ミズノプロ241試打評価｜間違いない！マッスルバックのど真ん中【口コミ・評判・インプレ】

ゴルフ雑記帳のまさです。

今回は『ミズノプロ241アイアン』の試打計測を行いましたので、GCクアッドでのデータ計測と実際に打ってみて感じたフィーリングを元に、評価レビュー・インプレをしていきます。

ミズノプロ241アイアンの概要

ミズノプロ2023年モデルの中のマッスルバックがこの241。キャッチコピーは「究極の打感を追求、ザ・マッスルバック」

この他には、中空ヘッドのミズノプロ245、ハーフキャビティのミズノプロ243などがあり、ミズノプロ243は、最近になって稲見萌寧選手が8年ぶりにアイアンを変更したというのも話題となっています。

話は逸れましたが、ミズノプロ241は同シリーズの代表作でもあるマッスルバック形状を継承しており、基本的なところは前作とか、そのまた前作などと大きくは変わりません。

製法は最近ミズノがめちゃくちゃ推している『グレイインフローフォージド』という1本の丸棒から鍛造成型するというもの。

鍛流線が切れないから打球音が長く響いて、いわゆる良い打感というものを作り出せるそうです。

公式サイトにある、前作との違いを表したイメージです。

グレーの所が厚くなっているそうなので、前のモデルと比べると中央部の厚みは随分増しています。

手に取ってみると、一瞬「中空になった？」と思うぐらいボリュームを増した印象ですが、ちゃんとマッスルバックです。

ソール形状はこちら。ミズノプロらしい薄い作りになっています。

横から見るとこんな感じです。

ウェッジみたいにバックフェース上部が厚い逆テーパーみたいになってますね。

ヘッドがこれ。なんか丸みが増してきて、年々外ブラのマッスルバックに近づいてきたなーという見た目です。

ロフトはどノーマル。7番で34°、5番で27°です。

ミズノプロ241アイアンの試打に使用したスペック

【試打の結論】間違いない。マッスルバックのど真ん中

結論から言っておくと、正真正銘、マッスルバックのど真ん中！定番・王道です。マッスルバックで迷ったらこれを選んでおけば間違いないです。

厚みと深みのある打感は素晴らしいとしか言いようがなく、フィーリングは歴代MPの中でも最高傑作と言っても過言ではありません。

そして抜けや操作性など従来の良さはそのまま引き継ぎつつ、意外なほど高弾道が打てたという点も付け加えておきます。

ですが、寛容性やミスへの強さは期待しすぎると残念な結果になってしまうので、その当たりもマッスルバックらしく、難易度は高いのも事実。

それと操作性が良すぎるほど感度が良いので、スイングが安定していないと返って打球がバラつく原因になるので注意が必要です。

【レビュー】ミズノプロ241アイアンの評価

計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。

飛距離【6/10】

明らかなミスショットを除いた平均データが下記です。

ヘッドスピード(m/s)	37.6
ボールスピード(m/s)	49.9
打ち出し角(°)	25.2
打ち出し方向(°)	0.6
バックスピン量(rpm)	5378
サイドスピン量(rpm)	-929
高さのピーク(yd)	38.5
降下角度(°)	51.7
センターからの横ブレ(yd)	-11.5(左)
キャリー(yd)	154.8

平均キャリーは154.8ヤード。34度の7番アイアンの中では、まあまあ普通です。

「あれ？このマッスルバック全然飛ばない・・・」というような事にはならず、ロフト通りには飛んでくれるって感じでした。

初速も平均的なので、従来どおりの飛距離イメージでいけるかと思います。

スピン性能【8/10】

平均5400回転ほど。34°のマッスルバックとしては思ったよりも少ない感じです。

あとでも説明しますが、ヘッドが機敏に動きすぎるあまり、今回の計測では捕まりすぎる傾向がありました。

そのため平均が押し下がったと判断しています。それでも6000回転台のスピンもかかったりするので、特段スピンがかかりにくいという事はなかったです。

実戦テストも同時に行いましたが、ラフでのスピン量低下が少なかった事の方が好印象です。なので今回は状況を選ばずにスピン量を確保できる点をを評価したいと思います。

捕まり【8/10】

標準スペックだと結構捕まりました。

サイドスピン量は平均900回転を超えているので、曲がり幅も大きかったです。

ヘッドがコンパクトで重心距離も短いことから、感度が非常に高いことも要因でしょう。

捕まりすぎる感じはあるけれど一貫性はあります。この事から、ぼくにとってはおそらくライ角が合っていないのだと推測可能。

ライ角を弄って捕まりを調整すれば問題ないでしょう。

基本は捕まってくれる方が打球をコントロールできるので、マイナスにはなりません。

上がりやすさ【9/10】

最高到達点は38.5ヤード。想像以上に上がりやすかったです。

マッスルバックで高さも欲しいと思っている方には好相性な気がします。

逆テーパーみたいな形をしているからてっきり高重心な仕様になっているかと思って心配をしましたが、その点は問題なかったです。

基本は上がってくれるけど、もちろん抑えて打ちたい時にはきっちりと反応してくれるので高評価ポイントです。

打感【10/10】

言う事なし。最高評価です。

厚みがある打感で、さらに残響音が長く続くので深みもあります。

これは唯一無二だし、マットで打っているだけではわかりません。芝の上から打つと味わえるので、ぜひとも実戦で使ってもらいたいです。

寛容性【4/10】

ミスショットはミスとしてハッキリ出ます。

「意外に優しく打てます！」とかは無いですね。難しさはあるし、スイングの安定性や練習量も必要です。

抜け【9/10】

ソールの当たり方が絶妙です。パンチショット気味に打っても突っかかる事なくすんなり抜けてくれます。

ここはプロからのフィードバックもあるだろうけれど、歴代MPの中でも随一の完成度です。

構えやすさ【9/10】

コンパクトでシャープなヘッドが好きなら間違いなく構えやすいはず。

ストレートすぎず、オフセットの量も絶妙です。

操作性【10/10】

良すぎます。

良すぎるあまりに難しくもなっていますが、打球を操りたい方にとっては最高の出来栄えでしょう。

総合評価【8.1/10】

総合評価は10点中8.1点。

打点ブレへの寛容性があまりないところが平均点を下げていますが、優しくない所意外はすごいです。

マッスルバックアイアンとしての完成度は抜群。マッスルバックとしては間違いのない性能をしています。

MPシリーズの頂点です。

ミズノプロ241アイアンをおすすめする人、おすすめしない人

ミズノプロ241をおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。

ミズノプロ241アイアンの試打評価まとめ

キャッチコピーどおり、まさにザ・マッスルバックでした。

特別な変化は正直言ってないけれど、定番中の定番として安心して買えるマッスルバックです。

打感や抜け、そして操作性など、どこをとってもマッスルバックのど真ん中でした。

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