今回はDOCUS REVOLUTION ユーティリティの試打評価です。
完全顧客主義、満足度にこだわった茨城県の地ゴルフクラブメーカー「DOCUS(ドゥーカス)」のユーティリティ。
今作は同社が特許出願中である、タングステンラバーを搭載し、強弾道を生み出すというのが特徴。ちなみに既にレビュー済みのDOCUSレボリューションドライバーにも同じテクノロジーが使われています。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、DOCUSレボリューションユーティリティについてレビューしていきます
DOCUS レボリューションユーティリティのデザインと概要
ロフト(°) | ライ角(°) |
20.5 | 61 |
23.5 | 61.5 |
まずロフトバリーエーションは2種類しかありません、3番が20.5°、4番が23.5°です。
もう少しバリエーションがあると嬉しかったなというのが正直なところ。
ボディー素材は17-4ステンレス、フェース/はCH-1 Hiマレージング鋼を採用しています。
さて、メインになるテクノロジーは同シリーズのドライバーにも採用されるタングステンラバーによる低深重心化とエネルギー効率のアップです。
ソールの3箇所のウェイトが装着されていて、その下にタングステンを練り込んだゴムを入れているという構造です。
これによって後方からインパクト時の押し込みを強化するというのがメーカーの説明。
ソール前方には溝が入っています。
これはドライバーでも同様でしたが、適正スピン量を実現するための深さと長さを研究してこの形状に落ち着いたとのこと。
ネックの調整機能はありません。
横からみるとこんな感じです。後方は低いですが、中央部にボリュームがあって割とディープな印象があります。
ヘッド形状がこちら。
カタチはオーソドックスでとても綺麗です。見た目に癖がほとんどありません。
アドレス時の見え方がこちら。
ドライバーと違ってほぼストレートなフェースアングルです。
打感はフェースに食いつく感じで柔らかいフィーリング。だけど全く音がしないわけでもなく、適度な弾きもあって絶妙です。
ドライバーもそうでしたが、DOCUSは打感と打音の作り込みがうまい。
DOCUS レボリューションユーティリティの試打計測データとレビュー
それでは実際に試打を行ったので、GC Quadのデータを見ていきましょう。
- ヘッド:DOCUS レボリューション
- ロフト角:20.5°
- ライ角:61°
- シャフト:Slugger T2 HY
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ヘッドスピード(m/s) | 41.8 |
ボールスピード(m/s) | 59 |
打ち出し角度(°) | 14.8 |
打ち出し方向(°) | 3.3 |
バックスピン(rpm) | 4415 |
サイドスピン(rpm) | -332(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 33.3 |
降下角度(°) | 458 |
センターからのブレ(yd) | 3(右) |
キャリー(yd) | 198.3 |
総距離(yd) | 208.3 |
以上が計測データです。
平均キャリーは198.3ヤード、ランを含めた総距離が211.7ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
飛距離部分だけのデータを見てみると当サイトの同ロフト帯の飛距離と比べても平均的。特別飛ぶこともなければ飛ばないこともありません。
ボールスピードは速いです。
ボールスピードに関しては平均でトップクラスのデータとなっており、ポテンシャルの高さは感じられました。
ただ、バックスピン量も多めな傾向にあるため、そこまで極端な飛び方はしなかったという結果です。
最高到達点は33.3ヤードとなっています。
高さとしてはやや低いぐらいのデータです。
対して降下角度は45.8度でした。グリーンで止める分にも問題ありません。
20.5°のユーティリティにしては角度がついていますが、スピン量が多いことからこのようなデータになったと考えれます。
ドカッと打ち出しで高さを出すというよりは、低めに出てスピンでホップするようなタイプのユーティリティです。
ヘッドの操作性は良いのでドローでもフェードでも問題なく打てますが、左へのミスが出ると困る方に特におすすめ。
反対にスライサーだと捕まりにくさを感じて難しい印象を受けるかもしれません。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
弾道には一貫性があり大きくばらつくこともありません、打ち出しも低めなのでラインを出しやすさが特に魅力的だと思います。
打点ブレには特別強い印象はありません。普通ですね。
DOCUS レボリューションユーティリティのレーダーチャート
最近のユーティリティは弾き感の良いタイプが多いので、フェースにしっかりとボールが乗る感覚が欲しい方に最適な印象でした。打感はほんとに良かった!
飛距離に関しては、スピン量が多いことからそこまで大きな期待はできませんが、ロフトどおりには飛んでくれるという感じ。
少し高さが出づらい感覚はありますが、反対にラインを出しやすいユーティリティという見方をすれば抜群に扱いやすいです。
DOCUS レボリューションユーティリティのまとめ
打感は本当に最高なので、そういった面を重視するなら満足度は非常に高いと思います。
特別上がりやすくて捕まるというタイプではないので、初心者の方に積極的におすすめはしませんが、中級者以上で操作性や打感の良さを求める方におすすめなユーティリティです。
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