【試打評価】インプレス ドライブスター TYPE/Sドライバー｜トラックマン4で計測【ヤマハ】

今回取り上げるのはヤマハ「インプレス ドライブスター TYPE/Sドライバー」。こちらの試打計測を行ったのでレビューしていきます。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

2024年のインプレス ドライブスターは8軸カーボンフェースを搭載したカーボンフェースドライバーへと進化しました。

ヘッドは2種類用意されていて、捕まりを抑えた正統派な洋梨タイプが「TYPE-S」です。

結論から言っておくとTYPE/Sは想像を遥かに上回る完成度でした。まさに和製Qi10です。

初速がとにかく出やすいうえに、余計なバックスピンも軽減できているので飛ぶ。素晴らしいドライバーが爆誕してしまったと思います。

インプレス ドライブスター TYPE/Sドライバーの概要とデザイン

三菱ケミカルとの共同開発で生まれた8軸カーボンフェースは高強度で広範囲で反発性能を維持できるというのが特徴！とヤマハのホームページには記載されています。4軸や6軸よりも強度を増すことができたのが非常にデカいということでしょう。

あとはカーボンに出来たことでフェース部分の大幅な重量削減ができたこともメリットです。

ヤマハはフェースのどこに当たっても飛ぶと謳っているぐらいでかなりの自信作であるようです。見た目はテーラーメイドのカーボンフェースによく似ています。

ヘッド後方の最も後端の箇所に高比重ウェイトを搭載している。カーボンフェースとカーボンクラウンの組み合わせが出来たことで従来よりも大きな重量を後方に配置できたのだと思います。これによって縦横の慣性モーメントは9,000オーバーを実現しました。

9,000超えの慣性モーメントと聞いていたのでどんな大型シャローヘッドかと思っていたら美しい洋梨ヘッドでした。面構えはめちゃくちゃ良いです。

アドレスしてみるとこんな感じ。フェースアングルも特に被っていることもなくて構えやすいです。

横から見るとこうなっています。どことなく後方の形にテーラーメイド感があります。

ネックは接着式でカチャカチャはできません。設計上この部分の重量も削減したかったのだと思います。

筆者はカチャカチャが好きなのでなんとか調整式にしてほしかった。

インプレス ドライブスター TYPE/Sドライバー試打計測データ

2024年よりドライバーはヘッドスピード45m/sでの計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

項目	トラックマン平均値
H/S (m/s)	45.6
B/S (m/s)	66.7
打ち出し角(度)	13.2
打ち出し方向(度)	1.2
バックスピン	2304
スピン軸	-6(左)
最高到達点	29.3
降下角度(度)	35.3
曲がり	-9.1(左)
キャリー(yd)	247.1
総距離(yd)	272.8
スマッシュファクター	1.46

インプレス ドライブスターTYPE/Sは間違いなく飛びます。まず初速が出やすいというのが理由です。

平均で66.7m/sなのでヘッドスピードに対しては非常に結果が良いです。単発で見れば67m/s超えも出ているのでシャフトを含めたスペックの最適化をすればさらに良いデータが出そうな手応えも感じました。

バックスピン量は2,300回転あたりを推移していて、過度な低スピンになりすぎず丁度良い低スピンボールが打てていました。純正シャフトでも吹き上がる雰囲気はなかったのでヘッド自体の性能が低スピン寄りなのは間違いなさそうです。

捕まりは比較的抑えられているドライバーです。これはメーカーが言う「つかまりを抑えて飛ばす」というコンセプト通りだと思います。

今作は若干高さが出にくいのかなーというデータでした。最高到達点は29.3ヤードと30ヤードを下回っているので、当サイト的には低い値です。

まあそれによってランが出やすい傾向にはなっています。

ヘッド単体で見れば捕まりもそこまで強くはないので先調子系カスタムシャフトと組み合わせてみると面白いかなと思います。

見え方的には小ぶりな洋梨ヘッドですが、ミスに対しても強さを感じました。分散も小さくまとまっているし、前後のばらつきもあまりありません。

良かった点と微妙な点

初速性能と直進性は共にトップクラス！調整機能が無いのが悔やまれる

顔の良さ、打感、打音、そして飛距離、安定性どれもがかなりハイレベルなカーボンドライバーでした。

一撃の飛距離自体も魅力的ですが、終始安定した初速が出ていたという寛容性も驚異的です。

データ的にも申し分ありませんが実際に打ってみた際のフィーリングも素晴らしかったです。

まあかなりべた褒めですが、それぐらい良かったし正直これを買おう！とまでになっています。ただ、今作は調整機能(カチャカチャ)が無かったのが残念すぎます。シャフトを交換して色々使いたい派の人にとっては正直痛いポイントではある。

とはいえカチャカチャが無いことで評価を下げることはないです。それだけヘッド性能は優秀！

総合評価

飛距離の評価は正直かなり高いです。カーボンフェースはテーラーメイドより完成度高いのではないか・・・と個人的には感じました。

おまけに打感と打音も素晴らしかったのはさすがヤマハ！抜かりない出来でした。

弾道はそこまで高くないしスピンも少なめなので、先調子系と組み合わせてみるとさらにキャリーを出していけそうな気がします。

関連【試打評価】タイトリストGT4ドライバー｜トラックマン4で計測

関連【試打評価】タイトリストGT2ドライバー｜トラックマン4で計測

関連【試打評価】タイトリストGT3ドライバー｜トラックマン4で計測

関連【試打評価】パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー｜ガチの覇権ドライバーです【インプレッション】

関連【試打評価】パラダイムAi SMOKEトリプルダイヤモンドドライバー｜キャロウェイの最高傑作かもしれない【インプレッション】

関連飛ぶドライバーおすすめ人気ランキング｜最新モデルを徹底比較