ゴルフ雑記帳のまさです。今回はテーラーメイドQi10MAXドライバーのデータ計測を行ったのでレビューしていきます。
トータル慣性モーメントが10000万超というキーワードで話題のQi10シリーズ。
まあ実のところはシリーズの中で10000超えを果たしているのはこのQi10MAXだけですので、テーラーメイドが一番推したいクラブでもあるのは間違いないでしょう。
意外にも、初代SIMドライバーを使い続けていたコリン・モリカワ選手がこのMAXに変更していたりするから驚きましたね。
とまあ、そんな事もあったりしましたし、テーラーメイドが優しさをやたらとアピールしてきたので個人的にもかなり気になっていたドライバーです。
ちなみに同シリーズのQi10ドライバーは既にレビュー済みですので合わせてご覧ください。
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では、今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行い評価していますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
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【試打の結論】あまりにも簡単に飛ばせて笑う
試打を行った結論から言うと、本当にテーラーメイドのドライバーなの?と思えるほど簡単に飛ばせるドライバーでした。
ミスヒットにも強さを持たせつつも安定して捕まってくれますし、なおかつ飛距離をそこまで犠牲にする事なく達成している点に脱帽です。
まあ飛距離がそこまでって言える理由としては、兄弟モデルのQi10無印やLSの方がやはり飛距離性能では上回っています。
単純に飛びを重視したいならMAX以外の2モデルを選択するほうが間違いはないでしょう。
ですが、MAXは優しさと安定性を一番の重視したいけど、曲がらないだけではなくて飛距離もある程度出したいというニーズを満たしてくれるヘッドです。
実際のところミスヒットや大きく曲がってしまって飛距離をロスしたり、OBでスコアを大きく損してしまうアマチュアにとっては魅力的でしょう。
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テーラーメイド Qi10 MAXドライバーの概要
慣性モーメントを高めることに注力したのが今回のQi10シリーズ。 MAXはその中でもトータル慣性モーメント10000超えを果たしたヘッドです。
フェース上下左右の打点ブレには同メーカー史上最高の安定性を誇っているのが特徴。
MAXは大胆なシャローバック形状を採用することで慣性モーメントを高める設計です。
横から見てみると、ここ数年のモデルの中でも特に後方へストレッチしているのがわかりますね。
また、ヒール側に外部ウェイトを装着し、大型ヘッド特有のヘッドの返りづらさも相殺しています。
ヘッド後方には重心を深くするためのウェイトを装着。
色が変わっただけのカーボンフェースです。赤から青になっただけでこれほど嬉しいとは思いませんでした。
フェース上部には白いラインが入っています。クラウンが黒くてフェースが濃紺なので、これが無いとアライメントが取りづらいために入れたのでしょう。
これがあるおかげで構えやすいとかはなくて、これがあってようやく普通に構えられるといった感じです。
まるでキャロウェイの優しいヘッドぐらい投影面積をデカくしてきました。
この投影面積の大きなヘッドはテーラーメイドではかなり久々な感じがします。
フェースアングルはQi10シリーズの中では一番フックフェースです。
ボールに対して構えてみたのがこちらです。
やはりかなりデカいので、安心感はめちゃくちゃあります。シャローですし楽に上がってくれそうだし、見た目的にもどこに当たっても飛んでくれそうなイメージが出ます。個人的には割と好き。
もうこういったタイプは出さないのかなー?なんて思っていたので、マジでこんな感じのヘッドをテーラーメイドで見られるようになったのが嬉しいですね。
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【レビュー】テーラーメイド Qi10 MAXドライバーの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 44.1 |
ボールスピード(m/s) | 64 |
打ち出し角(°) | 16.4 |
打ち出し方向(°) | -0.1 |
バックスピン量(rpm) | 2238 |
サイドスピン量(rpm) | -291(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 37.5 |
降下角度(°) | 42.1 |
センターからの横ブレ(yd) | -14.6(左) |
キャリー(yd) | 246.7 |
トータルディスタンス(yd) | 266.4 |
飛距離の基準は下記。今までキャリーを特に重視していたけれど、今後はトータル距離に基準を設けます(ヘッドスピード45で計測した場合)
- 270ヤード以上:物凄く飛ぶ
- 260ヤード以上:飛ぶ
- 260ヤード以下:普通かそれ以下
- ヘッド:テーラーメイド Qi10MAXJJ
- シャフト:ディアマナ TM50
- フレックス:S
- ロフト:9°
飛距離【8/10】
平均キャリーは246.7ヤード、ランを含めたトータルは266.4ヤードとなりました。
安定系重視のコンセプトだろうけど、飛距離も犠牲になっておらずしっかりと飛ばせるドライバーに仕上がっています。
このあたりはさすがのテーラーメイドだなと思えるところだったので、曲がらないけど飛ばないんだったら無理と思っている方には朗報かなと思います。
ただし、兄弟モデルのQi10無印やQi10LSよりは若干飛距離では劣っているのは事実。これは慣性モーメントが高すぎるからなのか、ヘッドスピードが若干出づらい感じがするのも要因かなと考えています。
とはいえ、この手の大型で安定性を高めたタイプの中ではすこぶる飛ぶヘッドですね。まあまあ評価は高いです。
上がりやすさ【8/10】
打ち出し角度は16.4°で最高到達点は42.1ヤードです。
シャローな見た目どおり上がりやすかったですね。
あと、スピン量にも触れておくと、ここは嬉しい誤算でした。
大体ここまで平べったくて慣性モーメントを高めたヘッドとなると、重心がやたらと深くなってくるから、バックスピン量も多くなってしまうのが通例。
なのにQi10MAXはスピンが適正か、もしくはやや少ないぐらいに収まってきます。一体全体どうやってこれを作ったのか謎すぎるけれど、なぜか吹き上がらないから訳がわからない。
本当に意味不明な構造なんだけどそれを実現しているから脱帽状態です。
捕まり【9/10】
シリーズの中では最もドローバイアスに振ってきた構造なんですが、そのイメージどおり捕まってくれる。
曲がり方にも一貫性があって計算が立ちます。実際にラウンドでも試したんですが、右に抜ける不安がないので狙いを絞りやすくて簡単にティーショットが打てました。
大型ヘッド特有のすっぽ抜けする感じもないのは嬉しいポイントです。
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寛容性(ミスへの強さ)【10/10】
安定性・寛容性のこの部門では満点です。素晴らしい安定感と優しさでした。
今作を優しく作ったとここまでアピールするだけあってミスにはとことん強さがあります。
当然フェース面が明後日の方向を向いてインパクトをすれば、どこに飛ぶかはわかりませんが、ある程度のスイングのばらつきには対応してくれます。
近年のテーラーメイドの中では間違いなく一番簡単なドライバーです。
操作性【4/10】
操作はできるけれど反応は悪いです。まあそれが安定性に繋がっているのはしょうがない所
打感【8/10】
打感はステルスやステルス2と一緒。なにも変わってません。変わっていると言ってる人はバイアスがかかっているとしか思えない。
いつものカーボンフェースの打感です。
安心感【10/10】
問答無用で満点です。
めっちゃデカくてテーラーメイドらしからぬヘッド形状です。
デカいとどこに当たっても飛んでくれそうなイメージはやはり湧いてくるし、あとクラブ超も短く見える錯覚が起こるのもあって、とにかく簡単に振れそうと感じます。
ただフックフェース気味なので、そこが気になる場合もあるでしょう。写真だとストレートっぽく写ってしまったんですが、肉眼で見ると結構フックです。
総合評価
見た目の安心感と、絶大なミスへの強さと優しさは群を抜いています。さらにこの飛ばしにくそうなヘッドコンセプトにも関わらず飛距離も維持してきたという点は衝撃的。
ラウンドで方向や打点のバラつきが気になるという方には是非とも手にとってもらいたいドライバーです。テーラーメイドの飛びをそのままに、優しさ全振りで作りあげたまさに傑作です
難点は慣性モーメントが上がりすぎているからか、若干ヘッドスピードが上がりづらいところだと感じました。
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テーラーメイド Qi10 MAXドライバーの試打評価まとめ
テーラーメイドがアマチュアの方を向いて作ったドライバーという感じです。
というのも、ぼくが勝手に思っているだけですが、ここ数年のテーラーメイドは特にプロ目線でのドライバー作りだなーと感じており、飛ぶけど難しさもあるという印象でした。
今作でもそれは当然あってQi10LS)でそれをやっていますが、しっかり棲み分けを行いMAXは誰でも打ちやすいを実現できています。
しかもそんな優しいモデルをプロも使ったりしているぐらい飛距離も犠牲になっていないから衝撃度合いは凄まじいです。
まあ基本的にはドローしやすいので、左を消していきたい方には使いにくさはあるけれど、そうでない場合や、スライスや右へのミスが目立つ方、あとは打点がどうも安定しなくて飛ばないという方は是非ためしてもらいたいです。
だいぶおすすめできるドライバーです。
おすすめ度:
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