【試打評価】スリクソン ZXi5 アイアン｜トラックマン4で計測

今回取り上げるのはスリクソン ZXi5アイアン。こちらの試打計測を行ったのでレビューしていきます。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

DUNLOP ダンロップ 日本正規品 SRIXON スリクソン ZXi5 アイアン NSPRO MODUS3 TOUR105スチールシャフト 6本セット(I#5～9、PW) 2025新製品 「 25ZXI5M105IS6 」 【当店在庫品】

これは凄い完成度！ただし打感には期待するな

もう何年もスリクソンアイアンは見た目に変化がないし、今作もぱっと見は特に変化がなくて面白みがない・・・なんて思っていましたが打ってみて驚きました。明らかに振りやすいし、ボールは上がってスピンもめちゃくちゃ入ってくれる。また、上がっても飛距離が損なわれていなかった点も嬉しいポイント。

ヘッド自体は捕まりミスにも寛容さがありますし全体的に優しい仕上がりになっているので、非常に幅広い層にマッチしそうなアイアンです。

しかも大型ポケットキャビティではなくてスッキリとしたキャビティアイアンでこの打ちやすさとスピン性能なので、代わり映えしないから一緒だろーと思っている人こそ一度打ってもらいたい。

まあ唯一打感だけがそれほど良くはないと感じたのですが、素材由来のものなのでしょうがないとも言えます(フェースはクロムバナジウム鋼)。

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トラックマンによる試打計測データ

2024年より7番アイアンでの計測ヘッドスピードは約37m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目	トラックマン平均値
H/S (m/s)	39
B/S (m/s)	52.6
打ち出し角(度)	21.3
打ち出し方向(度)	0.7
バックスピン	6420
スピン軸	-5.1(左)
最高到達点	37.2
降下角度(度)	52.4
曲がり幅(yd)	-8.0(左)
左右ブレ(yd)	-5.9(左)
キャリー(yd)	161.2
総距離(yd)	165.7

抜けの良さも影響したのか、非常に振りやすくてヘッドスピードが抑え気味で打っても出てしまっています。

31°の7番アイアンでキャリーが161.2ヤード。十分すぎるほど飛んでくれます。

そしてスピン量ですが6420回転という平均データとなっていて、申し分ありません。打ち出しも21.3°とそこそこ高さがあってのこの数値は最高に近いパフォーマンスです。

もう一つ注目したいデータは降下角度で52.4°となりました。7番あたりですと通常45°以上出れば十分良いというものなのですが、ZXi5アイアンは凄まじい落下角です。

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スリクソン ZXi5 アイアンの弾道

打球の曲がり幅は平均で8ヤードでした。7番アイアンとしては比較的強めのドローにはなっています。ただし打ち出し方向は非常に安定しているので選択するシャフトで十分調整できる程度です。

捕まりが良くてハイドロー系なのですが、何度も言うようにバックスピン量が多いです。捕まってこのスピン量なら文句なしでしょう。

全体的に見ても左側に集中しました。左右ブレは平均で左5.9ヤード。

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スリクソン ZXi5 アイアンのフィーリング

メーカーホームページにはスリクソン史上最高の打感と書かれていましたが、正直言って「これで？」とは思いました。

鋼素材特有の硬さはちゃんとありますしソフトな打感などを期待すると拍子抜けするかもしません。

まあ、めちゃくちゃ硬くはないし素材によるものなので特に違和感を感じる部分ではありませんが、史上最高というのはどうかなとは思いますね。

ヘッド形状やテクノロジー

ZXi5アイアンに使われている代表的なテクノロジーは、コンデンス鍛造を採用したことによるMAINFRAMEの進化とのこと。

バックフェース上部にコンデンス鍛造と呼ばれる鍛造方法を採用。思うな効果はフレームの強度アップです。

強度が増したらどうなるの？ということですが、基本的に軽量化に繋げられるので重量配分に自由度が増します。

フェースは薄肉化とフェースの軟化がされています。薄肉化による反発力のアップするとしていますが、事実ボールスピードは出やすいと感じたので効果を感じます。

フェースの柔らかさはマジで変化を感じません。

ポケキャビではなくてキャビティバック形状です。

ヘッド形状はこちら。仕上げが非常に美しい点も素晴らしいですがトップブレードの厚みやネック形状も絶妙です。

構えやすさバツグン。

お馴染みののTOUR V.T.SOLEも搭載。

抜けは相変わらずすごく良いです。幅はなんか若干狭くなった気もします。

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良かった点と微妙な点

データチャート

スピン性能と上がりやすさは最高です。プロでも使用者が増えてきている「5」シリーズですがそれも納得の性能と言えるでしょう。

反発力の高いフェース素材を用いてのこのスピン量は素晴らしすぎます。飛距離に関してはめちゃくちゃ飛ぶわけではありませんが、スピンを増やしても飛距離を維持できているため、今までどおりの飛距離でスピンと高さを増して止めやすくしたいというニーズにピッタリです。

抜けもかなり良くて操作性も高いです。打感は少々期待外れでしたが、まあワンピース軟鉄アイアンではないので過度な期待をしなければ問題ないでしょう。

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まとめ

「5」シリーズも段々と上級者寄りになっている気もしていたのですが、打ってみると圧倒的に上がりやすいし、ミスヒットにも結構強さを感じたので幅広い層が使える万能なアイアンでした。

ロフト設定は昨今の流れを考慮すれば若干寝ているぐらいなので、めちゃくちゃ飛ぶわけではありませんが、スタンダードなロフト設定のアイアンが好みの人にピッタリです。

マジでぱっと見は特に変化がないんでスルーする人もいるかもしれませんが、一度是非打ってもらいたい傑作です。

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