ゴルフ雑記帳のまさです。
ダンロップ ゼクシオの2023年モデル「ゼクシオエックスハイブリッド(2024)」の試打評価です。
芯を広げ、さらなる低重心化を施したというのが13代目ゼクシオのキーワード。
今作は「圧倒的なまでの優しさと安定性、そして超高弾道」という感じでした。
という事で今回もいつものようにGCクアッドを用いて弾道計測を行いレビューしていますので、ユーティリティ選びの参考にしてもらえると幸いです。
ゼクシオエックスハイブリッド(2024)の概要
ゼクシオエックスハイブリッド(2023)とゼクシオ13ハイブリッドは基本的に同じ構造。
エックスのほうがIP仕上げなので黒っぽくなっています。
新テクノロジーはドライバーにも使われている「BiFLEX FACE(倍フレックスフェース)」
フェースとフレームの剛性を最適化し、オフセンターヒットしても大きくたわんでくれるというもの。
シンプルに言えば、芯を拡大できる技術ということです。
ヘッド内部には、キャノンソールという技術が使われています。
フェース下側を大砲型にし、実打点付近で初速がアップするというものだそう。
大砲型のイメージがよくわからないけど、とにかく低重心化しているから上がりやすいですよってことですね。
前作同様にクラウンに段差をつけています。クラウンの軽量化に加え、段差をつけることで低重心化にも貢献しているのだとか。
フェースアングルはまあまあストレートで構えやすい。アスリートゴルファーも違和感なく構えられそう。
ソール後方には重心を深くするための外部ウェイトが装着されています。
ゼクシオエックスハイブリッド(2024)の試打に使用したクラブのスペック
- ヘッド:ゼクシオエックスハイブリッド(2023)
- シャフト:MiyazakiAX-Ⅲ
- フレックス:S
- ロフト:20°(4番)
- 総重量:約342g
【試打の結論】安定性と上がりやすさは言うこと無しなユーティリティ
結論から言っておくと、めっちゃ安定するユーティリティで、ボールもとにかくよく上がってくれます。
捕まりは良いけどストレートから軽いドローが打ちやすくて扱いやすく、弾道に癖もまったくありません。
よほどゼクシオが嫌いでない限りは、ロングゲームの安定性は確実に高めることができると思われるのでおすすめしたい。
上がりやすさと安定感を重視したい場合にはファーストチョイスとして検討してもらいたい。
【レビュー】ゼクシオエックスハイブリッド(2024)の評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 40.9 |
ボールスピード(m/s) | 57.9 |
打ち出し角(°) | 20.3 |
打ち出し方向(°) | 3.2(右) |
バックスピン量(rpm) | 4244 |
サイドスピン量(rpm) | -200(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 42.7 |
降下角度(°) | 50.2 |
センターからの横ブレ(yd) | 5.8(右) |
キャリー(yd) | 193.5 |
トータルディスタンス(yd) | 205.8 |
飛距離【7/10】
平均キャリーは193.5ヤード。
20°から22°あたりのユーティリティとして見れば、飛距離が特別出る感じではなかったです。
初速もすごく出るということはなくて、平均的でかもなく不可もなしな結果。
飛距離は平凡です。
上がりやすさ【10/10】
最高到達点は42.7ヤード。めちゃくちゃ高弾道です。
飛距離は平凡でしたが高さはトップクラス。
謎の大砲型ソールの効果なのか?やたらと上がりやすいユーティリティでした。
高さを出したいという事ならまず候補に入れてもらいたい。
捕まり【9/10】
滑って右に行く雰囲気は全くなく、ナチュラルドローを安定して打てます。
打ち出し方向が安定しているというのも大きくて、サイドスピンは-200回転でそこそこ入っていますが、きれいなドローで攻めていけるって感じです。
このあたりはゼクシオ13ハイブリッドほどフックフェースになっていないからってのもあるでしょう。
ストレートからドローのイメージに打ちたい方によさそう。
スピン性能【8/10】
めちゃくちゃ多くはないけど平均以上のスピンが入ってくれました。
スピンも十分かかるし、高さもめちゃくちゃ出しやすいのでグリーンには容易に止められます。
厳しいセッティングでラウンドする競技ゴルファーにもおすすめしたいところです。
打感【6/10】
打感はなんか軽いです。良いとは思いませんでした。
特別悪いとも思いませんので6点としておきます。
ミスへの強さ【10/10】
ミスには最高に優しいユーティリティです。
方向性・距離感ともにバラつきが最小限に抑えられました。
芯を拡大したという感じの触れ込みでしたが、まじで凄い簡単でびっくりですわ。
操作性【6/10】
操作性については特別優れたところはないです。
曲げたり抑えたりはある程度できますが、オートマ感が強くて勝手に高弾道ストレート、あるいは高弾道のちょいドローになってしまいます。
総合評価
上がりやすさと安定性(打点ブレへの強さ)については文句のつけようがありません。最高に優しくスコアメイクに役立つユーティリティです。
捕まりは良いですけど、フェースアングルがストレートなので、馬鹿みたいなフックが出ないところも好感が持てました。
ただ、上がりやすくてスピンもしっかり入ってくれるため、飛距離性能がめちゃくちゃ高いわけではなかったです。
まあここに関しては、普段ボールが上がりにくいと感じている方にとってはプラスに働いてキャリーが増す可能性もあります。
ゼクシオエックスハイブリッド(2024)をおすすめする人、おすすめしない人
ゼクシオエックスハイブリッド(2023)をおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- ロングゲームに安定感を求める方
- 高弾道ショットを楽に打ちたい方
- 捕まりは欲しいけど変なひっかけは出てほしくない方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- ユーティリティにも圧倒機な飛距離を求める方
とにかく飛距離よりも安定してる方が良いと感じている方にほどメリットがあると考えています。
上がりやすくてスピンも入りやすいですから、馬鹿っ飛びしないから飛距離が出れば出るほど嬉しいという方には物足りないかもしれません。
ゼクシオエックスハイブリッド(2024)の試打評価まとめ
とにかく優しく打てるけど癖がない球筋で扱いやすさばつぐんのユーティリティでした。
捕まりは良いけれど打ち出し方向も安定するのでラインもしっかりと出していけます。
シャフト次第ではアスリートゴルファーも安定したロングゲームを手にできますのでおすすめしたい。
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