評価：
今回はコブラの2022年モデル中空アイアン「KING Forged Tec X」の試打計測を行いました。計測にはGCQuadを使用しています。
同時にForged Tec2022アイアンも発売されていますが、Forged Tec Xのほうがロフトがさらに立っており、コブラの飛び系アイアンでの新たなカテゴリーのモデルです。
構造も中空で同様ではあるけれどヘッドサイズはやや大きめでドライビングアイアンのような風貌となっています。
結論から先に言っておくと”飛ぶうえに安定感も素晴らしい”です。
特に弱点とよべる部分が見当たらず、飛びすぎるアイアンは無理だという方を除けば、ほとんどの方におすすめしたい傑作。
Forged Tec 2022では上がりにくさを感じた部分も解消されているため、しっかりと棲み分けもされているのが素晴らしい部分に感じています。
それでは詳しいデータを見ながらコブラKING Forged Tec Xアイアンについてレビューしていきます
- ヘッド：コブラ KING Forged Tec X
- 番手：7番
- ロフト角：27°
- シャフト：NS PRO950 GH neo
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1
- 弾道計測器：GCQuad
コブラKING Forged Tec Xアイアンの試打計測データとレビュー
▼平均のデータが下記
| ヘッドスピード(m/s) | 37.8 |
| ボールスピード(m/s) | 53.1 |
| 打ち出し角度(°) | 18 |
| 打ち出し方向(°) | 2.6(右) |
| バックスピン(rpm) | 4801 |
| サイドスピン(rpm) | -262(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 31.7 |
| 降下角度(°) | 45.6 |
| センターからのブレ(yd) | 3(右) |
| キャリー(yd) | 172.8 |
| 総距離(yd) | 187.2 |
以上が計測データになります。
7番アイアンでキャリー172.8ヤード。Forged Tec 2022と比較すると10ヤード飛ぶようになり約1番手の違いが出ています。
ストロングロフト(27°)ではありますが、それでも飛んでいることには変わりなし。飛距離は優秀です。
次は上がりやすさについてです。
今回の計測では18°の打ち出し角度が付いており、ロフトを考えるとまあまあ上がりやすいほうです。最高到達点は31.7ヤードなので、特別に超高いわけではありませんが及第点をあげてもいいと考えています。
さらに見てもらうとわかるとおり、驚くほど高さが揃っています。距離の誤差も小さく、ただ飛ぶだけではないところにも注目してもらいたいです。
上下の慣性モーメントも非常に高いことが伺えますし、飛んだり飛ばなかったりがほとんど起こりません。
フェース下部でのヒットでも安定感があり、ボールも拾いやすいので見た目以上にやさしさを感じることができます。
球筋がこちらです。
捕まりは控えめです。ほとんどストレートな弾道となっており、捕まりすぎによる引っ掛けなども気になりません。
打ち出し方向も右に2°ぐらいで安定しています。
お世辞にも操作性が良いとはいえませんが、オートマ感が強く安定性を重視するなら最高に近い結果が出せます。
というわけですので、積極的に曲げて打ったりするなどボールを操りたい方には物足りない印象はあります。
弾道を重ねてみたものがこちら。
めちゃくちゃ安定しています。打ち出し方向の安定性が特に優秀。
直進性が極めて高いです。
バラつきもほとんどありません。打点ブレにも極めて強く、中空アイアンでは屈指の安定性を誇っていると評価します。
ただ飛ぶだけではなくて、方向の良さと縦距離のバラつきも小さく。曲げずに飛ばせる実戦向きの飛び系アイアンです。
コブラKING Forged Tec Xアイアンはこんな人におすすめ
かなりのストロングロフトな中空アイアンです。
当然飛距離を優先する方が対象ではあるのですが、ただ飛ぶだけではなくて距離のバラつきが小さく安定してターゲットを狙いたい方には良いでしょう。
バックティーからラウンドする機会の多い競技ゴルファーの方にも、この縦と横の安定感があるなら推したいです。
あと、ひっかけのミスを嫌がる方にも最適です。
特に飛び系は捕まり重視のアイアンが多いので、飛んでくれるけど捕まりすぎないタイプが良いよって方はチェックしておくのがおすすめ。
コブラKING Forged Tec Xアイアンのデザインについて
最後にみためを見ていきましょう。
シンプルで余計な装飾のされていない中空アイアンです。
セットで入れてもごちゃごちゃしないですし、一見するとそんなに飛び系の雰囲気も感じないので、見た目にこだわりたい方でも満足できると思います。
ヘッド内部には65gのタングステンウェイトが内蔵されており、ストロングロフトでも上がりやすさと寛容性の向上を狙った構造です。
この角度から見ると、けっこう厚みのある形状というのがなんとなくわかるかと思います。
フェース長はそれほど長くないので、必要以上にデカくは感じません。
トップブレードはやや厚みのある形状です。
Forged Tec 2022よりはオフセットもついている印象。こうみてもフェース長が長くは感じないため非常に構えやすいです。
トウ側にもウェイトを埋め込んでいます。重心距離を調整するためのテクノロジーです。
フェース面がこちら。
打感は中空感がしっかりあります。内部に充填剤を注入していますが、弾き感が強めではあるため、柔らかいとは言えません。
過剰な期待は禁物だけれども、そういう感じだと思って打てば違和感はありません。かなり頑張っているとは思います。
コブラKING Forged Tec Xアイアンの総合評価
飛距離を重視しながらも、ここまで安定性を高めることができている点には驚きました。すごく良いアイアン。
飛んで曲がらないアイアンを探していて、なおかつ見た目にもこだわりたいなら選択肢には入れてもらいたいです。
フィーリングが少し犠牲になってはいるものの、これだけ良い結果が出てくれるとそこまで気にならなくなってくるレベルにあります。
飛び系の中空アイアンとしてはかなりハイレベル。おすすめです。
操作性を重視するなら兄弟モデルのForged Tec 2022が良いでしょう。
評価：
関連打ちやすいアイアンおすすめ人気ランキング｜解説&レビュー付きでわかりやすく紹介【口コミ&比較】
関連【試打評価】コブラLTDx MAXドライバー｜飛びはそれなり。だけど曲がらない安定タイプであった【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラLTDx LSドライバー｜予想に反する飛び方だけど最高です【口コミ・評判】
関連コブラ KING 3DプリントAGERAパター試打評価レビュー｜緻密な作り込みと極上の安定感
関連【予約開始】2022年モデル コブラKINGフォージドTEC＆フォージドTEC Xアイアンが5月21日発売。特徴まとめ
関連【RADSPEED Tourフェアウェイウッド試打評価レビュー】操作性重視やドロー系狙いならおすすめなコンパクトフェアウェイウッド【コブラ】
関連【試打評価】コブラLTDxドライバー｜オートマチックな激飛びドライバー【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラLTDx ワンレングスユーティリティ｜さすがに短すぎて飛ばない(笑)【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラKING Forged Tec 2022アイアン｜直進性が高くて距離感も揃うカッコいい中空【口コミ・評判】
関連コブラ2023年ドライバーと噂されているAEROJETドライバーのリーク画像が削除される
関連【5.5°カイルバークシャーモデル】コブラLTDX LSロングドライブヘッドが発売｜特徴&取扱ショップ情報まとめ
関連【2023年モデル】コブラKING TOUR・フォージドCB・MBアイアン3モデルが発売｜特徴&取扱ショップ情報まとめ
関連【試打評価】コブラ エアロジェットLSドライバー｜ハードだけど飛距離は化け物クラス【口コミ・評判】
関連コブラKINGフォージドTECブラックアイアンが発売｜特徴&取扱いショップ情報まとめ
関連【試打評価】コブラKING TOURアイアン(2023)｜打感・操作性・顔、めっちゃ良いやん【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ KING CBアイアン(2023)｜5段階鍛造の打感がマジでやばい【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ KING MBアイアン(2023)｜意のままに操れる至高の操作性【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ エアロジェットドライバー｜飛距離おばけなのに安定感も凄い【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ エアロジェットLSフェアウェイウッド｜これ最高に飛ぶぞ【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ エアロジェット ユーティリティ｜UTも飛んじゃうのかよ！【口コミ・評判】
