どうもまさでございます。今回はブリヂストンの2024年モデルである「B245MAXアイアン」を取り上げます。計測にはいつもどおりGCQuadを使用しています。
今作はいわゆるカーボンコンポジットのアイアンでかなりのハイテクさがあるモデルです。最近のBSは飛び系アイアンを作るのがかなり上手な印象を持っているので今作にも期待をしておりましたが、これがまあ非常に良い出来栄えでした。率直に言ってかなりおすすめしたいです。
それでは前置きはこれぐらいにして早速言ってみましょう
ブリヂストン 245MAXアイアンのデザインと概要
カーボンコンポジットアイアンということでバックフェースにはカーボン素材が使われているのがビジュアルからもわかります。仕上げはミラーなのでちょっとまぶしい印象ですね。
カーボン素材を採用したことでフェースを薄肉化することができたというのが一番のトピックです。反発性能に加えて重量を削減することで大きな余剰重量を生み出しています。
構造としてはポケットキャビティです。タングステンプレートをネジ3つで押さえています。このプレートは30g超ということでかなりの高比重ですが、これもカーボン素材を採用したことによる軽量化によって可能となっています。公開されている情報では7番アイアンの場合が30g超だそうなので、番手によってはこれ以上かもしくは軽い場合も考えられますが、そのあたりは不明です。
ヘッド形状はこちらオフセットの付き方は飛び系のそれですが、違和感のあるカタチはしていなくて結構きれいです。グースネックによほどの嫌悪感でも無い限りはすんなり慣れていけると思います。
トップブレードはそこそこ分厚いです。
アドレスするとこんな感じ。角張った見た目なので四角い印象があります。丸みが少ないぶん目標に対してはセットアップしやすいと感じました。
ソール幅はそこまで極端に分厚くはないです。さらに後方側はグラインドが施されているため抜けも悪くありません。
フェース裏面には実は振動吸収ラバーとブリヂストンのドライバーでも使われているサスペンションコアが搭載されています。これにより打感は構造の割には柔らかめでした。とはいえポケキャビなので弾き感はそれなりなので、あくまでもポケキャビ系の中では柔らかいぐらいの感覚です
スペックが下記。ストロングロフト設定のため下の方が細かくなっています。P1とP2という見慣れない番手表記がありますので要注意です
番手 | ロフト角(度) | ライ角(度) |
---|---|---|
6 | 24 | 61.5 |
7 | 27 | 62 |
8 | 31 | 62.5 |
9 | 35 | 63 |
P1 | 39 | 63.5 |
P2 | 44 | 63.5 |
AW | 50/6 | 63.5 |
SW | 56/12 | 63.5 |
試打計測データ
ブリヂストンB245 MAXアイアンの試打計測の平均データが下記
2024年より7番アイアンはヘッドスピード37m/sでの計測に統一しています.(ドライバーヘッドスピード45m/sの人がふった場合の参考値です)
H/S (m/s) | 38.8 |
B/S (m/s) | 53.6 |
打ち出し角(度) | 20 |
打ち出し方向(度) | 1.7 |
バックスピン(rpm) | 5317 |
サイドスピン(rpm) | -399(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 36.1 |
降下角度(度) | 48.9 |
センターからのブレ(yd) | -1.4(左) |
曲がり幅(yd) | -6(左) |
キャリー(yd) | 170.9 |
総距離(yd) | 182.7 |
飛距離性能は期待どおりです。平均でキャリー170ヤードをコンスタントに出せるので言う事がないほどです。
特に初速に関しては同ロフト帯のアイアンと比較しても速いですし、フェースの薄肉化の効果も感じられる結果となりました。
そこそこ大きなヘッドですが、捕まりも悪くありません。というか捕まりが良いというよりは直進性の高いタイプだなという印象が強いです。ひっかけが出るほどではないので左はそれほど怖くありません。
横ブレは全体で10ヤードほどでした。左右方向へのブレは小さい方で安定しています。
最大の高さは36.1ヤードです。高さに関しては特段優れているとは感じません。打ち出しは20度ぐらいなんでそんなものでしょうかって感じですが、バックスピンはそこそこ入って5300回転です。
ロフト27度の7番だと考えれば結構優秀。おかげで落下角度は49度近くまでいってるので、飛距離が出るのに止めやすさも損なわれていません。
ブリヂストン 245MAXアイアンの良かった点
良かったところ
- 飛び系の中でも特に飛距離が出る方
- 直進性に優れていて方向性が良い
- ポケキャビにしては柔らかめな打感
ブリヂストン 245MAXアイアンの微妙な点
微妙なところ
- 打ち出しがやや低いぐらいで特に弱点はない
- ヘッドデザインはBSらしく微妙
飛び系の中でも非常に高い完成度
直進性に優れていて方向の良さが印象的でした。もっと捕まりが良くてフックが強くかかるタイプか?と思っていましたが、実際にはそこまで強力な捕まりではなかったです。程よく捕まってくれらぐらいで扱いやすい。
それでいて初速がよく出やすいので飛距離も申し分ありません。というかトップクラスに飛んでくれます。これは相当楽チンなアイアンです。
スピンも5000回転中盤は稼げるので止めにくさも全く感じないので実戦向きな飛び系という印象。打ち出しが猛烈に高いタイプではありませんでしたが、ロフトを考えると及第点です。スピンのおかげでカバーできているので問題にはならないでしょう。
内部には振動吸収系の素材が入っていたりするので、ポケキャビの中では打感も悪くありません。デザインがそこまでカッコよくはないって所が微妙なぐらいで性能でデメリットとなる点はほぼありません。
強いて言うなら操作性の悪さですが、操作したい人はそもそも選ばないと思うので問題ないでしょう。
総合評価
ミスへの耐性と挙動の安定感は素晴らしいです。それでいて飛距離も最大限出せるフェースの反発力も魅力です。
直進性の高さと飛距離を両立したいと考えているなら候補に入れてもらいたいハイテクアイアンです。個人的に最近のBSのアイアンの中では最も完成度が高いので高評価なアイアンとなりました。
ブリヂストンの中だと、233HFアイアンも凄く良いアイアンとして評価していますが、さらに優しく飛ばしたい場合は245MAXが良いでしょう。もう少し操作性が欲しい場合は233HFを選ぶ感じがおすすめです。
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