今回はテーラーメイド「ステルスプラスドライバー」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
ステルスシリーズは3モデル展開になりますが、その中でウェイト調整機能を搭載してあるのがステルスプラスドライバーです
先にレビューしているステルスドライバー同様、今作はなんといってもフェースまでカーボン素材を採用したというのが最大のトピックでございます。フェースがカーボンになったことで、エネルギー伝達効率が高まりボールスピードをアップさせることができる事になったとメーカーは謳っていますが、同時に大幅な重量削減ができたことによって余剰重量を多く生み出せたのも大きなポイント
ウェイト調整機能が復活してくれたのは個人的に良かったと思っています。別にあっても頻繁に使うわけではないけれど、3モデル展開なら一つぐらいはこういったタイプがあってもいいと感じている派
それでは詳しいデータを見ながらテーラーメイド ステルスプラスドライバーについてレビューしていきます
※ステルスプラスのブラックアウトエディションも発売されました。
- ヘッド:テーラーメイド ステルスプラス
- ロフト角:9.0°
- シャフト:TENSEI SILVER TM50
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ステルス プラスドライバーは人気のUSモデルも品薄状態ですが、フェアウェイゴルフには在庫があり、さらに即配が可能な状況です
テーラーメイド ステルスプラスドライバー試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 47 |
ボールスピード(m/s) | 68 |
打ち出し角度(°) | 15.7 |
打ち出し方向(°) | 1.2(右) |
バックスピン(rpm) | 1790 |
サイドスピン(rpm) | 170(右) |
ピーク時の高さ(yd) | 37 |
降下角度(°) | 40.1 |
センターからのブレ(yd) | 15(右) |
キャリー(yd) | 274.7 |
総距離(yd) | 289.5 |
以上が計測データです
キャリー274.7ヤード、トータル289.5ヤード。
これは当サイトでのGCクワッド計測でのキャリー、トータル両方で過去最高飛距離となりました。ステルスドライバーほどのボールスピードは今回出ませんでしたが、低スピン化したことも飛距離が伸びた要因でしょう。とはいえ平均ボールスピード68m/sはトップクラスの数値です
バックスピン量は1800回転がボリュームゾーンで少なめです。場合によってはドロップしかねないレベルで、こちらもGCクワッド計測を開始してから最も少ないデータとなっています
最高到達点はステルスドライバーと比べると4ヤード低いのもポイント。降下角も浅くランにも期待できる飛び方をします
捕まりは控えめでパワーフェード系の球筋です。左方向へのミスを消しやすいヘッドなのでフッカーとの相性は良さそうですが、注意点はやはりバックスピン量の少なさかなと思います
スピンが増えづらく飛距離を出せるパワーフェードを狙いやすいドライバー
それぞれのショットを重ねたものがこちら。すべて右方向へと集まっています。3モデルの中間に位置するステルスドライバーとは対象的な球筋です。センターラインからは右に15ヤード地点に落ちています(ステルスドライバーは左13ヤード地点に集まりました)
捕まりは弱めながら、打点ブレに強いですし落下地点もほとんど同じ。けっこう安定します
ステルスドライバーに装着されていたTENSEI RED TM50よりもステルスプラスに純正で入っているTENSEI SILVER TM50の方がしっかりしていることも影響していると思われますが、高さも揃っているのがわかります
キャリー、バックスピン量ともに誤差が小さいです
テーラーメイド ステルスプラスドライバーは初代SIMを彷彿とさせる球筋
ステルスプラスドライバーはオートマチックにバックスピン量を減らせることがメリットです。しかも今回の試打では全てフェード系の球筋だったにも関わらず2000回転以下となっています。すでに述べていますが、ここ最近では最もスピンが少ないドライバーでした
そして球筋は一貫してフェード系です。前作のSIM2と比較しても捕まりにくさがあり、初代SIMに近い球筋のイメージがあります。ヘッド形状もほとんど変わらないですし、やはり初代SIMのような弾道が出るのをイメージしてもらうとわかりやすいと思います
とはいってもフェースへの食いつき具合はステルスプラスの方が長く感じられることもあり、初代SIMよりはほんの少し捕まるかなという感覚です
テーラーメイド ステルスプラスドライバーはロフト多めが良いかも
バックスピン量の少なさがデータにも顕著に現れており、如何にロースピンドライバーなのかは何となくわかってもらえたと思います
しかも今回はフェード系であるにも関わらずです。つまりドローした場合はさらにスピン量が落ちてドロップするような打球になる確率が高いということになります
そうなっては反対にキャリー不足になってしまって本末転倒。安定したキャリーを確保するなら普段選択するよりもロフトは多めがおすすめかなと思います。ぼく個人の選択だと10.5°の方がさらに安定させれそうで良いかなと感じているところ
ちなみに初代SIMなどの低スピン系ドライバーでも問題なく上がるのであれば同一ロフトでも大丈夫だと思います
テーラーメイド ステルスプラスドライバーのヘッドについて
ステルスプラスドライバーはシリーズ中で唯一ウェイト調整機能を搭載したモデルです。ソールのフェースよりにスライド式のウェイトが装着されていて、重心距離を変化させられます
あとはカラーリング以外ではSIMドライバーとほとんど変わりなく、初代SIMと同じテクノロジーが搭載されています
こちらが注目のカーボンフェースです。レッドのフェースは奇抜ではあるものの、一瞬で慣れます
打感はチタンよりもボールとの接触時間が長くなったような感じで、柔らかい印象です。初代SIMみたいな球筋ですが打感は完全にこちらが良いという感覚があります
打音はステルスプラスと同様にチタン系ドライバーとなんら変わらないと思います。まじで不思議ですけど、音の響き方を調整すれば素材は問題なくなるのだからすごい
ステルスドライバーの打球音 pic.twitter.com/kkq4fXyO5y
— まさ@ゴルフブログ&YouTube (@masa_golf05) January 19, 2022
スピードポケットとスライド式のウェイト。SIMと一緒です
クラウンはおなじみのカーボンクラウンです。ヒール側にうっすらとSTEALTHの文字が見えます
ヘッド形状は最近のテーラーメイドの雰囲気と変わらずです。色味の問題なのか若干小さく見えますがこれも慣れます
あと座りもまあまあ良くていい感じでございます
横からみるとこんな感じです
ヘッド後方にはウェイトが装着されています。このあたりのデザインもSIMと似ています
テーラーメイド ステルスプラスドライバーの総合評価
飛距離は市販ドライバーではぶっちぎりの性能です。飛びだけでいえば間違いなく最強
ただしネックになるのはバックスピンの少なさと捕まりの弱さ。ステルスドライバーに比べればパワーヒッター向けのヘッドという位置づけだとは思うので、やはり多くの方にはステルスドライバーの方が打ちやすいはず
左方向を消したい方や、フックの度合いを小さくしたい方、さらにスピン過多になっていて飛距離ロスをしていると感じている場合であればステルスプラスの飛距離性能は間違いなく武器になるでしょう
おすすめ度:
テーラーメイド ステルスプラスドライバーをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラRADSPEEDやAPEX UWなど多数購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
ステルス プラスドライバーは人気のUSモデルも品薄状態ですが、フェアウェイゴルフには在庫があり、さらに即配が可能な状況です
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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