今回は本間 BERES NXドライバーの試打評価です。
本間のBERESといえばシニア層向けのブランドというイメージですが、それを払拭するようにガラッと雰囲気を変えてきたのがNXドライバーになります。
純正シャフト装着時はSでも290gなのでとても軽量。対象とするヘッドスピードは40m/s前後です。まあゼクシオエックスやステルスグローレに追従するような形。
格子状の凸凹構造を採用したカーボンクラウンと、本間独自の無段階調整機能ノンローテーティングシステムが搭載されているのが大きな特徴です。
ソールデザインはまるでS◯Mドライバー・・・。
それはさておき詳しいデータを見ながら本間 BERES NXドライバーについてレビューしていきたいと思います。
- ヘッド：本間 BERES NXドライバー
- ロフト角：9.5°
- シャフト：VIZARD For NX 45
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器：GCQuad
本間 BERES NXドライバーの試打計測データとレビュー
| ヘッドスピード(m/s) | 45.4 |
| ボールスピード(m/s) | 64.4 |
| 打ち出し角度(°) | 16.3 |
| 打ち出し方向(°) | 2.8 |
| バックスピン(rpm) | 2042 |
| サイドスピン(rpm) | -346(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 36.7 |
| 降下角度(°) | 42.1 |
| センターからのブレ(yd) | -6(左) |
| キャリー(yd) | 250.7 |
| 総距離(yd) | 264.2 |
| スマッシュファクター | 1.42 |
以上が計測データです。現在は下記が当サイトでの評価基準となります。ご了承ください。
- キャリー250ヤード以下：微妙
- キャリー250ヤード以上：飛ぶ
- キャリー260ヤード以上：かなり飛ぶ
本間 BERES NXドライバーの平均キャリーは250.7ヤード、ランを含めた総距離が264.2ヤード。
一応250ヤードをクリアしているのでギリギリ飛ぶドライバーという位置づけにはなります。とはいえ各メーカーの最新モデルと比較すると微妙な数値であることは明らか。
さらに言ってしまえば同じような層をターゲットとしている、ステルスグローレやゼクシオエックスの方が明らかに飛距離性能が上だと感じています。
ちなみに今回の試打データは、本間に用意されているVIZARD FZというツアー系シャフトでの結果です。純正の軽量シャフトだと250ヤードを下回ったのでとても微妙。
バックスピン量は2000回転前後を推移しており、ツアー系ドライバークラスの低スピン性能です。スピン過多で飛距離不足に感じている人にとってはプラス要素でしょう。
ただ、ボールスピードがもう少し出てくれればなーと思うところはあります。ここもステルスグローレ、ゼクシオエックスには及びません。
スマッシュファクターは1.42。
高さは割と普通です。特に超上がりやすいとは感じませんが、高さの揃い方は優秀。
キャリーの誤差は極めて小さく、ミスヒットに対する許容度も高いです。安定性はトップクラスのドライバーだと感じました。
球筋は一貫してドロー系です。フックフェースであることや重心設計などからもわかるとおり、非常に捕まりがよくスライスは高確率で解消してくれる印象です。。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
キャリーの揃い方と同じように捕まり方も一定しています。安定感という意味ではとても優れています。
本間 BERES NXドライバーよりステルスグローレ、ゼクシオエックスがおすすめ
安定感というポイントでいえばとても優れていると思います。ミスヒットにも強いし打点とともに弾道にバラつきがある方にはおすすめ。
とはいえ飛距離が物足りないのも正直な感想です。こうなると、同様のスペックやコンセプトを考えても、ステルスグローレ・ステルスグローレプラスとゼクシオエックスの方がさらにおすすめしやすいです。
本間 BERES NXドライバーの外観やデザインについて
本間はツアーワールドシリーズの登場以来、BERESはシックなデザインで展開されていましたが、今作NXは雰囲気が一変しています。
スポーティーさを全面に出しており、カラーリングなどは結構カッコいいと思います。
見た目でまず目を引くのがソールに施された「キールデザインウェイト」
どう見てもテーラー◯◯ドのイナー◯◯ジェネレーターです。メーカー公式サイトでは空力効果に触れてはいなくて、あくまでもヒール後方にウェイトを配置するためのデザインで、捕まりがアップする事を強調しています。
実際捕まりは良いのでそういった効果はあると思われます。捕まりの良いS◯Mドライバーって感じですね。
角度を変えてみても明らかに・・・。これ以上はやめておきましょう。
今作の目玉である格子状のカーボンクラウンです。ここは斬新すぎます。
剛性を高めるためのデザインで、軽量化とクラウンのたわみ戻りのスピードアップを狙ってのもの。
ただ、実際にはボールスピードは期待していたほど出なかったが残念すぎる。
ヘッド形状がこちらです。標準ポジションではまあまあフックフェース。
アドレス時の見え方がこちら。捕まりが良いのも納得できるほどのフックフェースです。スライサーならこのまま使うのがおすすめ。
横からみるとこんな感じです。
打感はカーボンコンポジット特有のややこもった音です、弾き感が乏しくて物足りなさも感じました。もう少し高音が出てもよかったかもというのが個人的な意見。
本間 BERES NXドライバーの総合評価
捕まりは良いですし、ミスヒットにも強いので一定の結果は出しやすいドライバーです。
ただ、飛距離が物足りない。これに尽きます。ドライバーは飛んでなんぼみたいなところがあるので、何度も言うけれどテーラーメイド ステルスグローレ・ステルスグローレプラス、そしてゼクシオエックスの方が個人的には飛距離アップしやすいと思います。
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