ゴルフ雑記帳のまさです。
今回はコブラ ダークスピードLSドライバーをまったく試打もせずに購入しました。コブラは個人的にかなり好きなメーカーという事もあるし、飛距離性能の高さにはかなり信頼を寄せているしデザインがツボすぎたのも買った理由です。
今作はアメコミ風なモデル名とオールブラックヘッドで何か物凄くかっこいいから、意外に日本でもそこそこ話題になっていたりする。話題だよね?
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で、2024年モデルとなるダークスピードは3タイプのヘッドがあり、その中で最も低スピンなのがダークスピードLSです。
というわけなんですが、さっそくデータ計測や実際にラウンドでもじっくりと使ってきたのでどういったドライバーだったのかレビューしていきます。
今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行い評価していますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
ちなみにですが国内モデルに先駆けてUSモデルが2024年2月に発売されたので、ぼくはUSモデルを購入しています。基本的には同じヘッドなので装着シャフトにこだわらないのであればUSモデルを買うほうが早く手に入ります。
ちょっとでも早く使いたい場合はUSを選択するのがおすすめ。ただし国内モデルにはそれなりに使い勝手の良いシャフト(USモデルよりも軽量かつ柔らかいシャフト等)が装着されるので、ハードなシャフトは嫌だって方は国内発売を待つ方が良いでしょう。
あとパームツリークルーエディションという限定モデルもあるので気になる方はチェックしておくといいかも。
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ダークスピードLSドライバーは宇宙レベルの低スピン性能で激しく飛ぶ
先に結論から言っておくとダークスピードLSは『紛うことなき最強の低スピンドライバー』でめちゃくちゃ飛びます。
LS(ロースピン)モデルというだけあってバックスピン量の少なさはかなりのもの。しかも一歩間違えればドロップして全くキャリーが出ないようなレベルです。ちなみに前作エアロジェットLSよりもさらに強弾道化している。
性能としては尖りまくっていますが、その変わりに推進力の高さは凄まじいものがあるので、ある程度のヘッドスピードがあればめちゃくちゃ飛んでくれるドライバーなのも間違いありません。
ちょっとスピン量を抑えてーとかではなく、妥協せずにここまで研ぎ澄ましてきた点に潔さも感じるし、個人的にはめちゃくちゃ飛んでくれるので大好き。
さらに打点ブレにもそこそこ寛容。この手の低スピン系にしては意外にもミスヒットしても初速ロスが少なくて平均してしっかり飛ばせるのも魅力だなと思っています。
ただ、どうしてもバックスピン量が少なすぎるので、ヘッドスピード45m/s以上は最低ないと性能はいかせない可能性が高いのと、ロフトは現実的に見たらほとんどの方は10.5°を選ぶの吉!という感じになりそうです。
反対にヘッドスピードがそれ以上あるなら試してみる価値は大いにあります。この飛びのポテンシャルは可能性が無限大です。
ダークスピードLSドライバーはかっこいいけど内容は前作とほとんど同じ
デザインはオールブラックでマット仕上げ。見た目は最高にクールでカッコいい。これ以上ない出来栄えだと思うし個人的にはここ数年で最も好きなデザイン。
ところが今回のダークスピードは前作にあたるエアロジェットと内容的にはほぼ一緒だったのには正直萎えていたりもします。発売サイクルが早すぎて開発が追いついていないのは各メーカー同じ現象に見舞われているけど、コブラも例外ではないようです。
つまりダークスピードはエアロジェットの焼き直しとなっていますが、要所でアップデートはしているのでサクッと紹介します。
まずはフェース。コブラもフェース開発はAIを用いていて、フェース裏側はけっこう複雑な形状となっています。
キャロウェイほどAIフェースを前面に押し出してはいないけれど、高初速エリアは前作比で10%拡大しているとのこと。ほんとかな?
次にパワーブリッジというヘッド内にある荷重帯も前作から継承されています。上の画像の青いところがそれ。
こちらは接着位置をよりフェース寄り、かつ低い位置にセットされました。重心位置をより浅く低くするというのが狙い。
そしてソールにあるウェイトが前作エアロジェットLSでは2箇所だったのに対し、ダークスピードLSでは3箇所に増設されています。
前方だけではなくて後方にも装着されていて、重心のバランスを取って寛容性も同時に高めようって魂胆です。
ちなみにこの3つのウェイトはそれぞれ取り外しができて入れ替えることもできたり、別売りの重さが違うウェイトに変更してヘッド重量の調整なんかもできたりします。
カスタマイズ性は拡張されているのでクラブをいじくりたい人にとっては嬉しいアップデートかなと思います。個人的にもここはけっこう嬉しい。
クラウンはマット仕上げになりました。もちろんカーボンクラウンです。
前作と比べるとトウ側がシュッとなっています。空力を考慮したデザインでしょうか。これがけっこう端正な形状をしていてかなり構えやすいです。
あとクラウンとフェースの繋ぎ目に変なデザインなどもなくてめっちゃシンプルでクリーンなデザインになっている点も好印象です。
最後に横から見てみるとこんな感じです。お尻がめっちゃ上がった形状をしています。これは数世代前から空力を追求してきたコブラがずっと続けている形状。エアロダイナミクスがどうたらと言うやつです。
【レビュー】ダークスピードLSドライバーの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ダークスピードLS | |
ヘッドスピード(m/s) | 45.0 |
ボールスピード(m/s) | 65.4 |
打ち出し角(°) | 13.8 |
打ち出し方向(°) | 0.5 |
バックスピン量(rpm) | 1747 |
サイドスピン量(rpm) | -172(左) |
高さのピーク(yd) | 28.8 |
降下角度(°) | 35.3 |
センターからの横ブレ(yd) | -7.6 |
キャリー(yd) | 255.2 |
トータルディスタンス(yd) | 277.4 |
飛距離の基準は下記。今までキャリーを特に重視していたけれど、今後はトータル距離に基準を設けます(ヘッドスピード45で計測した場合)
- 270ヤード以上:物凄く飛ぶ
- 260ヤード以上:飛ぶ
- 260ヤード以下:普通かそれ以下
- ヘッド:コブラ ダークスピードLS
- シャフト:ツアーAD VF 6
- フレックス:S
- ロフト:9°
飛距離【11/10】
10点満点にしているけど、11点をあげたくなるほど飛んだ。よってこうなっているのは許してください。
平均キャリーは255.2ヤード、ランを含めたトータルは277.4ヤードとなりました。
記事執筆時点では最も飛ぶドライバーです。2024年の新作の中ではQi10 LSドライバーがムズいけど飛ぶみたいな感じだったんですが、トータル飛距離でダークスピードLSが超えてきました。
要因はバックスピン量の少なさによる凄まじいまでの推進力です。初速もしっかり出ているうえにこの低スピンだとやはり飛びます。
が、このスピン量の少なさは諸刃の剣。実際にラウンドしているとドロップくさい打球もわずかながら出ていました。9°を買ったけど10.5°にしておけばよかったなーなんて思っているのが今。
上がりやすさ【3/10】
打ち出し角度は13.8°で最高到達点は28.8ヤードです。
当サイトでデータ計測を行ってきた中でも特に低弾道です。低打ち出し低スピンというもろにパワーヒッター向けな打球傾向でした。
やはり常人は素直に10.5°を選んでおくのがよさそう。パワーヒッターで高さを抑えたいなら9°でも十分すぎるぐらいです。
頭のおかしいコブラ(褒めてる)なので8°をラインナップしていますが、8°はかなりリスキーな選択肢かなと思います。ドラコン選手クラスのスイングスピードがあるなら話は別ですが、そうでないなら選ぶのはやめておきましょう。やっぱりここは10.5°がよさげ。
捕まり【5/10】
想像よりも捕まりはよかったけれど、ドローが打ちやすいというよりもストレートからややドローかな?ぐらいのイメージだと思っているのでちょうど間をとって5にしている。
こういった低スピン系の宿命とも言える捕まりにくさみたいなものが意外にもなくて扱いやすさはありました。
かといって左に行きやすいとかもなく、バックスピン量が極端に少ないという特性とは裏腹に方向性はよかったです。
寛容性(ミスへの強さ)【7/10】
ここも想定を上回る出来だなという感想です。けっこうまとまりがよくて打球の集まり方も悪くありません。
インパクトデータも載せておきますが、見てもらったらわかるように打点はやや下目からトウ寄りになっています。それでもスマッシュファクターは1.45を安定して出せるあたりに寛容さを感じますね。
打点が少しバラついても初速のロスも最小限に抑えられているあたり、高初速エリア10%拡大を謳っていたのは強ち嘘でもなさそうです。
操作性【9/10】
操作性は良いです。状況に応じてドローさせたりフェードさせたい場合でもしっかりと反応してくれます。
ただ高弾道を意図して打つのはかなり難しいので、高低の低しか打てない(打ちにくい)のがデメリットです。
打感【6/10】
打感、というか打音が小さすぎる印象です。ボコッという感じで爽快感にかけます。かと言って柔らかい打感とかでもないので気持ちよさはほぼ無いです。
でも実際に飛んでいく打球の質は極めて高いので違和感があるといえばある。
もう少し音量はでかい方が気持ちよさもあがってよかったんじゃないかなーなんて思っています。
安心感【7/10】
ヘッドサイズはまあそこそこコンパクト寄りではあるので、構えてみて安心感があるか?と言われると特別な安心感とかはないです。ただまあ普通というか、小さすぎたりフェースが右を向きすぎたり等はないのですんなり構えることはできます。
ですが、フェースが黒でクラウンもマットなのでフェース向きの確認は少々しづらいのはあります。このあたりQi10は白いアライメントラインを入れていたところは気が利いているなと思い知らされました。
総合評価
飛距離を極限まで高めようという意図がビンビンに伝わってくる性能でした。チャートにまとめるとかなり尖ったカタチになりましたけど、それだけ飛びについては傑出したものがあります。
その他、意外にも方向性が良かったりミスにも強くなっているという点で前作からの進化を感じました。
打音と打感は少々残念ポイントだと個人的には思っていますが、おとなしい打球音が好きな人には好都合かもしれません。
ダークスピードLSドライバーの試打評価まとめ
飛距離を求めている方であれば無視のできない存在であることは間違いありません。ただかなりの低スピンヘッドなので、ロフトやシャフト次第ではドロップが止まらないなんて事もありえるのでスペック選択は慎重になってもらいたいと思います。
特にヘッドスピード45m/s程度なら10.5°から考えて行くほうがベターです。50m/s近くやそれ以上出るなら9°でもいけるでしょう。
飛びに関しては文句なしだし、低スピンすぎる以外はけっこう素直だったので個人的にはメインで使っていこうと考えています(記事執筆時点)
ダークスピードLSドライバーの試打評価の動画
Youtubeチャンネルにも動画をアップしています。
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