ゴルフ雑記帳のまさです。
今回は中古でテーラーメイドのSIM2フェアウェイウッドを購入したので、データ計測及びラウンドでの使用感をもとにレビューしていきます。
なぜ今更・・・という事ではありますが、SIM2シリーズのなかでレビュー記事を書いていなかったですし、松山英樹選手が長く愛用しているのでずっと気にはなっていたクラブ。
そしてたまたま立ち寄ったショップで状態の良い、しかも好みのシャフトが入っているものを見つけたので衝動買いしてしまい今に至るという感じです。
さて、今回もラウンドテストとGCクワッドでの弾道計測を終えたわけですが、それを踏まえた率直な感想が下記。
飛び・操作性・スピンと全体のバランスがよくて弱点っぽいところは特にない優等生フェアウェイウッド。
ちなみにですが、個人的にかなり気に入っているので購入してから使用する頻度はかなり高いクラブです。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッドについてレビューしていきます。
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッドのデザインと概要
| ロフト角(°) | ライ角(°) |
| 3番(15°) | 56.5° |
| 5番(19°) | 57° |
ロフトは2種類。3番と5番だけです。
SIM2フェアウェイウッドはそれ自体が80gもあるVスチールソールのプレートが埋め込まれていて、小型ながらしっかりと低重心化されている。
このVスチールソールは抜けの良さにも繋がっているとメーカーは言っていますが、「うお！めっちゃ抜けいいわ～」などは特別感じません。物理的に接地面積が減っているので良くはなっているのかもしれませんが、そこまでダウンブローに打つクラブでもないので体感しづらいところはあります。
横からみるとこんな漢字でまあまあシャローバック形状です。
ヘッド体積は170ccとなっていて、3番ウッドとしては比較的小ぶりなサイズにはなっていますが、シャロー気味なので投影面積自体はそこまで小さくは感じません。ぼくはノーマルサイズぐらいの感覚で使えています。
あと見たとおりカーボンクラウンです。
構えてみるとこんな感じに見えます。
白と黒のコントラストが効いているのでセットアップはかなりしやすい印象です。
フェースアングルもストレートっぽくて構えやすい。
SIM2フェアウェイウッドはチタンフェースなので弾きが非常に良くて爽快感が抜群です。
チタンドライバーほどの音量ではありませんが、弾く感触が欲しい方にはぴったりなフィーリングだと思います。
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッドの試打計測データとレビュー
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ながらレビューしていきます。
- ヘッド：テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッド
- ロフト：15°(スタンダードポジション)
- シャフト：KUROKAGE XD 60
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
| ヘッドスピード(m/s) | 44.8 |
| ボールスピード(m/s) | 64.1 |
| 打ち出し角度(°) | 15.6 |
| 打ち出し方向(°) | 1.2(右) |
| バックスピン(rpm) | 3302 |
| サイドスピン(rpm) | -233(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 40 |
| 降下角度(°) | 45.9 |
| センターからのブレ(yd) | -3.8(左) |
| キャリー(yd) | 231.2 |
| 総距離(yd) | 247.2 |
| スマッシュファクター | 1.43 |
現在当サイトのドライバー計測の基準は下記になっています。
平均キャリーは231.2ヤード、ランを含めた総距離が247.2ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
飛ぶフェアウェイウッドの基準であるキャリー230ヤードはクリアしており、飛距離性能は十分すぎる結果かなと思います。飛びに期待して買っても全く問題がなく優秀なフェアウェイウッドです。
ただ、ステルスプラスフェアウェイウッドやステルス2プラスフェアウェイウッドの方がもっと飛びますね(笑)
ステルスプラスとステルス2プラスの方が飛ぶのはバックスピン量の差が要因。
今回のSIM2フェアウェイウッドは平均バックスピン量が3,300回転。まあまあしっかりスピンが入っているなというデータでした。
対してステルスプラスは2800回転ほど、ステルス2プラスは2500回転ほどとなっており、後継モデルの方がより低スピン性能がアップしています。
飛距離を貪欲に出したい場合はステルスやステルス2を選ぶ方が結果には表れやすいでしょう。
ですが、SIM2はスピンがしっかりと入ってくれるのでボールの操りやすさで言えば軍配が上がります。
スピン量が減りすぎると操作性が損なわれガチにはなるので、ちょうど良いバランスです。
スピンは入るけれど初速はしっかりと出てくれる弾きの良さがあるので、飛びと操作性を両立したい場合はSIM2がおすすめ。
特になにも考えずに打った場合はしっかりと捕まってくれてドローボールの打ちやすさが印象的でした。
ただ、操作性が良いのでフェードも問題なく打ちやすいです。
弾道をまとめたのがこちらですが、正直ばらつきも出ています。
ヘッドサイズがやや小ぶりで操作性が良いぶん、ミスヒットに対して圧倒的に強いということはありませんでした。ミスへの寛容性は悪くはないけどそこそこって感じです。
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッドのレーダーチャート
飛距離は最新のテーラーメイドフェアウェイウッドがやたらと飛ぶので、それと比べると見劣りしますが、SIM2フェアウェイウッドも水準以上の飛びは期待できます。
現行モデルよりもスピンが入りやすいので、3番ウッド、5番ウッドあたりでもしっかりと止めていきたい、操作したいという場合はSIM2フェアウェイウッドを選ぶ方が正解になる可能性は高いでしょう。
まあフェアウェイウッド全体でみても弾きの良さと操作性、スピン量と全体的にバランスよく仕上がったモデルです。
弾道は低くはないけど特別に超上がりやすいとかはないですね。
テーラーメイド SIM2 フェアウェイウッドのまとめ
すごく優しいフェアウェイウッドではありませんが、中級者以上で操作性の良い、それでいてしっかり飛距離の出てくれるモデルを探しているならかなりおすすめ。
おすすめ度：
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