ゴルフ雑記帳のまさです。
今回はキャロウェイ パラダイムAi SMOKE MAXドライバーのデータ計測を行ったのでレビューしていきたいと思います。
ここ数年のキャロウェイはAI開発に超絶力を入れているのですが、今年もそれは健在でした。今回のAI設計では、約25万人分の実際のスイングデータを分析して作成されたという新設計フェースを搭載したのが一番の特徴ですが、聞くところによると「打点がブレたりしてもフェースが打ち出しやスピン等を自動補正してくれたりする」とかなんとか。
メーカーの説明だとどんなスイングだろうと、どんなに打点がバラつこうが「AIちゃんが作った最強フェースが補正するから飛んで曲がりまへんで!」という、そんな夢のようなドライバーらしいです。
PVやらなんやらを見ていたぼくの口から出た言葉は「絶対うそ!」そう、信じていないのである。
だがしかし、他メーカーが新テクノロジーの導入に二の足を踏んでいることは皆さんもご存知かと思います。
そんな中、この自動補正フェースのインパクトは相対的に上がっていくわけだから、宣伝段階ではキャロウェイが圧勝していると言っても過言ではない。ぼくはそう思っています。
ということですが、打ってみないとなんとも言えないので、今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行い評価していますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
※今回取り上げるパラダイムAi SMOKE MAXはシリーズの中で最もオーソドックスなモデルなのでまず初めに手に取る方が多いヘッドだと思います。
関連【トラックマン試打】パラダイム Ai SMOKE Ti340ミニドライバー【評価】
【試打の結論】2024年の覇権ドライバーになる。それぐらい高性能
先に試打を行った結論から言うと、嘘っぽい宣伝ではあったけど、実際はかなりマーベラスで良いドライバーでした。という事なんで誇張した宣伝はありつつも、飛距離もトップクラスに出てくれますし、安定感の高さに加えて優しさも素晴らしいものがあるなと思います。
ただし、宣伝画像の中にあるフェースの色んなところに当たってもプラス何ヤードみたいなやつがありましたけど、あれは嘘だ(笑)
嘘とか言ったら削除しろと言われそうではあるけど、あれは見せ方が悪さをしていそう。たぶん従来のフェースで打った場合と比べるとプラス何ヤードみたいな事だろうと思うから、あれは本当に勘違いする。もしくは勘違いさせたいのだろうけど、もっとデカデカと注釈を入れた方が良い。と思ったりしている。
とまあ宣伝画像への文句が出つつも、キャロをウェイが言うように着弾範囲が狭くなるってのはマジっぽいぐらいに安定します。ここは真面目に衝撃を受けています。
さらに言ってしまえば、今回のフェースが作れた事で慣性モーメントの数値をそこまで重視する必要性が無くなったというのも凄くて、大型ヘッド(超高慣性モーメント系のヘッド)特有の振りづらさもそこまで感じませんでした。
結論、ドライバーに求められる基本性能は素晴らしかったので、当サイトの評価としては極めて高いです。素直におすすめできる仕上がりでした。
Ai SMOKEは2024年の2月発売ということだからだいぶ気が早いですけど、早くも今年の覇権ドライバーになるだろうという印象すらあります。
2024年はAi SMOKE MAXがベンチマークとなりそうなので、今後この完成度を上回るドライバーが出てきてくれると、いちユーザーとしては嬉しいですね。
パラダイム Ai SMOKE MAXドライバーの概要
パラダイムシリーズでは2作目となるAi SMOKE。MAXはその中で最もオーソドックスです。ヘッドはまあまあ大型で投影面積大きめの優しい系には位置づけられるでしょう。
今作はヘッドの大部分がカーボンで構成されている360°カーボンヘッドとなっていますが、この辺りのテクノロジーは前作から継承されています。クラウンだけどなくてソール側もカーボンが使われています。
デザインはモデル名にもあるSMOKEをイメージした感じの模様で、青寄りのグレーがメインカラー。このデザインに否定的な意見を言っている人もいるみたいですけど、ぼくとしては結構好きで悪くないと思ってます。普通に渋くない??
ウェイトはフェース寄りの箇所に一つ。
そして後部にもひとつあります。こちらはスライド式になっていまして、動かすことで重心距離を動かすことができて捕まり具合を微調整できます。
ちなみに新開発のAiフェースのおかげで慣性モーメントを考慮しなくてよくなったから、そんなに後ろに付けなくてよくなったらしいです。
ケツが重くなりすぎないのは、初速への影響が出るのでコレはわりと重要なポイント。重心を深くせずとも安定させられるなら、飛ばしには圧倒的に有利です。
フェースがこちら。中身はかなり複雑な形状となっているらしく、Aiが死ぬほど考えて作ったらしいです。おかげで2本の柱は不要になったそうで、今作からは撤廃されています。
そして、このフェースは打点がぶれても補正してくれるらしいけど、フェース自体が明後日の方向を向いたら当然ですがそっちに飛んでいきます。完全に曲がらないわけではない点はご自愛ください。練習はもちろん必要です。
ヘッド形状はパラダイムから大きな変化はないというのが個人的な印象です。
フェースとクラウンのつなぎ目はマジでダサいからやめてほしい。
アドレスするとこんな感じです。
横からみるとこう。いつものキャロウェイとあまり変わりないです。
【レビュー】パラダイム Ai SMOKE MAXドライバーの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 44.6 |
ボールスピード(m/s) | 65.3 |
打ち出し角(°) | 16 |
打ち出し方向(°) | -2.3 |
バックスピン量(rpm) | 2118 |
サイドスピン量(rpm) | -412(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 37.1 |
降下角度(°) | 43.8 |
センターからの横ブレ(yd) | -31.6(左) |
キャリー(yd) | 253.3 |
トータルディスタンス(yd) | 268.4 |
飛距離の基準は下記。今までキャリーを特に重視していたけれど、今後はトータル距離に基準を設けます(ヘッドスピード45で計測した場合)
- 270ヤード以上:物凄く飛ぶ
- 260ヤード以上:飛ぶ
- 260ヤード以下:普通かそれ以下
- ヘッド:パラダイム Ai SMOKE MAX
- シャフト:TENSEI 50(キャロウェイ純正)
- フレックス:S
- ロフト:9°
飛距離【10/10】
平均キャリーは253.3ヤード、ランを含めたトータルは268.4ヤードとなりました。
キャリーもしっかりと出てくれますが、ランもある程度出てくれるので270ヤードにあと一歩までいきました。
飛距離に関してはかなり出る方です。残念ながらテーラーのQi10LSよりはトータルで8ヤードほど負けていますけど、Qi10よりには僅差とはいえ勝っています。(Qi10LSは高難度ですがめっちゃ飛ぶのはたしか)
という感じで、個人的に飛距離では最強of最強だと思っているテーラーメイドと比べてもほとんど差がなくて両者の差は2024年時点でかなり縮まったなと思います。
さらに言ってしまうと、スマッシュファクターは1.46を超えているので効率の良さもばつぐんです。
ジェイルブレイクを廃止したけど、結果的には飛距離はアップしているという結論。Aiの言ってることを信じることにしたキャロウェイの勝ち。。。なのかもしれない。
上がりやすさ【8/10】
打ち出し角度は16°で最高到達点は37.1ヤードです。
ここは当サイトの計測でいうと中高弾道に位置します。死ぬほど上がるわけではありませんけど、楽には上がってくれるという印象です。
捕まり【9/10】
捕まりはかなり良いです。これは純正シャフト+スリーブ位置も標準というスペックでの結果。
データ的にはまあまあ曲がっているので、この曲がりを抑えたらもっと飛ばせそうな感じもあります。
ということでベースは捕まりが良くて優しくヘッドというのが結論です。捕まりの悪さなどは全くと言っていいほど感じなかったので多くの人が恩恵を受けられると思います。
ちなみぼくの場合はツアーAD VFを付けることでかなり直進性が増しました。
寛容性(ミスへの強さ)【9/10】
着弾地点が狭くなると言っていたけど、結構ガチで揃います。
純正だと捕まりがよくてドローの度合いがキツめかなーという印象ですが、実はその曲がり幅も安定していたという落ち。
初速もスピンも極めて安定したショットが打てるので凄すぎる。
ここまでくると信じたくないと思っているぼくでも信じるしか無くなっている状態。Aiの作るフェースはガチ臭い。
操作性【7/10】
大型ヘッドで操作性は微妙そう、と思ったら案外そうでもないです。
これは過剰な深重心化をしなくてよくなったからというのが理由になるでしょう。
デカ目のヘッドでもそこそこ打ち分けできると良いよなーと思っている人には嬉しい塩梅かなと思います。
打感【7/10】
音量がデカくなった感じで、前作よりも弾き感が増したなーと感じました。
カーボンヘッド特有のこもった打音よりも、もうちょっとチタン寄りの反発感と言ったイメージでしょうか。
けっこう気持ちが良いです。
安心感【7/10】
ヘッドはデカいし安心感ありそうやなー、と思っていたら座りが微妙な印象です。
ソールすると右にコロンと傾くような感じがあって、開いて見えます。
まあ開いても良いんですけど、右を向きすぎている感覚があります。ということで安心感はややマイナス。
ソールしなければええやん!と言われればそれまでだけど、ソールする人の方が絶対的に多いからスライサーは若干気持ち悪いかもしれません。
総合評価
単純に打ってみた場合の評価は超高いです。効率の良さもありますが、初速とスピンのバラつきもなく安定して飛ばせます。
高い水準で平均点が高いというドライバーで、ここ数年でも屈指のドライバーです。ドライバーオブザイヤー待ったなし!そう言っても良い出来栄えではないでしょうか。
座りがちょっと気に入らないところはありますけど、打ったら普通に優しい、その上で飛ぶから認めざるおえません。
パラダイム Ai SMOKE MAXドライバーの試打評価まとめ
ということでAi SMOKE MAXドライバーを打ってみたのですが、信じがたいけどAiフェースはたしかに進化している。と言わなければいけない、そんな結果と手応えでした。
安定感を増すだけならまだしも、飛距離もかなり高いレベルで備わっているのは驚きです。
難易度も全然高くありませんし、むしろ優しいです。ベースの捕まりは良いですが、装着するシャフトだったりで難なく調整できるのでポテンシャルもまだまだあると感じます。
個人的にはキャロウェイの最高傑作だと思っています。これはマジでおすすめです。
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