「キャロウェイ ELYTE ドライバー」の試打計測を行ったのでレビューしていきます。
2025年モデルのELYTEは4種類ありますが、この記事で取り上げているのは最もスタンダードで、同シリーズのベンチマークとなるモデルです。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)
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【結論】思った以上の低スピン強弾道でめっちゃ飛ぶ
結論から言っておくと、高弾道＋低スピン＋高初速でよく飛びます。飛びの3要素を確かにレベルアップさせてきています。
球筋の一貫性もありますし、捕まりも良いので一般的な目線から見ても非常に扱いやすいドライバーに上手くまとめてきたなと思います。ハイドローかつ低スピンの弾道を作りたいならおすすめ！
ただし、純正シャフトでの計測だったのに、予想していた以上に低スピン化していたので驚かされました。
ロフトは多めに選んでおくほうがキャリーも効率よく稼げそうです。
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トラックマンによる試打計測データ
2024年よりドライバーでの計測ヘッドスピードは約45m/s前後での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
| 項目 | ELYTE(9°) | ELYTE TD(10.5°) |
|---|---|---|
| H/S (m/s) | 45.8 | 45.4 |
| B/S (m/s) | 66.1 | 66.4 |
| 打ち出し角(度) | 14.7 | 13.8 |
| 打ち出し方向(度) | 2.1 | 2.3 |
| バックスピン | 2170 | 2272 |
| スピン軸 | -9.6 | -7.2(左) |
| 最高到達点 | 31.5 | 30.2 |
| 降下角度(度) | 36.6 | 36.0 |
| 曲がり幅(yd) | -15(左) | -11.9(左) |
| 左右ブレ(yd) | -5.8(左) | -1.5(左) |
| キャリー(yd) | 248.1 | 248.1 |
| 総距離(yd) | 273.1 | 273.0 |
| スマッシュファクター | 1.44 | 1.46 |
まず前提条件として、トータルで270ヤードオーバー(45m/sで打った場合)すれば非常に良く飛ぶドライバーというのが当サイトの基準です。
そしてELYTEドライバーはトータル273.1ヤードと好結果でした。よく飛んでます！
ELYTE TD(トリプルダイヤモンド)同様に初速もよく出ていますし、なによりバックスピン量が2000回転前半でとても低スピンだったのが印象的です。しかも純正50g台のシャフトでのデータなので結構ヤバいですね。
弾道については後述しますが、捕まりが良いというのもバックスピンが効果的に減っている要因だと思います。
打出し角は10.5°のTDよりも高さが出たので、高弾道低スピンの弾道を作りやすいのはELYTEドライバーですね。TDは中弾道というイメージ。
ただ、スマッシュファクターが1.44とちょっと悪いのですが、これはシャフトの影響も出ているでしょう。それでもこれだけのデータが出たのだから恐れ入ります。
最適化すればまだ数値は上がると思うのでヘッドのポテンシャルはかなりのものです。
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キャロウェイ ELYTE ドライバーの弾道
ELYTEドライバーの捕まりは良い部類に入ります。ELYTE TD(トリプルダイヤモンド)と比べると曲がり幅は3～4ヤード大きいです。
超捕まってしまうわけではないですが、多くのゴルファーにマッチする丁度良い捕まり加減だなと感じましたね。
この感じだとスライサーでも扱いやすいと思います。ちなみにこのデータはヘッド後方のウェイトをスタンダードポジションの状態で打っています。
捕まりの良さも低スピンの要因だと思いますが、ドロップするのが嫌な方や、高さがなるべく欲しい方は10.5°の方が良いでしょう。
計測データのボール分布です。平均の左右誤差は左側に5.8ヤード地点となっています。
まあ、2球右に素直なストレート系が出たため、平均値が抑えられましたが、実際には10ヤード～15ヤード地点に集中しているようです。
着弾地点にはまとまりが感じられましたし、打っていても打球に一貫性があって安定性の高さは実感できました。けっこう優しかったです。
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キャロウェイ ELYTE ドライバーのフィーリング
ELYTE TD(トリプルダイヤモンド)がかなり良かったので、こちらも期待していましたが、少々高めな音かなーという感覚。
とはいえ、入念に打ち比べないとわからないぐらいですけれど、ちょっと反響音が大きい印象です。
悪くはありませんが、最高の打感！とまではいきませんね。
ヘッド形状やテクノロジー
EPICシリーズ以来のグリーンカラーの採用です。手元に届いて実際に見たら意外にもかっこよかったです。
めちゃくちゃ良い！って気はしませんけど、嫌いな人も少なそうな割と無難なデザイン。
クラウン側がこちらです。ヘッド形状は後方に伸びた形ですが、綺麗にまとまっています。顔は良い感じでした。
ちょっとカーボンクラウンのデザインが変わりましたね。結構好き。
座りはまずまず良いです。フェースアングルもストレート感があって非常に構えやすい。
フェース厚はそれほどディープでもないし、シャローでもない標準的な厚み。
あと、今回のAiフェースはコントロールポイントといって弾道を最適化するフェース上のポイントが10倍に増えたそうです。
10倍と言われると凄い期待してしまいましたけど、人間が打った場合にはそこまで強烈な違いがあるのか？と言われると疑問は残るものの、安定して飛んではいるし曲がり幅も一定しているので効果が出ている・・・と思いたい。
横から見場合のヘッドがこちら。
後方のウェイトによって捕まり具合を調整できます。
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良かった点と微妙な点
良かったところ
- 期待以上の低スピンで飛距離性能がかなり高かった
- 捕まりがよくてスライサーでも扱いやすい(ウェイト調整機能があるのも嬉しい)
- 弾道の一貫性があり安定性に確かな向上を感じた
微妙なところ
- 思ったよりも低スピン化したのでロフト選択をミスるとドロップしてキャリー不足になる可能性もある
データチャート
高弾道低スピンが作りやすいという事だし、データ上でも明確に飛距離が出ていた点は素晴らしいです。
捕まりも良くて多くのゴルファーが使いやすいバランスに仕上がっていると感じました。このあたりの調整はAIを活用した効果が出てきているのかなーと思います。
ヘッド形状のバランスも非常に良いし構えやすさと安心感も高得点です。
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まとめ
個人的にはELYTE TD(トリプルダイヤモンド)の方が中弾道系で好みなんですが、より高弾道かつスピンを抑えた打球で飛ばしたい！と思っている人には今回のELYTEドライバーの方が理想に近づきやすいはず。
とにかく飛距離はマジでイケてましたので、おすすめなのは間違いありません。
ただ、純正シャフトにも関わらず、思った以上にバックスピン量が抑制されたので、ロフトは多めを選んだ方が無難かなと思います。
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