今回はテーラーメイド「SLDR」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)。ヘッドサイズの小さいタイプもありますが、購入したのは460ccサイズのもの
2013年発売のドライバーということもあって、現在だと中古で8000円程度で購入することが可能です。未だに根強い人気を誇る名器としても有名なドライバー
浅重心と超低重心構造を採用したのが最大の特徴で、当時はあまりにもスピン量が少なくなったことから「ロフトアップ」というフレーズを使って販売していたのが話題となりました
結論、今でもその一撃必殺の飛距離性能は健在。最強クラスの飛びを誇るのでメインで使うことも当然可能です
それでは詳しいデータを見ながらテーラーメイドSLDRドライバーについてレビューしていきます
- ヘッド:テーラーメイド SLDR
- ロフト角:9.5°
- シャフト:純正カーボン
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
テーラーメイドSLDRドライバー試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 47.2 |
ボールスピード(m/s) | 67.9 |
打ち出し角度(°) | 15.4 |
打ち出し方向(°) | -0.5(左) |
バックスピン(rpm) | 2187 |
サイドスピン(rpm) | -27(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 39.4 |
降下角度(°) | 42.3 |
センターからのブレ(yd) | -4(左) |
キャリー(yd) | 268.3 |
総距離(yd) | 282.9 |
以上が計測データです。キャリー268.3ヤード、トータル282.9ヤードとなり、2021年発売モデルを軒並み蹴散らす驚異の飛距離性能です
当時から言われていたように、バックスピン量は2000回転前後を推移していて少なめ。とにかく低スピンなドライバー
最高到達点も40を切っているので、ぼくの普段の試打データと比較しても低い数値となっています
高さとスピン量の両方が抑えれているので降下角度も緩やかです。キャリー後のランにも期待できる結果となりました
弾道イメージがこちら。総じて捕まりが弱く、左方向へのミスを消せるタイプのヘッド挙動です。スライサーにはおすすめしにくいですが、フッカーであれば問題ないです
こちらはフェードした弾道。SLDRはフェードでも簡単に低スピンボールが打てます。というか勝手に低スピン化しました(笑)
フェードでも2000回転前半を叩き出せるので、現状ドロー系の弾道でスピンがそれほど多くない人が打つとドロップしてしまう可能性が高いです
しかもこれは純正シャフトでの結果です。低スピン系シャフトを装着するともっと減ってしまうこともあるはず。テーラーが謳っていたようにロフトアップするほうが懸命
各ショットを重ねたものです。どちらか一方に集まることもなくニュートラルな球筋
着弾地点はセンターです。捕まりは強くないのでやはりスライサーにはおすすめしません
基本、自分でボールを捕まえることができるスイングを必須とするのである意味難易度は高いといえます。フッカーなら左を消せるので安定するでしょう
テーラーメイドSLDRドライバーのセッティングの可能性
SLDRは標準状態だと捕まらないし上がらない。単純にロフトをアップするだけでもそれはある程度解消されるだろうし、スライドウェイトをドローポジションにするのもありでしょう
フェースアングル調整も有効だと思います。特にロフトが増える方向へ調整すればフェースも閉じるので良いです
さらにカスタムシャフトを検討する場合は捕まって上がるシャフトがおすすめ
個人的に面白いと思っているのは今ならアッタスキング。先端剛性があまりにも高く低スピン化しすぎるシャフトだとハードになりすぎるかなと思います
テーラーメイドSLDRドライバーのヘッドデザイン
シルバーのソールにブルーの差し色が入ったデザインです。色が結構ツボなので個人的には好き
今では当たり前になったスライド式のウェイトがソール前方に配置されています。このウェイトは7gあるので弾道への影響もそれなりにあります。捕まりにくいのでドローポジションにするのがおすすめ
ヘッド形状はオーソドックス。フェースアングルも標準だとストレートです
横からみるとこんな感じ
フェースは超ディープフェースです。これだけディープだけど低重心なヘッド。つまり有効打点距離も長くなるので低スピン化するエリア広いです
あと打感は割と良いです。芯を捉えたときの食いつきは良いと感じます
ただ、スイートスポットがそれほど広くないからなのか、打点がぶれたときの感触はめちゃくちゃ硬いです。そこがネック
テーラーメイドSLDRドライバーの総合評価
飛距離性能だけみれば最強レベルでまだまだ飛ばせそうなポテンシャルの高さも感じます。2021年末時点でも問題ないどころか、上回っていると言っても言い過ぎではないと思っています。それほど飛ぶ
問題は捕まりにくさとヘッド重量が重くて扱いが難しいという点です。そこをクリアできるスイングやパワーがあれば飛距離を伸ばせるドライバーとしておすすめ
カスタムシャフトを装着するなら捕まって上がるものが良いでしょう(アッタスキングが良さげ)
おすすめ度:
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