ゴルフ雑記帳のまさです。
今回はダンロップ ゼクシオの2023年モデル「ゼクシオエックス(2023)ドライバー」の試打評価です。
カチャカチャがついた調整可能なゼクシオで、簡単に言えばスリクソンとゼクシオの中間的なポジションのモデル。女子プロの菅沼菜々選手がこのドライバーに変更してから優勝したのも記憶に新しいところです。
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ゼクシオエックスドライバー(2024)の概要
個人的に名作だと思っているゼクシオエックスは2021年モデルからカチャカチャが搭載されました。
これによってカスタマイズの幅が広がったと思いますし、今までゼクシオに興味のなかったゴルファーもターゲットにしようという試みは成功したと感じています。実際、ぼくも前作は買いました。
基本的なところは大きく変わっていませんが、ヘッドのシルエットは若干スリクソン寄りに改良された印象です。
2021年モデルと比べると、ヒール側のボリュームが抑えられたような気はします。
フェースアングルもゼクシオ13と比べてもストレート。
12代目ゼクシオから導入されたクラウンの出っ張り(アクティブウイング)というのが2段式に改良されています。
出っ張りの表面積が増えたことで空力コントロール性能が向上したとのこと。
これによって、ようはヘッドのブレを押さえてインパクトを安定させられるというのがテクノロジー的特徴です。
メーカーが謳っている主なメリットが下記
- 揚力→8%増加
- 抗力→12%増加
- フェース角のばらつき→11%低減
- 打点のばらつき→11%低減
数字で出されると大体1割ぐらい改善されるというのだからかなり凄いんだけど、もうほんまか?みたいな所は正直ある。
スリクソンにも付けたら最強なのでは?と思うけれど、そのあたりに踏み込みすぎると消される可能性がありそうなのでやめておきましょう。
ヘッド後方にはウェイトがひとつ。重心を深くするためのものでしょう。
横から見るとこんな感じです。ゼクシオらしいシャローヘッドです。
というような感じで、ざっくりした概要ですが、要するに基本的なところは前作からほとんど変わってません(笑)
差し色がグリーンからスカイブルーになったぐらい。
ゼクシオエックスドライバー(2024)の試打に使用したクラブのスペック
- ヘッド:ゼクシオエックス(2023)
- シャフト:MiyazakiAX-Ⅲ
- フレックス:S
- ロフト:9.5°
【試打の結論】優しく飛ばせて安定する万人受けの超優等生
結論から言っておくと、なんだかんだ「めちゃくちゃ打ちやすいし超安定する」です(笑)
優しさは極まっていて、完全に万人受けするドライバーの頂点と言ってもいいでしょう。
デメリットを強いてあげるならハードヒッターは吹き上がってしまうので飛距離をロスするから、スリクソンを使っておくほうが飛ばせるということぐらいです。
基本的なところは変わっていないし、飛距離が別格クラスに出るとかはありませんが、2021年モデルよりも安定性は高くなっています。
弾道も高く、捕まりも適度によくて扱いやすい。
兎にも角にも優しく打てて抜群に安定するので、ドライバーを安定させてスコアアップしたい方にはすごくおすすめです。
ただし、前作2021年モデルのゼクシオエックス使用者なら、無理に買い替える必要性はなし。
【レビュー】ゼクシオエックスドライバー(2024)の評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
明らかなミスショットを除いた平均データが下記
ヘッドスピード(m/s) | 45.3 |
ボールスピード(m/s) | 64.4 |
打ち出し角(°) | 18.8 |
バックスピン量(rpm) | 2507 |
サイドスピン量(rpm) | -68(左) |
高さのピーク(yd) | 45.9 |
降下角度(°) | 47 |
センターからの横ブレ(yd) | 16.7(右) |
キャリー(yd) | 245.2 |
トータルディスタンス(yd) | 261.7 |
飛距離【8/10】
平均キャリーは245.2ヤード。飛距離性能は十分高いです。
フェースの弾きはゼクシオらしさがあり、初速も出やすく飛距離効率の高いヘッドです。
バックスピンは2500回転ほどを推移していて、低スピン系ではありません。後述しますが、上がりやすさも繋がっています。
ただし、これ以上のヘッドスピードで打つとスピン過多になってしまいロスが大きくなるでしょう。
低スピン系のシャフト組み合わせても面白いと思いますが、スピンは基本的に入りやすいというのは頭に入れておくといいかも。
上がりやすさ【10/10】
最高到達点は45.9ヤード。打ち出しは18.8°。
スピンもしっかり入るのでよく上がってくれます。
当サイトの平均値を4ヤード上回る高さが出ており、相当な上がりやすさを実感しました。さすがのゼクシオ。
捕まり【6/10】
凄い捕まるということはなくてストレート系でした。
ゼクシオ13と違ってフェースアングルもストレート気味なことも要因かなと思います。
急激に捕まるという事はなくて、ストレートから軽いドローぐらいの弾道イメージです。
挙動は終始安定しており、サイドスピンがとにかく少ないドライバーでした。
今作はカチャカチャができるので捕まりがもう少し欲しい場合は、フックフェースに調整することで対応可能。
スライサーからフッカーまで幅広く使える、癖のない捕まり具合だと言えます。
打感【8/10】
打感や打音はいつものゼクシオです。今までと特に変わらずいい音。
寛容性【10/10】
ミスに強くてバラつかない。ゼクシオの名にふさわしい優しさがあります。
一撃必殺の飛距離というのは無いのですけど、当たっても当たらなくて飛距離が揃います。
曲がり幅や打ち出しのバラつきも最小化できていますし、寛容性は満点です。
操作性【6/10】
純正状態だと特別な操作性の高さはないです。悪くはありませんが、並ですね。
構えやすさ【9/10】
非常に構えやすいです。ここは前作よりも遥かに良いなと思います。
ヘッドは大きめですが、形状には全くと言っていいほど癖がありません。
スリクソンとゼクシオの中間みたいな出で立ちですし、フェースアングルも被っていないからすんなり構えられる。
総合評価【8.1/10】
総合評価は10点中8.1点。
優しく安定して真っ直ぐ打てるドライバー。飛距離性能も十分高いですし、弱点らしい弱点は特にないです。
強いて言うなら凄い低スピンなドライバーじゃないから、一撃の飛びみたいなものには期待しづらいという点でしょうか。あと、ハードヒッターは吹き上がってロスするだろうなというぐらい。
それ以外は捕まりも適度だしボールもよく上がる。ミスにも強くて安定したキャリーを計算できるのでスコアメイクにも一役買ってくれるでしょう。
素晴らしい出来栄えで、安心して買えるドライバーとして素直におすすめです。
ゼクシオエックスドライバー(2024)をおすすめする人、おすすめしない人
ゼクシオエックス(2023)ドライバーをおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- まっすぐ安定したショットをなるべく優しく打ちたい方
- 打点がブレてしまって安定しない方
- ボールの上がりやすいドライバーを求める方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- ヘッドスピード46m/s以上のハードヒッター
- バックスピン量が多くて吹き上がりガチな方
ゼクシオエックスドライバー(2024)の試打評価まとめ
前作よりも安定性はさらに高まっているなと思いますし、顔が良くなったので構えやすさは格段に向上しています。
高弾道で安定したキャリーを出せますし、ストレートから軽いドローが打てる丁度いい捕まりの良さなど、万人が平均的に飛距離を伸ばせるところはさすがとしか言いようがありません。
これが一番飛ぶか?と言われるとそんな事は決してありませんが、失敗しないドライバーの代表格なのはやっぱり間違いないです。
スコアを良くしたい、一発の飛びよりも安定して真っ直ぐ打てる、そして飛距離を平均的に稼げる方が有利だと考えているなら是非ともチェックしておくべき1本です。
でも、前作のゼクシオエックス持ってるなら無理買い替える必要はないかな。
実際そこまで大きくは変わらないけど安心感はばつぐん
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