試打&評価

【シャフト試打評価】ツアーAD VF HB(ハイブリッド)|トラックマン4で計測

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)試打評価

今回取り上げるのはグラファイトデザイン ツアーAD VF HB(ハイブリッド)。こちらのシャフトの試打計測を行ったのでレビューしていきます

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

まさ
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UTがアイアン並の高精度で打てる超安定シャフト

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)

飛距離こそ特別伸びるシャフトではありませんが、安定感が素晴らしくてユーティリティをアイアン感覚で使えるほどの高精度で狙えるモデル。

打ち出しはやや低めで出ますが、バックスピンが入りやすいので落下角度がしっかりとついてグリーンにもビタッと止められるのもメリットです。

特に左へのミスはかなり減らせるタイプなので、セカンドや長めのショートホールで左に行くと怖い場合でも安心感があって積極的に攻めていけてグッド!

スリーブ付きでも2万円ほどで購入できてコスパも非常に良い!UTの弾道を落ち着かせたい人にはおすすめです。

トラックマンによる試打計測データ

計測スペック:タイトリストTS2 ユーティリティ 4番(23°)、ツアーAD VF ハイブリット 85 Sフレックス、39.5インチ(チップカットなし)

2024年よりユーティリティでの計測ヘッドスピードは約39〜40m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目トラックマン平均値
H/S (m/s)39
B/S (m/s)56
打ち出し角(度)18.6°
打ち出し方向(度)-1.1
バックスピン5401
スピン軸-0.1(左)
最高到達点37.4
落下角度(度)50.2
曲がり幅(yd)-0.2(左)
左右ブレ(yd)-3.7(左)
キャリー(yd)180.7
総距離(yd)187.9

今回はタイトリスト TS2ユーティリティ23°に装着しています。

飛距離性能としてはキャリー180ヤードとなっておりまして、ツアーAD VFハイブリッドを装着したことで特別に飛距離が伸びたという結果がではありません。飛びの性能としては普通かなと思います。

ただしバックスピン量は5000回転中盤を推移しています。打ち出し角はやや低めになっていますが、スピン性能は高いことから落下角度も50°を確保できている。低く出せるのでラインを出しやすいけれど止めるための性能は十分すぎました。

あと、曲がり幅が平均で1ヤード以内というのが驚異的です。

ツアーAD VF ハイブリッドの弾道

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)のトラックマン計測データ
ツアーAD VF HB(ハイブリッド)のトラックマン計測データ2
ツアーAD VF HB(ハイブリッド)のトラックマン計測データ3

筆者はドローヒッターであることを前提に見て頂ければと思います。ご覧のように球筋は綺麗なストレート系です。

非常に落ち着きがあって素直なボールが打てるという印象はありますが、基本的に捕まりの良いユーティリティというクラブの特性+筆者がドローヒッターであることを踏まえると、フェード寄りなシャフトだと思ってもらった方が良いでしょう。

はっきり言ってスライサーの方にはおすすめしにくい。反対にユーティリティで左方向へのミスが嫌であればハマる可能性が高いです。先端はかなりタフなシャフト。

そしてやはりスピンが入ってくれるのでラインを出しながらしっかりとグリーンでも止められるのが最高です。

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)のばらつき

安定感は申し分のない性能だと感じました。特に大きく左へ曲がる不安もないですし、逆に右にすっぽ抜けてしまう事もありません。飛距離よりも安定性重視なモデルでした。

デザインやテクノロジー

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)

デザインはウッド用のツアーAD VFと同じレッドとブラックのツートンカラーです。

シャフトの剛性イメージもウッド用と同様で先端側に硬さを持たせた手元調子系ですが、ユーティリティ用にアレンジが加えられています。

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)試打に使ったクラブ

スペックが75、85、95、105と豊富に用意されいますが、105と95は手元側を細身な形状にして先端の硬さを強調するような設計。対して85と75はより手元側にしなりのポイントを持ってくるという仕様です。

ツアーADのユーティリティ用の中では最も低弾道系に位置しています。

良かった点と微妙な点

良かったところ

  1. 直進性が高くてラインを出しやすい
  2. 左のミスという不安を解消してくれる
  3. 先端しっかり系だけど高さもスピンもしっかりと確保できる

微妙なところ

  1. つかまりは弱めなのでスライサーには厳しい

データチャート

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)評価チャート

飛びは普通で、ヘッド由来の飛距離になることがほぼほぼだと思います。特別にスピードが上がる要素が少ないためです。

際立つのはスピン性能の高さと安定性です。低めに出ていますがスピン量が確保できるのでまるでアイアンのような球筋が打ちやすく、ターゲットを狙い打てるイメージが湧いてきます。

先端剛性が高いので方向安定性も極めて優秀です。曲がらないシャフトですね。しかもライが悪い場合でも捻じれにくいので実戦でも相当安心して打っていけたので、信頼性も高い。

つかまりが弱いなという所はありますが、そもそもスライサーの方は選ばないとは思うので評価を下げる要素にはなりません。

まとめ

ツアーAD VF HB(ハイブリッド)

個人的な感想としてはユーティリティ用シャフトとしては非常に好きです。しなりはしっかりと感じられるけれど暴れないし、まるでアイアンのようにウッド型UTを扱えるようになったのでロングゲームでも積極的に攻めていけるようになりました。

セカンドショットや長めのショートホールでの左へのミスが減ったのは大助かりです。

スリーブ付きでも2万円ほどで購入できてコスパも非常に良い!UTの弾道を落ち着かせたい人にはおすすめです。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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