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【評価レビュー】ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルト|これぞまさに最強のレーザー距離計だ【口コミ・評判】

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトレビュー

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今回のレビューはブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルト

ブッシュネル ピンシーカーの最上位モデルプロXEジョルトの後継モデルで、3年ぶりのモデルチェンジとなりました。

前作にあたるプロXEジョルトはPGAツアーでも9割以上の使用率を誇る最高峰のレーザー距離計として確固たる信頼を獲得しています。

そんな最強レーザーの新作ですのでぼくもかなり楽しみにしていましたし、予約可能になった段階で速攻で注文しプロXEジョルトからの買換えを行いました。

それでは、実際に到着してから3ラウンドでテスト使用を行った結果をもとにレビューしていきます。

まさ
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ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのスペック・外観・サイズ感

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルト本体

本体デザインがこちら。

アルミ合金のダイキャストボディで高級かつ重厚感がありカッコいいです。

左が前作プロXEジョルト、右がプロX3ジョルト

前作のプロXEとよく似ていますが、並べてみるとデザインは洗練されているのがわかります。

今作のスペックが下記。

測定可能距離5〜1300ヤード
ピン測定可能距離5〜600ヤード
測定精度±1ヤード以内
表示単位1ヤード
レーザー1クラスアイセーフレーザー
機能ダブルジョルト機能、 デュアルディスプレイ機能、 エレメント機能、 ホームエレベーション機能、 スロープロックシステム機能、 スロープスイッチ機能、 BITEマグネットマウント、 スロープ機能、 ピンシーカー機能(自動)
望遠倍率7倍
対物レンズ28mm
レンズフルマルチコート(多層膜コーティング)
アイレリーフ15mm
ひとみ径3.5mm
視度調整±3°(ピント調整)
ディスプレイ赤色ハイコントラスト/LCD(黒色表示)
サイズW43×H120×D83mm
重量340g
防水機能完全防水構造(IPX7:雨天使用可能)
電源CR2リチウム乾電池1個(付属)
付属品専用ケース、日本版取扱説明書、日本版保証書
標準本体価格オープン価格

振動機能やピンを捉えやすいピンシーカー機能もしっかりと備わっています。

ピンシーカーとは:ピンなど小さいターゲットまでの距離を測定する際に、背景に木などが入ってしまう場合でも一番手前側の目標物を優先的に捉える機能です。計測ボタン長押ししたまま計測すると使うことができます。

今作も前作に引き続き完全防水(IPX7)です。雨の中でも安心して使うことができます。

ただし霧が濃い場合だと計測不可になるのでそこは注意が必要。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのサイズ感

手に持った時のサイズ感がこちらです。

最強にデカイです。現在のレーザー距離計市場においては最大級のサイズ。

グリップした時はこんな感じ。

グリップ部分はエラストマー素材が使われているので滑りづらく安定して持つことができます。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの重量

電池を入れた時の重量は約340g

本体を上から見るとこのようになっています。

上部には計測ボタンとモードボタンの2つがあります。

モード切り替えで主に使用するのはエレメント機能のオンとオフです。エレメント機能とは気温・気圧などを加味した距離まで測れる機能で、前作から継続されたものなのですが前作を使いこんだ感想としてはかなり便利です。

特に夏と冬での距離差は大きくなるのでめちゃくちゃ助かります。

ギミック面で前作から変更されたところが本体前方に付いたスロープ(高低差)切り替えスイッチです。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのスロープロックシステム

スライドすることで高低差モードのオンとオフを切り替えることができます

覗く部分がこちら。

覗くところを回すとピンと調整が可能です。

レーザー照射口がこちら。前作よりもギラギラしています。

本体横のBのマークはボタンになっています

スロープ切り替え同様にギミック面で変更があった箇所で、押すことでディスプレイの表示を赤色と黒色に変更が可能になりました。

前作にはなかった機能です。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのマグネットマウント

マグネットマウントは今作も搭載。アイアンヘッドなどにくっ付きます。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトマグネットマウント2

カートの金属部にもくっ付きます。

マグネットの強度も高くて走行中も簡単には外れません。ただし、あまり接着部が小さいと不安定になるのでそこには注意。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの良かったところ

それではピンシーカープロX3ジョルトを実際に3ラウンドで使ってみて感じた、良かったところを紹介していきます。

見づらすぎる酷いディスプレイが見事に改善された。色変更できるようになったのも嬉しい。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのディスプレイ赤
写真なのでボヤケてしまっていますが、肉眼だとめちゃくちゃくっきりと見えます。

前作のプロXEジョルトは精度面や安定して計測ができる点など、プロがこれだけ使うのも納得できるなという出来でした。

ところが、ディスプレイに表示される赤文字のコントラストが低すぎて、晴天時によく見えないという問題がありました。

場合によっては全く見えないという場合まであって、ここは本当に致命的でハッキリいって酷いものだったんですよね。

そんなディスプレイがX3では見事なまでに改善されていました。もうかなり嬉しいし、これだけで買い替えて良かったと思っています。

晴天時でも鮮明に見えるようにコントラストが調整され、さらに数値のサイズも大きくなったので全体的に見やすくなりました

さらに赤色表示は明るさを4段階調整が可能で、一番輝度の低い設定でも結構見やすいです。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのディスプレイ黒

黒色にするとこんな感じ。

実は超晴天時は赤色表示などよりも黒の方が見やすい場合が多いので選択肢があるのは助かります。

視認性が大幅に強化されたことで使いやすさがさらに向上しています。

計測スピードとターゲット認識の安定性は前作以上

今作をテストするまでは計測スピードはボイスキャディTL1が最高速だ!と言っていました。

バイアスがかかってX3の方が速い!と言いたくなる所ですけど、スピードはTL1と同等。つまり両機ともに最高速という感想です。

またピンフラッグを狙うときに役立つピンシーカー機能は計測ボタンを長押しすることで発動しますが、こちらでもスピードが低下することがなくて爆速です。というか長押ししている感覚がないほどに速いのでビビリます。

もう押した瞬間計測が終わる。スピード勝負で現在プロX3と勝負できるのはボイスキャディTL1のみだと思っています。

そんなスピード感の中で、ターゲットを認識する安定性については現状最強です。この部分については群を抜いていて他モデルを圧倒しています。

ピンシーカーとは:ピンなど小さいターゲットまでの距離を測定する際に、背景に木などが入ってしまう場合でも一番手前側の目標物を優先的に捉える機能です。計測ボタン長押ししたまま計測すると使うことができます。

スロープ切り替えスイッチにロック機能が搭載された

地味だけどめちゃくちゃ嬉しいアップデートがスロープスイッチのロック機能です。

スライド式だと勝手に切り替わってしまうんだろうなーと思っていたら固定できるようにしてあって良かったです。

前作は本体横にスライドスイッチが備わっていたんですが、勝手に切り替わっていることが度々あって不満だったので最高。

心配なのはこの爪がそこまで頑丈そうではないので、けっこう壊れやすいのではないかというところですかね。ここはもう少し使ってみないと何とも言えません。

新機能「ホームエレベーション」でエレメント機能がさらに強化された

ホーム距離を登録する場合にはセットアップモードから簡単に行なえます。

今作では最もよくプレイするゴルフ場の標高を入力しておくことができるようになりました。

ホームエレベーションという機能で、ホームコースでの距離の基準を作ることにより、他のゴルフ場に行った際に打つべき推奨距離を算出してくれるようになります。

前作プロXEではエレメント機能という高度と気温を加味した距離表示に対応していましたが、プロX3ではさらにそれを強化するカタチで搭載。

ホームエレベーションの設定中のディスプレイ

まあ無理に使う機能ではないのですけど、ホームコースと呼べるほど頻繁に通うゴルフ場がある方にはメリットが大きいです。

また、従来よりもさらに正確な距離感を作りたいというローハンデキャップのゴルファーの方には素晴らしい機能

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのアプリ設定画面

アプリでも様々な項目を設定できます。たとえば今回ぼくが登録したホームコースは標高15mとなっています。

これは簡単にリセットできます。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの気になったところ

ここからはピンシーカープロX3ジョルトの気になった点を紹介します。

デカすぎ重すぎな所まで進化した

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの前作比の重さ
左がプロX3(339g)、右がプロXE(309g)

前作でも重かったのにさらに成長しています。

約30gほどの重量アップでアホみたいに重たくなっています

軽量化を突き進めているレーザー距離計市場において驚きのウェイトアップには思わず笑いましたが、機能追加のためには致し方なかったのでしょう。

安定感が増していい!というにしても重すぎる。

ぼくは重量はできるだけ軽くしたい派なのでここだけは残念すぎますね。

重たいだけではなくてシンプルにサイズも大きくなっています。

先端部の幅がプロX3の方が大きい・・・

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのケース

本体がデカくなったのでケースまで大型化しました(笑)

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトのケースの厚み

厚みもめちゃくちゃビルドアップされています。

ちなみにツアーV5シフトジョルト(スリムではない方)とも比較してみました。

ツアーV5もけっこう大きいほうなんですが子供扱いしてしまうほどデカイ。

というわけで、今作はまるでダンベルかと思うほど大きくて重たくなったので、小型化を優先する方にとってはとんでもない弱点になります。

ブッシュネル的には重たい方が安定感につながる!的なことを以前どこかで読んだ気がするので、ブッシュネルを信じる気持ちが必要です。

ぼくは信じたいと思います。

価格は高すぎ。だけど長期間使うなら払う価値はある。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトログ

現在は楽天市場などで価格を確認すると83,600円ぐらいが相場です。

いつもノールックでレーザー距離計を購入するぼくでも一瞬躊躇してしまうほどに高いです。

最近は2万円前後でも高性能なレーザー距離計があるので、強いこだわりがないならここまで高額を支払う必要はないと思っています。

とはいえ、実際に使ってみるとわかりますがプロX3ジョルトは現状のレーザー距離計市場だと明らかに性能が抜きん出ています

はっきり言って低価格帯では歯が立たないレベルの性能に到達していて、ターゲットを捕捉する安定感だったり、すべての基準として扱える精度の良さなど、今後長く使うという場合なら払う価値はあると思っています。

仮に5年間使うとすれば1ヶ月約1400円です。安い!

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの精度を検証

実際に精度はどうなのか?そのあたりを当サイトの基準として度々登場しているブッシュネル ツアーV5と比較してみました。

結論をいうと同じブッシュネルということだし計測数値もほぼ一緒です。

というわけですので今後はプロX3を基準にして使用していきます。(プロXEは視認性が悪く、写真にちゃんと写らないので使っていませんでした)

右側がブッシュネル ツアーV5です。どちらも画面下が補正距離、画面上部が高低差補正後の距離です。

直線距離、高低差補正後の距離もまったく同じです。

ここでも同じ。

やはり変わりません。

というように同メーカーではあるので違いが出ませんでした。勾配の割合で違う数字は出ている場面がちらほらありますが、最終的に出る距離に違いはないので問題なしとしておきます。

精度面はやはり安定していてさすがのクオリティです。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトはこんな人におすすめ

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルト本体

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトがおすすめなのは以下のような方。

  • 圧倒的に高精度で信頼できるレーザー距離計がほしい方
  • 価格よりも長く使える最も良いレーザー距離計を探している方。
  • 前作プロXEジョルトを使っている方。

やはり信頼性は圧倒的です。ツアープロが使っているというのもありますし、ブッシュネルの長年培ってきた技術力とノウハウはさすがの一言です。

レーザー距離計を購入してから、これは果たして正確なのか?という不安とはおさらばできるので、とにかく信頼できる精度を持つレーザーがほしいなら迷わずおすすめできます。

とはいえ価格はめちゃくちゃ高いです。低価格帯でも優秀な距離計は現在多数あるのですが、値段よりもとにかく良いものを長く使いたいなら損はしないと思います。それぐらいの手応えがありました。

あと、前作プロXEジョルトを持っている方です。明らかに視認性がよくなっているので、XEの良さにさらに磨きがかかっているので買換えはかなりおすすめです。

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルの総合評価

ブッシュネル ピンシーカープロX3ジョルトの評価

値段は高いけれどそれに見合った性能ではあるため、コスパが悪いというと語弊がありそうですが、まあ低価格帯の距離計の評価は高くなるため今回はこんな感じにしておきます。

あとサイズと重量は前作よりもデカくて重くなったので低評価になります。せめて同じぐらいなら良かったんですけどね。

とまあ低評価ポイントはそんな感じなんですけど、その他では最高点となりました。

精度はやはり良いんですけど、さらにターゲットを補足しやすくなったのと何より反応速度が上がった点は素直に素晴らしい出来でした。計測スピードは枠をはみ出す評価です。

そして前作では明らかな欠陥ポイントだった視認性の悪さは見事なまでに改善されています。シンプルに見やすくなったので高い精度と共にさらに信頼できるレーザー距離計になっていました。

長く使える最高のレーザーを求めるなら買いです。

おすすめ度

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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