今回は、タイトリスト2023年モデルのユーティリティ、「TSR2ユーティリティ」の試打評価です。
高弾道も打ちやすく、イメージとしてはフェアウェイウッドに寄せたユーティリティといった感じ。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、タイトリストTSR2ユーティリティについてレビューしていきます
タイトリストTSR2ユーティリティのデザインと概要
ロフト(°) | ライ角(°) |
18 | 57 |
21 | 57.5 |
24 | 58 |
TSRユーティリティシリーズは3モデル展開で、モデルによってロフトラインナップが異なります。
TSR2は3種類のロフトが用意されていて、全てカスタムでレフティモデルのオーダーも可能です。
今作はヘッド重心を低く保ちながら、深くすることもできたいうことです。後ほど計測データも見てもらいますが、実際にボールは上がりやすくて高弾道は打ちやすいです。
ソールフェース寄りにはウェイトが装着されているのは前作と同じデザイン。
調整機能はタイトリストドライバーと同じです。
横からみるとこんな感じです。そんなにシャローでもないけれどディープでもない。
ヘッド形状がこちら。
前作よりもブレード長が長くなっているそうです。確かに少し大きくなったかな?とは思いますが、特別デカイとも思えません。
サイズ感は普通で、見た目の違和感は最小限に優しさをアップしたという調整でしょう。
アドレス時の見え方がこちら。フェースアングルはストレートからややオープンぐらいに見えます。
アスリートゴルファーの方でも構えやすい形状とアングルですね。
打感はそこそこ弾き感のあるタイプ。低音で柔らかいタイプではなく、フェアウェイウッド寄りな打球感でした。
タイトリストTSR2ユーティリティの試打計測データとレビュー
それでは実際に試打を行ったので、GC Quadのデータを見ていきましょう。
- ヘッド:タイトリスト TSR2 ユーティリティ
- ロフト角:21°
- ライ角:57.5°
- シャフト:TENSEI 1k 75 Hy
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ヘッドスピード(m/s) | 40.9 |
ボールスピード(m/s) | 58.1 |
打ち出し角度(°) | 20.3 |
打ち出し方向(°) | 0.7 |
バックスピン(rpm) | 3546 |
サイドスピン(rpm) | -457(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 42.1 |
降下角度(°) | 497 |
センターからのブレ(yd) | -11(左) |
キャリー(yd) | 201 |
総距離(yd) | 211.7 |
以上が計測データです。
平均キャリーは201ヤード、ランを含めた総距離が211.7ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
当サイトの同ロフト帯の飛距離と比べても良く飛んでいるほうです。飛距離性能は高いので、ユーティリティで飛びを重視する方におすすめしやすい。
ボールスピードは平均的で、メーカーがいうほどすごく速いということはありませんが、バックスピン量が少ないことで飛距離アップに繋がっています。
スピンが少なめだとグリーンで止まらんだろ!と思ったのですが、打ち出し角(20.3°)、最高到達点(42.1ヤード)共に高く、非常に高弾道でした。
これにより、降下角度も49.7°という7番アイアン並の結果を得られました。このボールの上がりやすさがあれば問題なし。
普通に打った場合の捕まりは良いです。フェースアングルはストレートながらヘッドターンがしやすいためスッポ抜けるような右方向へのミスが出づらかったです。
さらにフェードを打ちたい場面ではしっかりと反応してくれました。操作性も非常に優秀。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
打球の一貫性はあります。打点ブレに対するミスにもある程度寛容で、見た目よりは優しく打てるユーティリティ。
タイトリストTSR2ユーティリティのレーダーチャート
高弾道かつスピンを抑えた弾道が打ちやすく、ビッグボールで飛距離を稼げるユーティリティです。
スピン量は少なめな傾向でしたが、高さが出やすいのでボールを止めること自体には苦労しなかったので、グリーンも積極的に狙っていくことが可能。
操作性が高く、ヘッドターンもしやすいため、普通に打てばドロー系が打ちやすいですが、狙ってフェードも打てる万能なユーティリティです。
打点ブレには強さがあるけれど、ヘッドは割と敏感に反応するので、とにかく真っ直ぐ打ちたいというよりはボールを操りたい方の方が相性はいいでしょう。
タイトリストTSR2ユーティリティの総合評価
高打ち出しでウッド寄りな性能的な特徴がありました。
フェアウェイウッドのように飛ばせる飛距離性能の高いユーティリティを求めながらも、ボールを操れる操作性も両立させたい方に最適です。
ヘッドの操作性がとても良いので、スイングが不安定だと少し難しさを感じる可能性があるので、中級者のゴルファーにおすすめ。
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