R2Gから2024年新作モデルが発売されました。モデルは2機種あり「MATE PRO」と「MATE MiNi」
R2Gについては当サイトでも過去にMATE1という距離計を取り上げてレビューしています。
R2Gは最近流行ってる同伴者の距離や離れたボールからピンまでの距離を測ることができる、いわゆる3点距離計測を、はじめてレーザー距離計に搭載して発売したメーカーで、最近はイ・ボミさんがブランド・モデルを努めていることでも有名です。
そして、今回の新作ではR2Gのレーザー距離計にとって代名詞とも言える3点距離計測(メイトモード)がパワーアップしているとのこと。
3点距離計測はラウンド時にかなり重宝する機能ではありますが、最近は同様の機能を搭載した距離計も増えているため、結局この機能が付いたモデルの中でどの距離計が良いんですか!?となってしまい、迷っている方もいるのではじゃないでしょうか。
そこで、今回もラウンドで実際にテスト使用を行ったので詳細にレビューしていきます。レーザー距離計の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
R2G MATE PROとMATE MiNiの外観と概要
では実機のほう見ていきましょう。
MATE PROとMATE MiNiというのがあります。その名のとおりPROの方が上位モデルです。
こちらがMATE PRO。
MATE PROはカラーがパープル、ネイビー、ホワイトの3種類展開。なのですが、日本ではネイビーは発売されず、パープルとホワイトの2色展開となっています。
その中でぼくが使っているのはパープルです。
ネイビーっぽくも見えますがこれでパープル。このカラーはレーザー距離計ではあまり見かけないタイプではありますが、個人的にかなりツボなデザインとカラーで、めちゃくちゃ良いなと思ってます。
価格は43,802円。
白い方がMATE MiNiです。
メタル系の素材が使われているので高級感も非常にあってカッコいい。
MATE MiNiの方は、カラーがホワイトと、あとグレーがあります。
価格は24,200円。
付属品はどちらも同じで、USB の充電ケーブル、カラビナ、レンズクリーナー、そして専用ケースです。
ケースはどちらもマグネットタイプで、磁力もけっこうあってしっかりしているので落下の心配もありませんでした。
MiNiの方は横の部分が空いているタイプになっています。
全体を保護できるという点ではPROのケースの方が良い気がします。
ボタン類は本体上部に3つです。一番大きなボタンが電源兼計測ボタン。照射光側がモードボタン。そして真ん中にあるのが今作の目玉であるメイトモード設定ボタンです。
こちら充電ポートでUSB-Cでの充電に対応しています。
フル充電でMATE PROは約13000回、MATE MiNiは約8000回の計測が可能。
接眼レンズ部分は回すことでピント調整ができます。
サイズと重量
MATE PROもMATE MiNiもボタン配置などは基本的に同じですが、筐体部分でことなるのはサイズと重量です。
MATE PROもコンパクトな距離計で、手の中にすっぽりと収まるんですが、MiNiの方はさらに小さいです。
さらにMiNiは重さも約110g程度なので、軽すぎるぐらい軽量。
PROの方は148gで、重くはないですが比べるとちょっと重さを感じるかなといった感じ。
PROの方はメタル系ですけど、MiNiの方はプラっぽい印象。素材の違いよって重さがこれだけ違うのかもしれません。
あと、どちらもモードボタンで高低差補正機能のオンとオフができますが、オフにした場合、PROは照射口の周りが光ります。これが結構かっこいいなと思ってて個人的には気に入ってるポイントです。
対してMiNiの方は受光部の下が光るという仕様になっております。
メイトモードが進化して使いやすさがアップ
今作の目玉機能であるメイトモードについてです。ここは進化を感じられる部分で、前作よりも格段に使いやすさがアップしていました。
メイトモードというのは、いわゆる3点距離計測機能で、同伴者の距離や、離れたボールからピンまでの距離を離れた場所から測ることができる機能です。あとはブラインドホールなどでも活用できたりするので使い道が多くて、意外なほど役立ちます。
ただし、この3点距離計測を各メーカーが搭載してきている割には、専用ボタン的なものがあまりなく、使うにはモードボタン長押しだったり、モード切り替えで使うみたいな操作が必要だったりするパターンが多いです。
ぼくはこういった操作が面倒だと思っているんですが、今回のMATE PROとMATE MiNiは専用ボタンを搭載してくれました。これが最高!
しかも分かりやすく計測ボタンの上に付いていますし、メイトモードのマークも書いてあるので一目でわかります。
使い方は非常にシンプルです。電源をオンにした状態で、メイトモード設定ボタンを押します。
すると、画面内にメイトモードがONになった状態がわかるマークが出てくる。この状態でまずはピンまでの距離を計測。
その後、ボールだったり同伴者やティーマークなど何でもいいので測ってあげます。
すると、ピンからボールまでの間の距離というのを測れるという仕組みです。
例えばカートから、ピンとボールまでの距離を測ってやれば持っていくクラブもある程度絞ることができるし、マネジメントも素早く行えるので物凄く便利です。
さらに今回のメイトモードは進化していて、4か所を一気に測ることができます。つまり、自分を含めた同伴者全員分の距離を順番に測っていけます。
全員分やってあげるシチュエーションってのはそうそう無いとは思いますが、仮に初心者の方複数人とラウンドしてる場合などはバーっと大体の距離を測ってあげられるので、結果的にプレーファーストになる可能性もあります。
4連続で測る場合も使い方はさっきと一緒で、一箇所目を測り終えたら、そのままの状態で別の場所を測るだけです。4回目を測り終えると最初の状態に戻ります。
この機能は使い方次第なので、自分なりに色々模索してもらっても面白いと思います。
ボタンが触っただけでわかるようにしてくれると尚よかった
今回のメイトモードは専用ボタンのおかげで使いやすさ倍増していて、特に弱点らしい弱点というのは見当たらなかったのですが、強いて言えば、このメイトモード設定ボタンがもう少し分かりやすくなれば良かったのかなと・・・
というのも、レーザー距離計は基本的にレンズ内を除いて使うので、その際にボタンが3つあると、あれ?これかな?みたいになってしまうので、ボタンに物理的な出っ張りをつけるとか、もしくは他のボタンに出っ張りをつけて触った感触でわかるようにして貰えれば嬉しかったです。
一応言っておくと、電源ボタンとモードボタンには窪みというか、穴が空いているので、ボタンを識別しやすいようにしてあるのかな?と思ったのですが、実際触ると全くと言っていいほどわかりませんでした。
というような贅沢な悩みです。ただしメイトモード自体はめちゃくちゃ使いやすくなっているし、とても良いものでした。
計測精度は非常に良くて計測体験も素晴らしい
ここからは精度とか計測の安定感についての検証も行ったのでその話です。比較にはプロ仕様率の最も高いブッシュネルPRO X3を使っています。
まず精度検証ですが、順番に比較を行った画像を見ていってもらいましょう。
結論言っておくとかなり安定してました。
左からブッシュネルPRO X3、真ん中がMATE MiNi、右がMATE PRO。
特に今作2つともに共通しているのは、長距離でもブッシュネルと比べて大きな誤差が出ていない点です。200ヤード以上の距離になると誤差が大きくなるパターンもあるのがゴルフ用のレーザー距離計ですが、200ヤードを超えても非常に安定した計測ができています。
つまりロングホールの2打目だったり、短いミドルホールの計測でも信頼のおける距離計と言えます。
そして短い距離になるとそれ以上に安定感がありました。ラウンドで使っていても特に違和感のある計測などもありませんし、高低差のキツいホール、この時の高低差補正された数字もなかなか良かったです。補正のアルゴリズムはブッシュネルに近い性能なのかなと思ったぐらいで、非常に優秀でした。
あと最後に計測完了までのスピードです。ここに関してはPROの方が速い!と思いきや、実際に使ってみるとほぼ一緒でした。
どちらもピンフラッグなど目標物の認識率も高いので、計測完了までがとにかくスムーズ。特に100ヤード以内になると、それ以上の距離を測る場合よりもスピードが上がっている印象があって、短距離だと最高速度が出ているんじゃないかなと感じました。
どちらも計測体験は素晴らしかったです。
違いはディスプレイ
MATE PROとMATE MiNi、基本的に使える機能もボタン数なども同じなんでやりたい事やできる事はほぼ同じ体験ができます。
では何が違うのかというと、大きく異なるのはディスプレイです。
MATE PROはOLEDディスプレイで赤と緑の表示、さらに明るさの自動調整、手動調整ができます。
MATE MiNiはLCDディスプレイで黒文字表示となっております。
先ほども述べたように基本的な性能には大きな差はないのでディスプレイの好みで選んでもらったら良いと思います。
ただし、お値段はけっこう違いがあります。MATE PROが43802円。MATE Miniが24200円なので、そう考えればMATE MiNiのコスパがかなり高いです。MiNiの方が一回りコンパクトだし、個人的にはMiNi推し。
コスパはMATE MiNiが良い
今回はR2Gの新しい距離計MATE PROとMATE MiNiのレビューでございました。
今作はメイトモードという3点距離計測をさらに使いやすくする専用ボタンを付けるなど改良がされていました。これだけでもかなり使い勝手が良くなって良いですが、200ヤード以上の計測や、その際のスピード、フラッグなどターゲットの認識率など、基本性能もしっかりとアップしていたので、全体的なクオリティが非常に高いレーザー距離計へと進化しています。
また本体のサイズもとてもコンパクトで持ち運びのしやすさも申し分ありません。
特にMATE MiNiはサイズも性能もかなり素晴らしい出来栄えにもかかわらず価格は24000円ほどです。コスパは間違いなく高い。まあ、ディスプレイも妥協したくないって方はMATE PROを選んでもらったら良いです。
とにかく今回の2つは、3点距離計測(メイトモード)を快適に使いたいと思っている方には非常に扱いやすいレーザー距離計になっているんで素直におすすめです。
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