ゴルフ雑記帳のまさです。今回はブラッシー(2番ウッド)を手に入れたのでレビューしていきます。
2番ウッドというカテゴリは絶滅危惧種状態ですが、一部のメーカーがこの特異なクラブを製造販売しています。
たぶん今一番知名度があるのは、某ダンガンセブンのブラッシーだと思うけれど、ぼくが買ったのは地クラブの中でも人気の高いバルド製だ。
ということで選んだのが、バルドの2022年モデル「BALDO CORSA BRASSEY」である。ロフトは12°
いまさら2022年モデル?という事かもしれないけど、記事執筆時点(2023年12月)では現行モデルです。
ちなみに購入した理由はドライバーの代替として使えるぶっ飛びフェアウェイウッドを探していたから。
という事で今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行いレビューしていますので、クラブ選びの参考にしてもらえると幸いです。
後日談は下記リンクから。
関連【コラム】BALDOの2番ウッドはドライバーの代替にできる。しかも安定するからめっちゃ良い
BALDO CORSAブラッシーの概要
バルドの2番ウッドはこれ以前にもあるけれど、2022年モデルがCORSA ブラッシーで、記事執筆時点の2023年12月では現行モデルです。
ヘッド体積は240ccで、ロフトは12°という設定。
ヘッドは4種類の素材を使ったマルチマテリアル構造です。
- チタニウムフェース&チタニウムボディ
- ステンレスパワープレート
- カーボンクラウン
- タングステンウェイト
素材はこんな感じのものが使われています。
フェースとボディはチタン製です。
メーカー曰く460ccヘッドのドライバーでは本来作れない構造と素材の組み合わせなんだとか。
ソールの2箇所には交換可能なウェイトが装着されているので、ある程度好みのヘッド重量に仕上げることができます。
ベースとなるヘッド重量は210gです。
横からみたらこんな感じ。
ヘッド形状がこちらです。
あくまでも2番ウッドということですのでフェアウェイウッド形状です。カタチに癖はなくてオーソドックス。
ただ、240ccあるので多くの3番ウッドよりはかなりデカく見えます。
SIM2フェアウェイウッドと並べると大きさの違いは一目瞭然。
アドレスしてみたらこうなります。
組み方にもよりますが、ぼくが買ったものはほとんどストレートフェースに仕上がっています。
マイクロレーザーミーリングが施されたフェースはまあまあなディープ形状。
ですが、重心高は21mmなので見ためよりは遥かに低重心設計です。
地面に置いたボールに構えたらこうなっています。
いわゆるシャローフェースのフェアウェイウッドと比べるとだいぶ厚みがあるので、下から打つ分にはプレッシャーはある程度かかりそうですね。
CORSAブラッシーはネックが調整式になりました。これ以前のバルドブラッシーは接着式です。
BALDO CORSAブラッシーの試打に使用したクラブのスペック
- ヘッド:BALDO CORSA ブラッシー
- シャフト:三菱ケミカル TENSEI 1k ホワイト 60
- フレックス:S
- ロフト:12°
- 長さ:44インチ
- 総重量:約315g
【試打の結論】想像より飛ぶ!ドライバーの代替にできるかも
結論から言っておくと、弾道・飛距離ともにほとんどドライバーに近いので、ドライバーの代替として機能してくれました。
ラウンドテストを重ねましたが、飛距離はドライバーの5%減ぐらいで申し分なく、操作性の良さは比ではありません。
フェアウェイウッドをティーショットによく使うという人にとってはとても実用的なクラブであると感じました。
また、テーラーメイドのミニドライバーと比べても圧倒的にコンパクトで、形状もフェアウェイウッドという事だから、フェアウェイなど地面から打つ分にも、難しさはあるけれど慣れれば結構いけます。
今までのミニドライバーよりも地面から打ちやすい分、このブラッシーの方がセッティングには取り入れやすい。
【レビュー】BALDO CORSAブラッシーの評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 44.8 |
ボールスピード(m/s) | 64.4 |
打ち出し角(°) | 15.8 |
打ち出し方向(°) | 2.1(右) |
バックスピン量(rpm) | 2200 |
サイドスピン量(rpm) | -255(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 36.3 |
降下角度(°) | 41.3 |
センターからの横ブレ(yd) | -3.8(左) |
キャリー(yd) | 249.8 |
トータルディスタンス(yd) | 268.7 |
飛距離【9/10】
ぼく場合、通常のドライバーの飛距離が大体キャリー260ヤードぐらいかなってところなので、そこからすると5%〜4%ぐらい飛距離が落ちます。
平均でキャリー250ヤード近く出ているので、かなり飛んでいると言っていいでしょう。
普通のドライバーの評価軸でいくと7点ぐらいですが、フェアウェイウッドにカテゴライズするなら破格の飛距離性能です。
スピンも2200回転ぐらいで推移しているので低スピン系ドライバー並の強弾道。
上がりやすさ【6/10】
当サイトの基準からすると中弾道ぐらい。
上がりやすくはないです。むしろ上がりにくいと言うほうがいいでしょうか。
フェアウェイウッドの方がドライバーよりもヘッドサイズが小さく、構造上どうしても浅重心になることが要因だと思います。
「この方がラインが出せていいよね!」というメリットと捉えることもできますが、高弾道を期待するとあまりよくかもしれません。
捕まり【8/10】
捕まりはまずまずです。
普通に打てば軽くドローするぐらいでした。
ドローの仕方も安定しており、チーピンのミスなどは気になりません。
打感【7/10】
悪くはないですが、バルド特有の柔らかな打感ではありませんでした。
チタン感も薄く、ステンレス系のフェアウェイウッドとあまり変わりない印象。良くもなければ特別悪くもないです。
寛容性(ミスへの強さ)【6/10】
しっかり打てれば曲がりほとんど出ませんし弾道は揃っていますが、打点がブレたときの飛距離ロスや、フェース下部に当たった時の上がりにくさなどは無視できません。
難易度はそこそこ高いクラブです。ドライバーヘッドスピードで45m/sぐらいは欲しいですね。
操作性【9/10】
大きめのフェアウェイウッドとしてみても操作性はばつぐんです。もちろんミニドライバーと考えても素晴らしい操作感。
技量はもちろん要求されますが、フェード・ドロー・抑えたショットなど自由自在です。
構えやすさ【8/10】
癖のないヘッド形状で構えやすいです。
特に違和感のある箇所もなく言うことはないでしょう。
総合評価
飛距離性能が高く、ドライバーの代替として使うことも可能ですし、飛距離の出るフェアウェイウッドとしても優秀。
メイン用途としてはやはりティーショットなので、普段フェアウェイウッドでのティーショットをよくする!得意!としている方に最適な選択肢かなと思います。
下手に上がらないので狭いホールのライン出しショットなども打ちやすいです。
ただ、下から打つ分には相当な技量が求められるため、万人が使えるかと言えばそんなことはない。
フェアウェイウッドに少しでも苦手意識があるならやめておきましょう。逆にフェアウェイウッドが得意なら強力な武器になってくれるはず
BALDO CORSAブラッシーをおすすめする人、おすすめしない人
バルド CORSAブラッシーをおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- ドライバーの代替になるフェアウェイウッドを探している方
- 普段からティーショットでフェアウェイウッドをよく使う方
- テーラーのミニドライバーだと下から打ちにくいと感じていた方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- そもそもフェアウェイウッドが苦手
- 普段ドライバーの弾道が低めな方
BALDO CORSAブラッシーの試打評価まとめ
特殊なクラブではあるし一般的ではないけれど、個人的には想定していたよりも飛距離が出てくれましたし、操作性の高さを気に入りました。
不用意に上がらないところも狭いホールで重宝しそうで良い感じ。
ですがメインで使うとなった場合、ネックとなるのは、これを入れた場合のセッティングをどうすればいいか?というところ。
潜在能力は高いけれど組み合わせを検討する余地がありそうです。
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