コブラ「RADSPEEDドライバー」の試打計測を行いました
今回は弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
デシャンボーやリッキファウラーが使用することでも話題のコブラ2021年モデル「RADSPEED」。超低重心で一躍時のドライバーとなったKING LTD PROから、デシャンボーが切り替えているぐらいだから期待していました。そして日本国内モデルの発売も発表されていますけど、とにかく早く入手したいという事でUSモデルを購入
ぼくはフェアウェイゴルフで購入しました
今作は3種類あるんですが、この記事で紹介するのは3モデル中で最も初速が出て低スピンになるというRADSPEEDです
▼RADSPEEDの主なテクノロジーは下記
- ラディアルウェイティング:前方に28gのウェイトで低スピン化。後方に10gのウェイトで寛容性を向上
- CNCミルドインフィニティフェース:フェース前面をCNCミルド加工。初速をアップ
- THI-PLYカーボンラップクラウン:ヘッドの約50%がカーボン。前作より30%軽量化
- T-BARスピードシャーシ:前作より7gより軽くなった骨格部分。それでいて強度も向上
とにかく軽量化して、余剰重量を効果的に配置して初速アップと低スピン化を目指したという事だと思います。まあ実際打ってみてどうなのかってことが問題
結論から言っておくと「メーカーが謳っているとおり低スピン系のドライバー。初速も70m/sに迫っていて飛距離性能は高いです。ただ弾道も低めなのでスペックを失敗するとキャリー不足にもなりやすいです。一般的なヘッドスピードでも飛距離を効率的に伸ばすには、ロフト角10.5°以上を選択する事や、シャフト選びは慎重にしてもらいたいですね。あとは、前作よりも捕まりが改善されてストレート系に進化。扱いやすさは向上しています」
という事で、スペック選びがかなり重要になってくるんだけど、個人的には購入したスペックをミスりました(泣)。ただヘッドの性性は良いので、どうにか活かしてやらないと勿体ないと思っています。エースとして使いたいので、装着シャフトなどを含めて模索していきたいと思える良ドライバー
▼デザインは個人的に超カッコいいと思っています。カラーリングのセンスはすごく良い気がする
ホワイトとブラックにネオンイエローはずるい。見た目で買った、いわゆるジャケ買いです
▼クラウンはマット仕上げ。これもカッコいい
マット仕上げだから分かりにくいですが、カーボンクラウンになっています
▼RADSPEEDには調整可能なウェイトがあります
RADSPEEDの場合は、前方に12g。後方に2g。調整可能なウェイトが備わっています
ウェイトを前後に入れ替えることもできます
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
▼ぼくが購入したのはここ
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コブラRADSPEEDドライバーの試打クラブスペック
▼RADSPEEDドライバーにVENTUSブルー6Sを装着して試打を行いました。
▼ヘッド重量は195g
▼総重量は317g
ロフト角は9.0°、総重量は317g、長さは45.25インチ
フレックスはS
▼振動数は257cpm
コブラRADSPEEDドライバーの試打計測データ
▼いつもどおり、4球の平均値を取りました
下記が平均値だけをまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 47.3 |
ボールスピード(m/s) | 69.3 |
打ち出し角(°) | 13.9 |
打ち出し方向(°) | 2.3 |
バックスピン(rpm) | 2282 |
サイドスピン(rpm) | -12.8(左回転) |
センターからのブレ(yd) | -12.8 |
キャリー(yd) | 255.4 |
総距離(yd) | 275.6 |
平均初速は69.3m/sで、平均キャリーが255.4ヤードです。当サイトの基準値キャリー250ヤードをクリアしているという事で、飛ぶドライバーと考えて良いでしょう
バックスピン量は低スピン傾向。平均値でも2200rpm台です。多めに出たものでも2600rpm程度
打ち出し角は平均13.9°で弾道的には中弾道です
サイドスピンは平均で-12.8とフック系の回転。とはいえドローとは言い難い打球で、ほぼストレート系
落下地点は右へ最大32.1ヤード。逆に左へは4.2ヤードという結果
コブラRADSPEEDドライバーの評価
▼5項目の評価を付けさせてもらったのが下記
数字を見てもらえればわかるとおり、キャリー260ヤード超えをしてくるタイトリストTSi3、キャロウェイ EPIC SPEED、テーラーメイドSIM2等と比較すると物足りなさはあります。とはいえ平均初速69.3m/sは十分素晴らしい数値だし、スピン量も少なめで弾道が物凄く強いです。飛距離の項目はポテンシャルも加味しておまけで4点よりの5点にしておきます
自腹で購入しているだけに正直かなり悔しいのだけど、こればかりはしょうがない
メーカーが謳っているとおり、RADSPEEDは高さも抑えられているし低スピン傾向。ぼくは普段からバックスピン量が比較的多い傾向(2600rpm〜2800rpm程度)にある方なんですけど、それでも2200台だから恐れ入りました
スピン量が多くて吹き上がってしまう方には最適な選択肢になるはずです。9.0°の場合はヘッドスピード的には50m/sはあったほうが良いですね。無難に行くなら10.5°がおすすめです
ぼくは10.5°にしておけば良かったなと、若干の後悔をしているので参考にして貰えればと思います(選択するシャフトにも当然よりますけど、基本的に低スピンで打ち出しも低くなりやすいです)
方向性については、左へのミスは効果的に抑えられる系。なのにスライスが出るという感じもない。ほとんどストレート系をイメージできる感じでした。まあ、今どきの高慣性モーメントドライバーというのを具現化した感じの打球傾向ではあって、打ち出し方向にそのまま真っ直ぐ飛んで行くようなイメージです
要するに操作性が特に良い感じはないです。かわりにミスへの許容度は結構高いのは感じました
という事でここからは弾道のイメージを見ながら解説していきたいと思います
▼超ストレートが出たのがこれ
少しだけ下目に当たっているので、ギア効果でスピン量が増加しています。それでも2639rpm。とにかく真っ直ぐで打球としてはすごく良かったです
▼右方向へ打ち出した打球
打ち出しが右に出ることが多くて、これもそのうちの1球です。フェースが被る様子がなくて、打ち出した方向へそのまま真っ直ぐいく感じ
スピン量も2220rpmで少なめです。打ち出し12°は正直低すぎるので、ぼくにはやはりパワー不足だと感じさせられます、10.5°にしておけばと良かったと思ったのはこの打球の影響
▼ロースピン過ぎてややドロップ気味な打球
方向はバッチリなんですけど、バックスピン量が2019rpmという事で少なすぎるなと感じる打球。実際も少しドロップ気味な飛び方だなと感じるぐらいです・・・
やはりRADSPEEDは低スピン系ドライバーという証明。でも方向は良いから問題無し
▼最後がこちらです。これは右にプッシュ
これはフェース上目でのヒット。というわけで当然打ち出し角が16°と高くなっているんですけど、初速が遅めです
低スピン(2251rpm)の高弾道という打球。キャリーは260ヤードに迫る勢いでした。そしてサイドスピンは一つ前と同じで、曲がりがそこまでないんですけど、右に打ち出してそのまま真っ直ぐ行く感じです。出てしまうミスとしてはこれだと思う
見てもらったとおり、ぼくにしては珍しいぐらいに打ち出し方向が右です。サイドスピンは少ないので、フェースアングルの調整をして打ち出し方向を整える調整をすれば問題は無さそうには感じます(フックにすればロフトも増えるので丁度良いかも・・・)
ちなみに前作のSPEEDZONEも似たような傾向だったんですけど、初速はRADSPEEDの方が出ています。さらに捕まりも若干改善されて今作の方がストレートな弾道を狙っていける気がします。あと、少しでもボールスピードを上げたいなら検討してみても良いと思います
コブラRADSPEEDドライバーのヘッド形状とフィーリング
尖った性能とは裏腹に形状はオーソドックス。前作SPEEDZONEとほとんど変わらない気がします
▼横から見るとこんな感じ
クラウンの膨らみがなくてフラットな感じ
▼打感は硬い
自腹で買っておいていうのも何ですけど、打感は硬い。決して良くはないし微妙すぎる。バカみたいにうるさい打音はしないのがせめてもの救いかなと思います
コブラRADSPEEDドライバーの弾道イメージまとめ
▼スカイトラックでの弾道イメージをまとめたものです
右に出る傾向があるから、打ち出し方向を安定させる調整は必要ですが、基本的にはストレート系
コブラRADSPEEDドライバーのYoutube試打動画
コブラRADSPEEDドライバーの総評
初速も中々出るし、スピン量も少なめ。飛距離が出るポテンシャルの高いドライバーです
前作よりも捕まりが少し良くなったのは嬉しいポイントかなと思います。それでもドロー系とは良いづらいですけど、弾道はわりと素直で扱いやすくなりました
あとは左へのミスは減らせるけど、こすった弱々しい打球が出る事も少なくなりました
ただロフト選択が非常に重要になってくるとは思います。ぼくは9.0°を買いましたけど10.5°にしておけば良かったなと少し後悔
中々のロースピンドライバーなので、非力な人には厳しいかなと思います。正直万人向けではありませんが、デザインが凄いカッコいいのと、調整次第ではまだまだ飛ばせる余地もあるロマン溢れるドライバーです
おすすめ度:
コブラRADSPEEDドライバーの最安値ショップ情報
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、ぼくが今回RADSPEEDを購入したのもここです
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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