キャロウェイの人気ユーティリティの一つ、スーパーハイブリッドシリーズの最新作「エピックスーパーハイブリッド」を実際に購入し、データ計測を行いました(購入したのはUSモデル)
今作はステンレスボディではなく、比重の軽いチタンをボディとフェースに採用し、それによって生まれた余剰重量を効果的に配置しているのが特徴
メーカーはドライバーのように飛ぶと謳っていますが、それほど飛距離性能に特化したユーティリティということでしょう。実際ドライバーほど飛ぶことはありませんでした(笑)
- ヘッド:エピックスーパーハイブリッド
- 番手:4番
- ロフト角:21°
- シャフト:スチールファイバーfc 75
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
結論:脅威の直進性で安定感抜群なのに飛ぶ
結論から言っておくと、安定感が最強レベルのユーティリティです。最近のキャロウェイはウッド型ユーティリティを作るのが上手すぎると言わざる終えないぐらいに豊作。エピックスーパーハイブリッドは飛んで曲がらないタイプで、ヘッドサイズも大きく安心感も抜群。多くのゴルファーの方が使える万能なクラブです
キャロウェイの直近のユーティリティクラブだとAPEXユーティリティの完成度も高かったですが、今作も素晴らしい出来です。正直甲乙つけ難いほど両方とも高性能なのですが、違いもありました
APEXユーティリティとの主な違いは、打ち出し角の違いとバックスピン量です。エピックスーパーハイブリッドの方が高打ち出し低スピンとなっています。スピン量が多いのがAPEXだったので、スピン量を重視するかどうかで選択してもらってもいいでしょう
エピック スーパーハイブリッド試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 41.2 |
ボールスピード(m/s) | 59.0 |
打ち出し角度(°) | 17.1 |
打ち出し方向(°) | -1.2(L) |
バックスピン(rpm) | 3648 |
サイドスピン(rpm) | -50(L) |
ピーク時の高さ(yd) | 37.3 |
降下角度(°) | 45.9 |
センターからのブレ(yd) | -6 |
キャリー(yd) | 206.6 |
総距離(yd) | 218.2 |
▼弾道イメージを見てみるとこんな具合
サイドスピン量はかなり少なめ。安定感のあるストレート弾道となりました
エピック スーパーハイブリッド評価レビュー
飛距離と安定性が高くて、優しく打てるユーティリティという印象が強いです。直進性も高くて打球が捻れにくい反面、操作性は乏しいオートマチックなクラブでした
高弾道の低スピン系。飛距離性能はめちゃくちゃ優秀
飛距離性能は素晴らしいです。APEXユーティリティよりは僅かに飛ばなかったですが、それでも同一番手のユーティリティと比較すると1番手ほど飛んでくれるような飛距離です
今作の特徴としては高打ち出しかつ低スピンの弾道だったので、メーカーが謳っている通りのビッグボールが打てました
スピンに関しては同一タイプのクラブよりも500回転は少ないデータ。これで高さが出ないと問題ですが、エピックスーパーハイブリッドは打ち出しが高いことでカバーできています。気になる降下角度は45度だったので問題ありません。この角度でグリーンを狙えれば、よほど高速グリーンでもない限りは止められます
スピンよりも高さで止めていくタイプ
サイドスピン量は少ない。捕まりすぎない味付け
データを見てもらえればわかる通り、サイドスピン量はとても少ないです
直進性の高さに関して言えば、ここ最近打ったユーティリティクラブの中でもトップクラスです。曲げようと思ってもなかなか曲がらないぐらいの印象です。当然とんでもないミスをすれば曲がりますが、インパクト付近のヘッドの安定感と打点ぶれへの強さは実感できました
ヘッドサイズも想像していたよりも大きめだったので、そこも安定感に繋がっているのかもしれません
あと素材の影響なのか、球離れがかなり速いです。ここも直進性の良さに影響していると感じます
捕まりはそれほど強くなくてニュートラルなイメージです。左への極端なミスも出にくい傾向にあります。簡単に捕まるような印象はないので、スライサーの方には少ししんどいかもしれません
エピックスーパーハイブリッドのヘッドについて
ボディとフェースはチタンで構成されています。そしてソールには10gのウェイトを搭載。これの他にも、ヘッド内にも荷重体が配置され低重心化が施されています
ヘッド内部のフェース寄りには、ジェイルブレイクベロシティブレードを搭載しています。このあたりは最近のキャロウェイのユーティリティクラブと同様です。ヘッドの剛性を高めてボールスピードの向上に貢献しています
フェースはフラッシュフェースSS21。トウ側が高くなっているキャロウェイらしい形状
アドレス時の見え方はこんな感じ。想像していたよりもヘッドサイズは大きめです。クラウンの塗装が逃してありますが、ここもキャロウェイのウッド特有の見せ方
これは正直構えにくいのでどうにかしてもらいたい。最近発表されたAPEX UWの方が顔は良いですね
横から見てもわかる通り、大型サイズなのにディープバックです。データ計測では低スピン化していましたがこのあたりが関係していそうです
ヒール側から見るとこのような感じです
エピックスーパーハイブリッドは調整機能を搭載しています。スリーブはいつものやつなので従来のスリーブとの互換性があります
ヘッドは比較的大きめながら、少し形状に癖があるのが微妙です。開いていないのに開いて見えるキャロウェイ特有の形状はどうも苦手。それでも結果は良いのでまだ我慢できると言った所です
まとめ
キャロウェイ エピックスーパーハイブリッドの紹介でした
今作はかなりに有能なユーティリティクラブで素直におすすめです。飛距離は出るし方向性がすこぶる良かったです
難点は球離れの速さと直進性が高すぎるので、弾道を操りたい方にとっては物足りないと感じるかもしれないところ
低重心で打ち出し角がつきやすいので、スイングスピードの遅めの方でも問題なく使うことができると思います
スピンが過剰に入ることもないので、ヘッドサイズが大きいことが気にならなければ、ハードヒッターの方でも問題なく使うことができるウッド型ユーティリティです。スピン重視ならAPEXユーティリティの方がおすすめ
今回は4番を購入しましたが、これだけ飛ぶとなると2番とかも試してみたいですね
ちなみに現在ぼくはスチールファイバーhlsを装着したテーラーメイドGAPR HI #4をメインで使用しています。操作性を重視したいと考えているから、エピックスーパーハイブリッドをメインで使う可能性は低いけど、ラウンドでも数回テストをしてみてから検討したいと思います
クラブとしてのおすすめ度は5点なのだけど、ツアープレーヤーが使用を開始しているAPEX UWの方が顔が良いので、そちらの方が気になっているのが正直なところ。APEX UWもクラブを入手できた際にはレビュー記事をアップします
おすすめ度:
エピック スーパーハイブリッドをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはRADSPEEDドライバーなど多数購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱いショップなので安心感が違います
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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