以前からワンレングスアイアンには興味があったということもあって、コブラRADSPEEDワンレングスアイアンを実際に購入して使ってみました
まずどういったアイアンかというと、3Dプリント技術を盛り込んだ最先端のハイテクアイアン。コブラらしい他メーカーの先をいくテクノロジーを使ったロマン溢れるモデルです
というわけで本記事では、購入から1ヶ月ほど経過し実際にラウンドでも使ったり、スカイトラックでの弾道計測も行ってみたので実際の使用感についてレビューしていきます
まず結論から言っておくとワンレングスは想像していた以上に使い勝手が良かったのでメインアイアンとして使用していこうと思っています。RADSPEEDアイアンのヘッドとしての出来もよくて、ミスに強くて飛距離が出る点でも好印象
ワンレングスはスイングがシンプルになるということだけど、それは本当にそうだなと実感できました。アドレス時の前傾角度やボールとの距離感も変わらずに打てるので、同じ動きでショットできるのは明らかなメリットです
あとヘッド単体でみても高性能なので普通の長さのRADSPEEDアイアンもおすすめできます
難点をあげるとすればコブラの割に価格が高めなところですけど性能的には総じて高評価です。まあ3Dプリントを使ったりと結構コストがかかった凝ったデザインなのでしょうがないのかなとも思います
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RADSPEEDワンレングスアイアンの試打クラブのスペック
- 番手:6番〜PW
- 装着シャフト:NS1050、NS950、NS850
- フレックス:S
挙動が変わるからおかしくなりそうと思っていたんですけど、意外とそのまま使えてしまうから驚きました
▼価格はUSモデルの方が格段に安いです
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
RADSPEEDワンレングスアイアンの計測データ
▼6番〜PWをそれぞれ4球ずつ打った平均値のデータが下記
PW | 9番 | 8番 | 7番 | 6番 | |
ヘッドスピード(m/s) | 36.6 | 37.4 | 39.1 | 40.4 | 39.7 |
ボールスピード(m/s) | 45.1 | 47.8 | 50 | 53.5 | 55.4 |
打出角(°) | 27.3 | 17.1 | 17.8 | 16.5 | 15.7 |
最高到達点(yd) | 34.1 | 24.3 | 28.2 | 30.9 | 29.8 |
打出方向(°) | -2.7 | 2.1 | -1.9 | -1.1 | -2.8 |
バックスピン(rpm) | 6643.2 | 6808 | 6893.2 | 5957.5 | 4207.5 |
サイドスピン(rpm) | -372.6 | 165.2 | -515.4 | -513.6 | -11.0 |
センターからのブレ(yd) | -9.6 | -3.5 | -10.7 | -10.7 | -17.1 |
キャリー(yd) | 136.6 | 149.6 | 158.5 | 176.1 | 200.4 |
総距離(yd) | 141.2 | 157.3 | 166.3 | 186.2 | 213.2 |
ご覧のとおり飛距離の差はしっかりとでています。ワンレングスになるとどうしても下の番手が飛びすぎて上の番手との距離の差が小さくなるのでは?ということが気になるかと思います
ぼくもそれが気にはなっていましたが実際に打ってみた所どうやらそれはなさそうです。問題なく距離を打ち分けることができますし実際のラウンドでの使用感も上々です
RADSPEEDワンレングスアイアンの試打評価
楽に上がって飛距離も出る
まずストロングロフトなので飛距離性能は高いです。飛距離性能は文句なしで5点満点
飛ぶだけじゃなくて距離を打ち分けることはちゃんとできるのか?という点が最初不安ではありましたが全く問題なくて杞憂でした
次に高さについてです。長さによって弾道の高さに影響が出るものと思われましたが、思っているよりも揃っています
平均してみると30ヤード程度の高さが出ていることがわかりました。総じて高弾道でとにかく楽なアイアンという印象
長さの影響はわずかにあるという程度。スピンもかかる
さて、長さによる影響とはなにか?というと、ロフトが立った番手が通常の長さよりも短くなるわけですが、通常同一ロフトでシャフトが短くなると弾道が低くなります
6番や7番などで高さが出なくてキャリー不足になるのではないかという心配事がありましたけれど、思っていたよりもしっかり上がっていて問題はありません。ここに関してはヘッド自体の低重心化の効果もあると思います
反対にPWは従来の長さよりも高弾道化していますけど、距離も十分でているので問題なし
そして今回の計測データでは9番アイアンの弾道が低くなっていますけれど、トップ気味の打球も含まれているからです。最大だと29ヤード地点まで上がっているので他の番手の平均値とほぼ同じぐらいです
PWのバックスピン量が少なめなのは一部少なめに計測されたから。おそらくエラーがでています。計測ミスばかりで申し訳ないですけど、最大だと8930rpmのバックスピン量なので本来だとこれぐらいかかっています
実際にラウンドで使ってみても問題なし。グリーン上での止まり方も普通のウェッジと同程度でした
オートマドロー系アイアンで簡単なヘッド
続いては球筋ですが捕まりは申し分なしで基本的にはドロー系です
操作性は乏しいけれどワンレングスが影響するというよりはヘッドサイズが大きいからというのが理由でしょう。曲げて打っていくようなタイプではないし非常にオートマチックな挙動です。ストレートから自然に出るドローで攻めていけるアイアン
操作性がないとは言いましたが代わりにミスへの許容度は相当に高いです。特にトップのミスには強くて低重心化の効果がしっかりでています。ラウンド時に薄めに当たった時でも縦距離のブレが少ないのでグリーンを捉えられる確率があがります
RADSPEEDワンレングスアイアンのヘッド形状とフィーリング
大きめだけど癖のないヘッド形状
ヘッドサイズは大きめでソールも広め。ダフリのミスにもある程度であれば耐えられるので前後の打点ブレにも強いといえます
オフセットはそれほど強くないので構えやすさはある。とはいえ重心距離も長めではあるから捕まりやすさを確保するためにわずかにグースネックタイプです
海外メーカーらしい丸みを帯びた形状です
▼ソール幅も広め。ダフリのミスにも強くて前後の打点ブレにも非常に強いです
打感にそれほど期待はできないけど十分
打感は思っていたよりも良いけど最高に良いというフィーリングでもありません
打音が控えめなのがせめてもの救いで、音のおかげで全然許容できるといったところです
これは3Dプリントのパーツの効果かなと思います。一応振動を軽減する効果もあるということなんでそれが働いているのでしょう
RADSPEEDワンレングスアイアンの各番手の計測データ
総評:ヘッドだけをみると高性能でおすすめ。ワンレングスも割とあり
コブラRADSPEEDワンレングスアイアンの紹介でした
まずヘッド単体で見た時の性能はすこぶる良くて最先端のハイテクテクノロジーが使われているだけあるなという納得のクオリティです。これだと普通の長さのRADSPEEDアイアンも普通におすすめできます
ストロングロフト設計のとおり飛距離性能が高いうえにミスにも強いのでシンプルに優しく打つことができます
そして肝心のワンレングスという長さですけどこれはアリです。スイングはもちろんのことアドレス時の前傾角度やボールとの距離感も変わらず打てます。とにかくゴルフがシンプルになるからロフトからくるアドレスの時の見え方に慣れればむしろ安定度は高くなると思います
スイングは明らかにシンプルになるしめちゃくちゃ良いと思いますが正直人は選ぶでしょう。先入観というものを払拭することは並大抵ではないので、どうしても下の番手が長いことを受け入れることができないということありますが、逆もまあしかり。そして短いほうがミートしやすいという方も多いはず
まあ万人向けではないですけど性能的にはめちゃくちゃおすすめです
あと通常の長さのRADSPEEDアイアンとヘッド性能自体は一緒。優しく飛ばせて安定するアイアンを探しているなら選択肢に入れていいベストアイアンです
おすすめ度:
RADSPEEDのブラックPVD仕上げもかなりカッコいいので要チェックです
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安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
RADSPEEDアイアンは日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安いです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラRADSPEEDドライバーなどを買っています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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