今回はキャロウェイ パラダイムアイアンの試打評価です。
2023年2月に発売されるパラダイムシリーズの中で、飛びと優しさを別次元へと引き上げる構造を搭載したスタンダードアイアン。
飛距離性能に優れたモデルなので、アイアンに飛びと優しさを求める方には要チェックなモデルです。
それでは弾道計測器GCクワッドの詳しいデータを見ながら、キャロウェイ パラダイムアイアンについてレビューしていきます。
キャロウェイ パラダイムアイアンのデザインと概要
キーカラーはパラダイムシリーズ共通のネイビーです。デザインは意外なほど地味に見えます。
| 番手 | ロフト角(°) | ライ角(°) |
| 4 | 20 | 61 |
| 5 | 23 | 61.5 |
| 6 | 26 | 62 |
| 7 | 29 | 62.5 |
| 8 | 33 | 63 |
| 9 | 37 | 63.5 |
| PW | 42 | 64 |
| AW | 47 | 64 |
| SW | 52 | 64 |
5番で23°、7番で29°となっており、まあまあなストロングロフト設定です。飛距離には期待できるでしょう。
見た目は何となく地味ですが、高剛性・低重心化を実現するスピードフレーム構造を採用しているのが特徴で、なかなかハイテクなアイアンです。
パット見は中空アイアンのような佇まいだけれど、中空ではないようです。キャビティ部に蓋をしている感じですね。
ちなみに中空アイアンはバックフェースも金属で覆われることから、キャビティアイアンよりも低重心化しづらいとキャロウェイは言っています。
横からみるとこんな感じです。
ソール幅は中サイズと言った感じで、そこまで分厚くないですね。
ヘッド形状はオフセットがついたグースネック形状。ただ、従来のキャロウェイのキャビティアイアンよりはグースが抑えられており、スタンダードなアイアンのような雰囲気となっています。
トップブレードの厚みは今までのキャロウェイアイアンの流れを踏襲している印象。
アドレス時の見え方がこちら。ヘッドサイズも適度に大きくて安心感があります。グース過ぎないのでかなり構えやすくなりました。
フェースには、フォージド455フェースカップ+AI FLASHフェースです。今までのアイアン用フェースよりも薄型化することができたらしく、ボールスピードアップが見込めるようです。
キャロウェイ パラダイムアイアンの試打計測データとレビュー
それでは実際に試打を行ったので、GC Quadのデータを見ていきましょう。
- ヘッド：キャロウェイ パラダイムアイアン
- ロフト角：29°
- ライ角：60.5°
- シャフト：モーダス105
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器：GCQuad
| ヘッドスピード(m/s) | 37.4 |
| ボールスピード(m/s) | 52.1 |
| 打ち出し角度(°) | 19.9 |
| 打ち出し方向(°) | 3.2 |
| バックスピン(rpm) | 4501 |
| サイドスピン(rpm) | -569(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 33.3 |
| 降下角度(°) | 47.7 |
| センターからのブレ(yd) | -1(左) |
| キャリー(yd) | 169.4 |
| 総距離(yd) | 179.6 |
以上が計測データです。
平均キャリーは169.4ヤード、ランを含めた総距離が179.6ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
7番アイアンで29度ロフトですが、当サイトの同ロフト帯の飛距離の平均と比べると3ヤードほど飛んでいます。
飛び性能は極めて優秀。慣れればキャリー170ヤード以上も期待できるほどです。
ボールスピードが出やすくなるという薄型フェースらしいですが、確かに初速は出やすくて弾きの良さが飛びに結びついている印象。
飛距離に期待して買っても良いアイアンです。
ただ、バックスピン量は平均よりも700回転ほど少ないデータでした。
最高到達点は33.3ヤード。平均よりも2ヤードぐらい低いですね。打ち出しが低いということはありませんが、バックスピン量がやや少ないことが影響しています。
ですが、降下角度は47.7°ついているのでグリーンに止める分にはそこまで影響は出ていません。特別上がりやすいとは思いませんが、スタンダードな高さは問題なく出せるかなと思います。
次は弾道についてです。
ストレートからややドロー傾向です。弾道はすごく綺麗で安定感のある飛び方をします。
グースが抑えられたことも影響してか超捕まるアイアンという事はありませんが、凄まじいスライサーの方でなければ問題なく使えるでしょう。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
安定性は超絶優秀です。毎回似たような打球が出るので安心感も抜群。
ミスヒットへの強さもあり、見た目以上に優しいアイアンです。
キャロウェイ パラダイムアイアンのレーダーチャート
ロフトに対しての飛距離性能も高く、寛容性もあります。優しく飛ばせるアイアンを探しているなら選択肢に入れてもらいたい。
バックスピン量がやや少なめな傾向があったので、弾道がすごく高いわけではなかったのですが、コースで使ってみてもそこまで影響は出ていませんでした。ただ、ディスタンス系のボールを使う場合は止めにくいかもしれないので注意。
打感は弾きが強いので柔らかさはありませんけど、爽快な打球感で気持ちよさはしっかりとあります。
キャロウェイ パラダイムアイアンの総合評価
飛びと優しさがしっかりと詰め込まれています。とても打ちやすいアイアンで、パラダイムドライバーと同様に万人向けなモデルに仕上がっていると感じました。
まあ、イメージで見ていたとおり実物のデザインも地味だったのですが、落ち着いたデザインも万人向けと捉えるとメリットになるのかもしれません。
性能は超優秀なのでおすすめ。
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