USA Amazonでゴルフ用レーザー距離計の5年連続販売台数1位を記録するなどで有名なTecTecTecの2021年モデルレーザー距離計「ULT-S」 「ULT-S PRO」 の2機種をメーカーより提供頂いたので紹介していきます
2つのモデルが同時に発売されましたが基本的な性能は一緒です。違いがあるのは画面表示のカラーで、PROの方は赤色LED表示になっています
とにかく今作の注目機能は手ブレ補正機能なんですが、これが実際どれぐらい使用感に影響が出るのかという点が気になっている方も多いはず。というわけで今回も実際にラウンドでテスト使用を行いました
提供とはいえ購入しようか検討している方の参考になるように良い点と気になる点を正直にレビューしていきます
結論:ニコン並の手ブレ補正と超高速測定が可能。シンプルに使いやすい
手ブレ補正といえばニコン クールショットプロ2が最も有名ですが、今作の両モデルはともに同等レベルの性能と感じました。手ブレ補正率に関しては非公開とのことだけれど実際の使用感では大差がないと思っています
そして驚いたのが、手ブレ補正搭載にも関わらず計測完了時のバイブレーションに対応しています。TecTecTecすごい!これは便利
なぜこれが凄いのかというと、ニコンの手ブレ補正搭載機種には振動機能が非搭載だからです。手ブレ補正搭載したら付けられないのかと思っていたので驚きです。シンプルに使いやすいです
さらに計測スピードもめちゃくちゃ速くて驚き。ここに関してはブッシュネルV5と比較しても遜色ないレベルにあります。当然ぼくがおすすめしているファインキャディJ300なんかと比較しても速いです
TecTecTec miniの計測スピードの遅さにイラついた過去がありますが、今作はさすがに速くて安心しました
というわけなんで使用感に関してはかなり優秀です
このまま買ってしまってOKなほどですが気になる点もあるのはあります。そこに関して気になる方は読み進めてもらいたい
TecTecTec ULT-SとULT-S PROの違い
今回の手ブレ補正搭載モデルは2モデル用意されていますが価格は下記
ULT-S :35,750円
ULT-S PRO:44,550円
価格差はおよそ1万円。で、この2機種は何が違うのか?ということだと思います。ということなのでここでは2つの違いを紹介していきます
1番の違いは画面表示
まず画面表示の色が違います。ここが1番違うところ。というか基本的に違うのはここぐらい
PROの方が赤色LED表示で圧倒的に見やすいです
普段赤色表示は見にくいと思っている派なんですが、ULT-S PROは文字の発色がとてもよくてクッキリと見えます。しかも自動調光タイプなので周囲の明るさに応じて調整してくれます
対してULT-Sは黒色。まあ至って普通のやつです
これで1万円の違いがあるのか?と思うのが普通だと思うはずですが、視認性は使用感に大きく影響するので余裕があるならPROを選択するほうが幸せになれます
傾斜モードオンにした時のカラーが異なる
本体の先端を引っ張ると伸びるギミックがあります。ここの中の色が違います
引っ張ると傾斜モードというモードに切り替わって高低差を加味した計測が可能になります
ULT-Sがオレンジ、 ULT-S PROはレッドです。ただ色が違うだけで機能は特に変わりません
あとこれは個体差かなーとも思いますけど、PROの方が少し軽かったです
手ブレ補正はニコンと同レベル。だと思う
繰り返しになりますが手ブレ補正のレベルはニコンのクールショットプロ2と同等クラスだという感想です。ちゃんと手ブレを抑えてくれて慣れれば片手でも計測することができます
ニコンは手ブレ補正作動時には「カチャン」という音というか機械が動いているような動作をしますが、TecTecTecも同じ挙動をします
手ブレがしっかり軽減されるので計測のしやすさはシンプルに最高です。補正率に関しては非公表とのこと。体感だと恐らく70%以上は補正されていると思いますが、これは完全に個人的な感想です。たぶんこれぐらいだろうという話
ニコンみたいなやつが手ブレ補正だと思っているから、ちょっとやそっとの手ブレ補正じゃ納得しないぞ!と思ってましたけどこれは納得せざるおえません。なんだかくやしい
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手ブレ補正があるのに振動機能付きになのには驚いた
今作の驚いた点は手ブレ補正機能付きなのに振動機能(バイブレーション)が搭載されていたことです
ニコン クールショットプロ2は音が鳴るのと、画面内に緑の円が出たりとギミックが結構かっこいいです。その代わりに振動機能がありません。クールショットライトは音は鳴らずに画面内に円が表示されるのみ
そういう事だったので手ブレ補正機能を付けると振動機能は搭載できないと思っていましたが、ULT-SとULT-S PROは両方ともに計測完了時に振動します
ピンファインダー使用時も高速で計測可能
最近ではどのレーザー距離計にも付いている機能であるピンファインダーが今作にも当然のように搭載されています
TecTecTecでは次世代ピンモードと呼んでいますが、これは優先的に最も手前の目標物を計測するという機能です。実際この機能がラウンド時には1番使う、というかこれしか使わないぐらい最も重要な機能
で、この肝心のピンモードがめちゃくちゃ速いです
スピード感に関してはブッシュネルやニコン、そしてぼくの大好きなファインキャディと同様に業界最高速度が出ていると感じます
このレベルになるとどれも速いから1番速いとまでは言いづらいところはありますが、まあ速いです
これで遅いと感じるならどれを使っても遅いと思うはず
精度は問題なしだけど、安定性は少し物足りない
レーザー距離計は正確に計測できてなんぼ!というわけで今回も念のため精度検証も行っています。比較にはいつもどおりブッシュネルツアーV5を使用しています
結論から言うと様々な状況下で計測比較を行いましたが正確に計測ができます。計測できる数値は全く問題ありません。が、ブッシュネルと比較すると若干安定性に欠ける印象はあるのが正直な感想になります
というのもブッシュネルはやはり凄くて何度計測してもほぼ同様の計測数値が出ます
一方TecTecTecの2機種は計測ごとに計測値のズレがやや出ているように思います
計測のやり直しは必要に思うので最低2回は測り直しをしたいですね。それでも高速測定ができるので計測にかかるロスはほんのわずかです
ブッシュネルは115ヤード、TecTecTecは115.2ヤード
ブッシュネルは111ヤード、TecTecTecは111.4ヤード
ブッシュネルは112ヤード、TecTecTecは112.0ヤード
霧モードが付いているのが地味にすごい
今作は2機種ともに霧モードが付いています。レーザーは霧が出ると全く使い物にならない計測器ではあるのでそれに対処できるのはすごいです
ただ霧モードに関してはテストできる状況が限定的故に今のところ試せていません。どれだけ実用的なのかは霧のラウンドの時にまた試してみたいと思います
そもそもこの機能は付いていない機種の方が今のところは多いので、あるだけで助かるところではあります
性能面以外で気になったところ
手ブレ補正もすごくて計測スピードも速い。性能面では悔しいぐらいにほぼ文句無しなんですけど、実際に使っていてどうしても気になる所があったので紹介していきます
高低差切り替えのギミックが緩すぎる
今回最も気になったのは傾斜モードの切り替えのギミックです。先端を引っ張り出すと傾斜モードがオンになって高低差を加味した距離を測ることができます
これが単純に緩すぎます。ようするに勝手に収納された状態に戻ってしまうわけです。簡単にオフになったりオンになったりするのがダメ。もうはっきりとダメと言っておきますが是非とも改善して頂きたいですね
機能としては、オレンジ色の部分が見えたりとデザイン的に変化があったりしてとても良いですし、周囲からも高低差機能を使って測っているのが分かって素晴らしいギミック。特に競技ゴルファーにとっては嬉しい機能だと思います
ただ何度使っても思ったんですがこれは緩すぎ。普通は計測を終えて専用ケースだったりポケットに入れると思いますが、次に使うときには勝手に元に戻っていて傾斜モードオフになっていたりします
いや、もう一回引き出せばいいじゃんと思うでしょ!?でも気づかずにそのままの状態で計測するんだなこれが
計測をした時にようやく傾斜モードがオフになっていることに気づく、そしてオンにした状態でもう一度測る。計測スピードは速いけれどこれで結局時間がかかってしまうシーンがあったりするのが少しストレスです
ということなんで、もう少し硬くするかロックできる機能があればよかったです
まとめ
ギミックで不満が出たものの計測に関する性能面では凄く満足しています
問題はどっちを選ぶのが良いのかって話なんですけど、個人的にはULT-S PROの方が視認性が抜群に良いのでPROがおすすめ
でもULT-Sも特別見づらくいとははないです。3万円台でこのレベルの手ブレ補正+振動機能付きは現状では他にありませんから、コスパはめちゃくちゃ良いです
あと専用ケースはこれです。普通のやつ
おすすめ度:
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