
カーボンに変えたら軽くなってしまうんじゃないかな?と思っていましたが、しっかりとヘッドバランスも出ていますし、総重量も550グラムほどあるので問題なし
ヘッドがねじれないので芯で捉えやすく、転がりも申し分なしです
気になる点、というか気をつけたい点
気になる点を上げておくと、やはり素材がカーボンシャフトなところ
性能面では素晴らしいスタビリティーシャフトですが、気になるというか気おつけたいところだと思ったので書いておきます
日本のゴルフシーンでは常用カートでラウンドする機会が多いと思いますが、そういった場合に同伴者と共用パターを入れておく部分があります
ここで問題になるのがやはりシャフトへのキズ。同伴者との共用スペースでは、みんながみんな丁寧に道具を扱うとは限らないですよね
スチールシャフトはそこまでデリケートではないので、気にならない方が多いとは思いますが、カーボンシャフトとなると話は別
カーボンシャフトであるスタビリティシャフトは共用部分に入れておくとキズが入ってしまいそうで少々心配だなと感じたので、ぼくは自分のキャディバッグへ入れておくようにして使っています
キャディ付きならしっかりキャディさんに説明しておかないと、知らないうちにシャフトにキズが!なんてことも起こりえますので要注意です
スタビリティーシャフトのリシャフト(取り付け方法)
取り付け方法は想像していたよりも簡単で、作業時間も通常のリシャフトよりも短時間で済みました
今回行った方法は、もともとパターへ装着されているシャフトをそのまま使用しました(ストレートシャフトの場合は付属しているシャフトがあるので、そちらを利用しても良いですが、スパイダーツアーブラックのシャフトをそのまま使用したかったので今回はこの方法で装着しました)
ヘッドから約9インチほどの場所をシャフトカッターでカットして、カットした部分を2.5インチ表面を粗します
あとは接着剤でくっつけるだけなので、クラブの修理に慣れている方であればすぐに交換可能です
ただし、やはりゴルフクラブなので、基本的にはゴルフ工房やショップに持ち込んで交換してもらうのが故障のリスクは少ないと思います(ぼくはゴルフ屋で修理を覚えた身なので、普段から自分でクラブ修理を行っています)
スタビリティーシャフトのまとめ:総合評価
- パッティングのストローク軌道が安定しない方
- 狙ったラインに正確に打ち出したいと考えている方
- お気に入りのヘッドを活かして、さらに高性能なパターに進化させたい方
総合評価:
パターのリシャフトというとまだ実際に行っている人は少数なのが現状で馴染みは薄いですが、スタビリティシャフトは交換することでお気に入りのパターが今以上の高性能クラブに進化させることが可能で非常におすすめです
方向性はもちろんのこと、フィーリング面でも改善されますので、パッティングに悩んでいる方は是非、パターのシャフト交換にチャレンジしてみてはいかがでしょうか
スタビリティーシャフトの取扱店の情報
現在国内でAXIS1を購入できるショップはあまり無いという状況
そこで今回取扱いがあり、おすすめのショップなのがUSモデル専門の老舗、フェアウェイゴルフさん
ぼくが普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
以上、パター用カスタムシャフト『スタビリティーシャフト』試打評価レビュー|気になる性能から取り付け方法まで解説【PR】という話題でした
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