ゴルフ雑記帳のまさです。今回はヤマハ RMX VD/Xアイアンのデータ計測を行ったのでレビューしていきます。
今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行い評価していますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
【試打の結論】安定性、上がりやすさ、飛距離!最強です
結論から言っておくと、圧倒的に高弾道が打ちやすくて飛距離性能もめちゃくちゃ高いです。さらにミスヒットにも驚くほど強ので、とにかく簡単で打ちやすい飛ぶアイアンが欲しいって言う方には最高におすすめです。見た目もアドレス時には普通のアイアンと何ら変わらないので使いにくさもありません。
前作ヤマハRMX VD40アイアンも同様にすごく優しかったんですけど、今作はより飛ばせて高さも出しやすくなった点を高く評価しました。なので今から買うんだったら断然こっちが良い。
もちろん前作からの買い替えも推したいので、もっとアイアンショット楽にしたいなら試してもらいたいです。
当然かなりの大型ヘッドになるので、操作性等は犠牲になっているんですけど、オートマ感に関してはこのアイアンの右に出るクラブは現時点でないかもしれません。それほどアイアン自らが仕事をしてくれるイメージです。
見た目よりも性能を重視したいと言う方は絶対にチェックしておいてください。
ヤマハRMX VD/Xアイアンの概要
見た目で特徴的なのは、ヒール側の出っ張りですが、これはヘッドを大きくして慣性モーメントを高めるためです。
同時にトウ側には歴代最高レベルのタングステンウェイトが装着されていて、これにより慣性モーメントはアイアンの中で最大級になりました。
そのまま見るとヘンテコなヘッドですが前作よりもさらに違和感なく構えられるようになっています。
実際ヘッド上から見てみると全くヒールの出っ張りが気になりません。普通に優しそうなアイアンだなと言う見た目ですね。
バッグに入れた所をみるとヘンテコなアイアンだなと感じるのですけど、まぁそこは性能とのトレードオフと考えて目をつぶるしかないでしょう。
フェースは非常に薄くなっていて反発性能が高い構造。ヘッド裏側にはをフェースを支えるリブがついているんですけど、ここも改良が加えられており、ヒッティングエリアが拡大したとされています。
さらに打感を向上させるために、バックフェースには樹脂製のバッジを装着。これはほんとに打ってみるとわかるんですが、スカスカ感がなくなって手ごたえもしっかり感じられる打間になっていました。
最後にソールですが、ソールは広めで低重心設計を徹底しているっていうのがわかります。
バウンスはそこまで大きくはありませんが幅が広いので、まぁまぁ効いています。ダフリにも強いつくり。
【レビュー】ヤマハRMX VD/Xアイアンの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 37.4 |
ボールスピード(m/s) | 51.7 |
打ち出し角(°) | 26.2 |
打ち出し方向(°) | 1.3(右) |
バックスピン量(rpm) | 4269 |
サイドスピン量(rpm) | -652(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 42.9 |
降下角度(°) | 53 |
センターからの横ブレ(yd) | -8.6(左) |
キャリー(yd) | 165 |
トータルディスタンス(yd) | 173.4 |
- ヘッド:ヤマハ RMX VD/Xアイアン 7番
- シャフト:NS950 GH
- フレックス:S
- ロフト:28°(7番)
飛距離【10/10】
アイアンの計測にはドライバーヘッドスピード45m/sの方が7番アイアンを37m/sから38m/sで打った場合を想定して計測しています。
今作は7番アイアンで28度と言う設定なので、なかなかストロングロフト設計です。
計測の結果、平均キャリーは165ヤード、トータル173.4ヤードでした。
飛距離性能はものすごく高いです。とは言え同じヤマハ ドライブスターアイアンの方が飛ぶのは飛びますので、これが1番飛ぶアイアンか?と言われるとそんなことないんですけど、それに続く飛距離性能です。
スピン性能【4/10】
7番アイアンで4200回転ほどのバックスピン量です。
28度とはいえ、7番で4000強のスピン量と言うのは少なめです。今回飛距離がかなり出たということなんですけど、要因の1つとしてこのスピン量の少なさが挙げられます。
そのかわり風には強いですし、アイアンで飛ばしたいと言う方にとってはメリットです。
上がりやすさ【10/10】
打ち出し角が26.2度、最高到達点は42.9ヤード。信じられないほど上がりやすいです。
現時点で特にボールが上がりやすいアイアンなので、楽に高弾道を打ちたい方には圧倒的にオススメ。
やや薄めのトップみたいな当たり方をしても全然普通のアイアンぐらいは上がってくれるので、トップがよく出てしまう人もこのアイアン使えばゴルフが楽になるでしょう。
捕まり【9/10】
つかまり具合はグースネックの見た目通り良かったです。オートマチックにドローが打てます。
ヘッドサイズは大きいですが開いて当たると言うこともなく、スライサーでも安心して使えます。
まぁ捕まるとは言え、そこまで極端に左に行くと言うこともなかったのでドローヒッターでも比較的安定したドローを狙っていけると感じました。
寛容性(ミスへの強さ)【10/10】
安定感はここ最近発売されたアイアンの中でも最高レベルの仕上がり。フェース全面が芯なのではないかと思えるほど、どこで打ってもほとんど飛距離が変わらないです。
打ち出し方向も高さもバッチリ揃ってくれます。
操作性【3/10】
思っていたとおりではあるけど操作性はそんなに良くないです。
オートマチックなアイアンなので、いろんな球筋を打ち分けると言うよりは、アイアンに任せて、ストレート、ないしはナチュラルドローを打っていくのがこのアイアンには適しているはずです。
抜け【5/10】
抜けはそんな良くないのかなと思っていたんですが、思いのほか抜けてくれるので、そこまで気になる事は無いかなって言うのが僕の感覚です。
とは言え、アスリート系のアイアンみたいですかっと行くわけではないので、あまり期待はしないほうがいいでしょう。
打感【7/10】
打感は目に見えて改善されてます。
確かに弾く感じの打感ではあるんですが、バックフェース背面についたバッジの効果で反響音が抑えられています。前作よりは柔らかさを感じられるようになった。
バチバチに弾く感じの方が良い方には物足りないかもしれないですが、キャビティ系でもうちょっと柔らかさが欲しいなと言う方はそこそこ気に入るかも。
総合評価
めちゃくちゃ優しいです。2023年に登場した中で1番簡単に打てるアイアンといっても過言ではありません。
形状的には独特なものはありますけど「飛距離、方向性、上がりやすさ、ミスの強さ、打ちやすさ」を追求し、結果にもしっかりと結びつけています
また、打感などフィーリング面の改善も見られ前作よりも総合力で上回りました。完成度はピカイチです。
ヤマハRMX VD/Xアイアンをおすすめする人、おすすめしない人
ヤマハRMX VD/Xアイアンをおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- 圧倒的に簡単で打ちやすいアイアンを探している方
- 高弾道が楽に打てる上がりやすいアイアンを求める方
- オートマチックにドローが打てるアイアンが良い方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- ヘンテコな見た目は絶対に嫌だ!という方
ヤマハRMX VD/Xアイアンの試打評価まとめ
見た目の良さを追求するよりも、アマチュアゴルファーがとにかく打ちやすく、ゴルフが簡単になるように考えに考え抜かれたアイアンでした。
独特な形状のクラブは絶対に使いたくないと言う断固たるプライドのようなものがない限りはほとんどのゴルファーにオススメです。
このアイアンを使えばゴルフが楽になると言うのは明確なので、スコアを重視するなら、ぜひ選択肢に加えてもらいたいアイアンです。
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