ゴルフ雑記帳のまさです。
今回は「PING G430LST フェアウェイウッド」の試打レビューです。
今作はフルチタンボディにカーボンクラウンを採用した、まるでドライバーみたいなフェアウェイウッドで、驚異的な低重心化によって高打ち出し低スピンが狙えるというモデル。
さて、今回もGCクワッドでの弾道計測とラウンドテストを行っていて、それを踏まえた率直な感想が下記。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、PING G430LSTフェアウェイウッドについてレビューしていきます。
PING G430LSTフェアウェイウッドのデザインと概要
軽量の811チタンボディのソールに80gのタングステンソールプレートを搭載し、前作比約29%の低重心化を実現しているのが特徴です。
番手(ロフト) | 3番(15°) |
ライ角 | 57.5° |
ヘッド体積 | 169cc |
番手ラインナップは3番のみです。
ソール中央にあるのがタングステンソールプレート。約80gという高比重です。
素材使いから徹底した低重心化を狙っているのがわかります。
G430LSTドライバーと同じカーボンクラウンを採用。
ヘッド体積は169ccとかなり小ぶりなタイプです。コブラRAD SPEED Tourに似たような形状をしています。
横からみるとこんな感じ。
アドレス時の見え方はこうなります。やはり小さいですね。
フェースアングルはストレート気味。少しバルジが効いているので先が逃げているように見えます。
フェースにもチタンが使われていて、2041βチタンです。
PING G430LSTフェアウェイウッドの試打計測データ
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ていきます。
- ヘッド:PING G430 LSTフェアウェイウッド
- ロフト:3番(15°)
- シャフト:PING TOUR CHROME 2.0
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
ヘッドスピード(m/s) | 44.9 |
ボールスピード(m/s) | 61.7 |
打ち出し角度(°) | 17.7 |
打ち出し方向(°) | 2.4(右) |
バックスピン(rpm) | 2351 |
サイドスピン(rpm) | -468(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 38 |
降下角度(°) | 43.5 |
センターからのブレ(yd) | -10.4(左) |
キャリー(yd) | 233.8 |
総距離(yd) | 253.6 |
スマッシュファクター | 1.43 |
現在当サイトのフェアウェイウッドの計測基準は下記になっています。
平均キャリーは233.8ヤード、ランを含めた総距離が253.6ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
今回の平均のヘッドスピードは44.9m/sでした。
230ヤード以上のキャリーを安定して出ていまたし、飛距離性能の高いクラブであることはちゃんと実感できました。
低スピン化を謳っているクラブですが、肝心のバックスピン量はどうかというと平均で2300回転ほどを推移。
この数値はかなり少なくて、当サイトの計測データの中では2番目に低スピンなフェアウェイウッドとなっています。(記事執筆時点)
ちなみに最も低スピンだったのはプロギアのeggスプーンBLACK。ただしこちらは13.5°だったので、15°クラスだと今作が最もスピン量の少ないフェアウェイウッドです。
高打ち出しにもなるとメーカーが言っていたように、打ち出し角度は17.7°でかなり高いです。
ここはステルス2HDフェアウェイウッドに次ぐ2番手につけています。
打ってみた弾道を並べてみても高打ち出しで安定しているのがわかります。
ただ、最高到達点は低スピンの影響が出ており、当サイト平均値40ydをやや下回る38ydとなりました。
スピンによる浮力が働きづらいので地面から打つことを考えるとパワーがある程度必要なデータです。
球筋はこんかいほぼドロー系。ヘッドが小ぶりで重心距離も短いことが影響をしている感じで捕まりは結構良かったです。
4球の弾道をまとめてみたのがこちら。フェースはやや逃げ顔であることやライ角がフラットなこともあって、打ち出しはやや右方向に出る形で安定していました。
そこからやや強めのドローが出ているという傾向です。
ばらつきはそれほどありませんが、全体的に左側10ヤード地点に収束しています。
PING G430LSTフェアウェイウッドのレビュー
モデル名通りにかなりの低スピンフェアウェイウッドであることは間違いありません。飛距離性能もなかなか高かったです。
高比重のタングステンプレートの効果で、重心がしっかりと下がっていることが感じられるデータも明確に出ています。
重心が低くて有効打点距離が長めですから、高打ち出し低スピン弾道はオートマチックに簡単に作ることが可能でした。
個人的な話でいうと、やや上っ面に当たっている傾向があったので、初速は伸びづらかったです。今作は全メーカー中でも屈指のレベル重心が低いと感じたので、フェース下部に当たりやすい方(下側で打つ方)の方が相性は良いと思います。
G430LSTフェアウェイウッドのチャートを作ってみましたが、こんな感じになりました。
スピン量は明らかに減らせるタイプですが、その反面パワーがないと浮力が働かずにロスが出やすい危険性は感じます。
ですので普段スピン過多であると感じているなら明確な効果を感じられるでしょう。
また、ヘッドサイズは小さいですしミスへの寛容度はそれほど高いとは感じませんでした。G430MAXフェアウェイウッドとは全く難易度が異なり、一気に上級者仕様になっています。
まあその分操作性というところでは非常に優れているので、弾道を色々と操りたいと考えている方には扱いやすいはず。
あと最後に打感について触れておきますと、チタンボディとチタンフェースのおかげか弾き感は結構強いし、芯を食ったときなどは気持ちの良いフィーリングでした。
ところがトウ寄りでヒットした際には、パッカーンというような異様に甲高い打球音が出るので、これがかなり気持ち悪いなーと思いましたね。そこだけが少し気になるところ。
PING G430LSTフェアウェイウッドのまとめ
ラインナップが3番ウッドしかないですし、ヘッドも小さくて難易度はそこそこ高いのでフェアウェイウッドが得意な方向けであると感じます。
フェアウェイウッドが得意で、なおかつスピンを減らしたいという明確な目的があるならかなり威力を発揮してくれるでしょう。飛距離性能は秀逸なのでティーショットでも活躍してくれるクラブです。
チタン系フェアウェイウッドは、ヤマハRMX VDフェアウェイウッドや、ステルス2プラスなど最近は選択肢が多くなってきてはいますが、操作性という点ではG430LSTは一歩抜けた存在かなと思います。
フェアウェイなど地面から打つ際には低スピン故にパワーが必要ではあるので、腕に自信があるならチャレンジしてみたい1本です。
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