ブリヂストンの2021年モデルユーティリティのうちの一つ。B1 HYユーティリティを試打しました。ロフト角は18°と21°の2種類しかありませんが、今回は21°を打っています
結論:引っ掛けにくいので、パワーヒッターでも安心して使える
試打を行った結論から先に言ってしまうと、「左にいきづらい」これに尽きるユーティリティです
ロングショットを引っ掛け知らずにフェード系で狙い打てるので、ユーティリティ系のクラブで引っ掛けのミスが頻発して困っているという方に最適なモデル。特にパワーがある人が使うと真価を発揮しそうです。理由はぼくが打った場合だと降下角度が43.7°程度だったから。この数値が45°以上は欲しいと思っているので、パワーがあるとさらにボールをあげられるはず(今回のGCクワッド計測でH/Sは41.0m/s)
左に行かないというわけですから、捕まりづらさがあるということ。非力な方やスライサーの方は別のユーティリティを選択するのがおすすめです
ブリヂストンB1 HYユーティリティ試打計測データ
計測に使用したクラブのスペックは下記
- ヘッド:B1 HYユーティリティ
- ロフト:21°
- シャフト:ツアーAD BS-6h
- フレックス:S
平均値が下記
ヘッドスピード | 41.0m/s |
ボールスピード | 58.9m/s |
打ち出し角 | 14° |
打ち出し方向 | -2.1°(左) |
バックスピン | 5043rpm |
サイドスピン | 367rpm(右) |
ピーク時の高さ | 31.6yd |
降下角度 | 43.7° |
センターからのブレ | 0yd |
キャリー | 198.1yd |
総距離 | 209.9yd |
ブリヂストンB1 HYユーティリティ評価レビュー
飛距離は十分だけど、高さを出すにはパワーがある程度必要
飛距離はキャリーでほぼ200ヤード近いので、ロフトを考えれば十分ですが、スライス気味のためバックスピン量も増加しています。おかげで少しロスが出てはいますから、やはりもう少し捕まってくれると良かったなーとは感じる部分。そうすればさらにキャリーを伸ばせたはず
降下角度は平均43.7°でした。これぐらいの数字であれば通常営業のグリーンだとほぼ問題ないですが、45°以上の数字が出るのが理想です
B1 HYユーティリティの性能を活かすにはある程度のパワーが必要に感じますね
球筋は基本スライス及びフェード
球筋は基本的にフェードが打ちやすいです。なにもしなければ右に切れていく打球が多くなりました
個人的な話だけど、捕まえようとしてアウトサイドから入っているのが悪いクセです。左方向へ出てしまっているのはそれが理由
捕まえに言ってもドロー系の回転はほんのわずか入るぐらいでほとんどストレート系の打球になりました
ドロー系のパワーヒッターにはもってこいのユーティリティなので、ここ一番での引っ掛けに悩んでいる方には最適でございます
おそらくそういった方だと、ウッド系ユーティリティは左にいくからアイアン型を使用する人もいるでしょうが、難易度的には断然こちらが優しいです
打点ブレにはそこそこ寛容
左右へのブレはあるのはありますが、縦距離のバラつきや高さのブレは少なめ。ご覧のようにキャリーの安定性があるので安定度はそれなり高いと評価しました
打点ブレにも一定の寛容さがあるので、そこまでシビアにミート率は求められるタイプではありませんでした
ユーティリティはアイアン同様にキャリーのバラつきは致命傷になりかねないのでメリットと言える部分です
適度な弾き感で気持ちの良い打感
マレージングフェースなので打感は適度に弾き感があります。爽快感があって気持ちの良い感触でいうことはありません
球離れは極端に速くなく、フェースに乗る感覚もあるので操作性の良さにも繋がっています
ブリヂストンB1 HYユーティリティのヘッドについて
ヘッドサイズはコンパクト。形状は細長く丸みがありますね。少し逃げ顔なので、このあたりでも左に行かなさそうな安心感を感じられます。マットブラックなので、コンパクトさに拍車がかかっている印象。大きめのユーティリティが苦手な方にとってはありがたい見ためかなと思います
アドレス時の見た目はコンパクトですけど、適度なシャロー感はあります
横から見るとこんな感じ
内部構造の話でいくと、ドライバーと同様にヘッド内部のサスペンションコアが変更されました。アルミからチタン素材へと変わって、先端についていたポリマーも内側へ配置されています。ただし打ってみても違いは全くわかりません
フェースは薄肉化したそうです。これが弾きの良さに繋がっているのかも。さらにフェースには最近のブリヂストンではおなじみのパワーミーリングを採用。オフセンターヒット時の摩擦がアップします
クラウン内側にはスリットが入っていて、クラウンが効果的にたわむように設計されています
B1独自の設計で、前後荷重を施すことでタテの慣性モーメントが増加しました。これで縦方向のブレが軽減されるそうです。試打結果でも縦距離のバラつきは少なかったですから、一定の効果は出ていると感じます
あとはB1はソールセンターを硬くして直進性を追及とあります。これははっきり言ってどういう理屈かもわかりませんし、実感もありません
まとめ
飛距離性能は問題なくて十分出てくれます。ただし、降下角度が若干浅くなったのと、捕まりの弱さはあります。性能を引き出すにはある程度のパワーが必要なユーティリティだと感じました
ようするにパワーがあって左方向へのミスが気になる方にはもってこいなユーティリティ
フィーリング面はとても良いです。顔も良くて構えやすいですし、打感もすこぶる良いです。コースが長くてロングショットの精度を求められる競技ゴルファーの方にもおすすめです
パワー不足を感じている方は手を出さないのが無難かなと思います
おすすめ度:
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