今回はLAGOLFの「TourAXSブループロト 60X」の試打計測を行いました
今作はあのブライソン・デシャンボーが実際にツアーで使用している
通常のTourAXSブルーとは異なり、プロトタイプはバット径やトルクなどが違う仕様です。スペックは60Xのみ
今作はとにかく凄まじい低スピンシャフト。先端剛性が高くてヘッド挙動も安定しやすいです。使いこなせれば飛距離を伸ばしながら安定性も手に入れることが可能な優秀なモデルです。エネルギーロスが少なく、振ったぶん飛ぶという印象があります
ただしデシャンボーモデルということもあってかなりハード。さらに重すぎることも理由ですが、性能を活かすにはヘッドスピードが50m/s以上出るのが理想です
それでは詳しいデータを見ながらTourAXSブループロト 60Xについてレビューしていきます
- ヘッド:コブラ KING LTD BLACK
- ロフト角:10.5°
- シャフト:LAGOLF TourAXS ブルー プロト 60
- フレックス:X
- 長さ:45.5インチ
- 振動数:268cpm
- 総重量:335.9g
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
TourAXSブループロト試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 45.9 |
ボールスピード(m/s) | 66.8 |
打ち出し角度(°) | 17.4 |
打ち出し方向(°) | -0.6(左) |
バックスピン(rpm) | 1807 |
サイドスピン(rpm) | -12(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 40.8 |
降下角度(°) | 41.6 |
センターからのブレ(yd) | -4(L) |
キャリー(yd) | 272.2 |
総距離(yd) | 288.5 |
以上が計測データになりますが、めちゃくちゃ飛びます。平均キャリーが270ヤード超え。そしてトータルでは288.5ヤードです
さすがに総重量(335g)が重すぎるのでぼくではこれ以上のスイングスピードが出せませんでしたが、それでもこの飛距離性能は驚愕です
シャフトの粘り感が凄まじく、インパクトでヘッドがかなり厚めに入ります。よってフェース上部でのヒットが今回は多いです。これで高打ち出し低スピンとなってキャリーが伸びる結果となりました
加えて低スピン化の効果で降下角度も比較的緩やかです。ランにも期待できる飛び方
▼弾道イメージを見てみるとこんな具合
安定性が高くてまとまっています。左右へのバラつきも最小限に抑えられています。曲がらないシャフト
先端剛性が高くてオフセンターヒット時でもヘッドがブレないのも要因でしょう。さすがデシャンボーのパワーを受け止めるだけはあります
弾道の高さも揃っていますね。3次元レベルで安定しているのがわかるかと思います
TourAXSブループロトは振動数以上に硬く感じる
TourAXSブループロトの振動数は268cpmでした。メーカーが公表している予測cpmでも265ということなんで数字上ではそこまで硬くなさそうなデータです
通常のTourAXSブルーの時もそうでしたが、このシリーズは手元剛性はそれほど高く設定されていないのでこういった数値になっているのかなと想像します
手元は意外とゆるい印象があります。切り返し時にはしなりを感じやすくタイミングはとりやすいです
ただ、このシャフトの注意点はデシャンボーが使っているスペックを再現しているという事です。おわかり頂けると思いますが、実際に振ってみると先端がバキバキに硬く、適当に合わせ振ると全く捕まりませんでした
やはりヘッドスピード50m/sないとラウンドではしんどかったですね
デシャンボーはこのシャフトで強力なドローを打っているから本当にバケモノ
Thought I would attempt to carry the 6th hole today (340 with the carry). Wind was brutal and I came up short (only gave it a few tries), but might be something I go for if the conditions are right. We’ll see. 👀 @APinv @FlightScopeGolf @cobragolf pic.twitter.com/0GObXvoYWV
— Bryson DeChambeau (@b_dechambeau) March 3, 2021
TourAXSブループロトは最強の低スピンシャフト
どんなに叩いてもバックスピンが2000回転以上を超えることはほぼありませんでした。凄まじい低スピンシャフトです
吹き上がってしまって飛距離ロスを感じてるパワーヒッターには最高でしょう
フェード系の弾道でも2000回転を下回ります
TourAXSブループロトのデザイン
今作のデザインは真っ白です。通常のTourAXSはブラックベースなので外観の違いはカラーリングです
デシャンボーが使っているのは「LAGOLF」のロゴではなくて「TOUR AXS」というロゴなので、デザイン的に全く一緒ではないのが少し残念。そこまで再現してくれると嬉しかったなーというのが個人的な感想ですね
反対側はなにもデザインがありません。完全に白です
限定生産のプロトタイプにはデシャンボーシグネチャープリントがあしらわれています。かっこいい
TourAXSブループロトの総合評価
飛距離はバケモノクラスのシャフトです。方向性も良くて安定性も上々。パワーロスが少なく「叩けば叩くほど飛ぶ」というフレーズがピッタリです
ただ、振動数の数字以上に先端の硬さを感じます。めちゃくちゃハードです。ぼくには正直オーバースペックなのでラウンドではしんどすぎました。もっと鍛えないといけないということでジムに通いはじめました(笑)
結論。ヘッドスピード50m/s以上はないと本当の意味での性能を発揮できないでしょう。スイングスピードに自信がある方はチャレンジしてみてください。人は選びますが性能はピカイチ
あとデシャンボーファンならゲットしておきたいのは間違いないシャフトです
おすすめ度:
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