テーラーメイド「SIM2 MAX Dドライバー」の試打計測を行いました
今回は弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
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この説明は3回目なんだけど、今作はSIMシリーズの2代目。溶接無しの接着のみで組み立てられたヘッドになったそうです。SIM2では、チタンが使われているのはフェース部のみ。クラウンとソールにはカーボンプレート、ヘッド後方にはアルミニウムパーツが使われています
SIM2シリーズでは共通のテクノロジーです
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新開発「フォージドミルドアルミニウムリング」をはじめ、革新的なアイデアとテクノロジーを搭載したSIM2ドライバー。精緻な設計が生み出す先進のヘッド構造は、ゴルファーの求める「高初速」「高弾道」「飛距離」「寛容性」の共存を実現します
テーラーメイドゴルフより引用
それでこの記事でレビューするのは、3機種のラインナップがある中で、もっともフェース面積が大きい「SIM2 MAX D」です
結論から言っておくと「SIM2とSIM2 MAXほどではないけど飛びます。弾道の高さが凄くて超高弾道。スピン量は少なめなので、いわゆる高弾道低スピンがオートマチックに打てるドライバーです。シリーズ中では一番楽に打てる」
ウェイトがネックのすぐ近く。ヒール寄りに配置されているのがポイント。重心設計的にドローを打ちやすくしているのが見て取れます
▼SIM2シリーズでは真ん中の重さである、22gのウェイトがヘッド後方に装着されています。なぜかSIM2 MAXの方が重たい(24g)
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
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SIM2 MAX Dドライバーの試打クラブスペック
▼SIM2 MAXドライバーに純正シャフトのTM50を装着して試打を行いました。
▼オリジナルのTENSEIシャフトを使用。通常のTENSEIとは違って青みがかっています。純正シャフトとは思えないほどカッコいい
▼ヘッド重量は194g
▼総重量は299g
ロフト角は9.0°、総重量は299g、長さは45.75インチ
フレックスはS
▼振動数は239cpm
SIM2 MAX Dドライバーの試打計測データ
▼いつもどおり、4球の平均値を取りました
下記が平均値だけをまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 47.2 |
ボールスピード(m/s) | 69.3 |
打ち出し角(°) | 15.9 |
打ち出し方向(°) | -3.4 |
バックスピン(rpm) | 2412.5 |
サイドスピン(rpm) | -60.4(左回転) |
センターからのブレ(yd) | -21.3 |
キャリー(yd) | 259.9 |
総距離(yd) | 278.5 |
SIM2やSIM2 MAXは平均初速が70m/sを超えてきていたから、それを考えるとちょっと残念
とはいえ、平均で69m/s。キャリーも259.9ヤードという数値だから、SIM2シリーズのポテンシャルの高さが半端じゃないって言うだけです
数字を見れば、当サイトの基準値(キャリー250ヤード)はあっさり超えてきているから、飛ぶドライバーであるのは明らか
バックスピン量も低スピン傾向にあって、弾道の強さも十分です
打ち出しが高すぎたかな・・・と感じる程に高弾道ですね
サイドスピン(曲がり方)に関しては、両方出ました
落下地点は左へ最大37.3ヤード、最小は左に12.2ヤード。ドロー・フェードと、両方出ていているけど、左方向へ集まるという結果でした
SIM2 MAX Dドライバーの評価
▼5項目の評価を付けさせてもらったのが下記
飛距離に関しては申し分なし。満点の5点です
SIM2やSIM2 MAXの方が飛んでいるとはいえ、この数値も十分すごいです
平均初速は69m/sを平均値で上回ります。いやー飛びます
加えて高弾道です。シリーズ云々ではなくて、シンプルに超高弾道系ドライバー。9.0°でも非常に良く上がってくれました
それでいてバックスピン量は比較的少なめで、安定しています
高弾道かつ低スピンで、キャリーを効果的に稼げます。なぜSIM2 MAX Dはこのような結果になったのか?と考えると、やはりフェース面がシリーズ中最大の広さというのが要因だと思います
フェース面が大きいので、重心よりも上の範囲。いわゆる有効打点距離が長くて、低スピンかつ高弾道の打球が出やすいエリアが、SIM2やSIM2 MAXよりも広いからでしょう
実際、弾道データにもそれが現れているので明らかです
捕まりはSIM2 MAXの方が強い印象でしたね
▼最大距離が出のがこちら。高弾道の低スピンフェードです
これが打てれば最高って感じの打球でした
Dタイプだから完全にドローしか出ないのか?というとそんな感じでも無かったです
▼わずかにフェース下に当たった打球
下目に当たったので、ギア効果が働いてバックスピンは増加しています。ただ、それでも打ち出し角は15°。すごい。まぁ、それぐらい上がりやすいドライバーだ、と言うのはわかってもらえたと思います
▼ドロー系だとこんな具合です
打ち出しはやはり高いし、バックスピンも2300rpm台とまずまず良い数値です
▼やってしまった。というのがこの打球
これはシンプルに引っ掛けのミスです。スピン量も少ないし、チーピン気味で非常に危険な打球
やってしまった!という時の左へのミスの度合いはSIM2の方が明らかに小さいので、個人的にはSIM2の方が安心感は強いです
ただ、楽に高弾道が打てるし、打球を上げたいという方には最適なドライバーです。ミスにも寛容ですし、SIM2シリーズの中では最も楽に打てます
SIM2 MAX Dドライバーのヘッド形状とフィーリング
SIM2シリーズは基本的にほとんど一緒なんですけど、前作と比べても座りもさらに良くなった印象ですね
▼横から見るとこんな感じ
シリーズ中では一番ボリュームがあるように見えます
▼打感はSIM2シリーズで一番良かった
ヘッド素材も構成パーツも一緒なのに、SIM2 MAX Dが一番打感が良いと感じました
アルミパーツを組み合わせた事で、打球音が良くなったというのはSIM2もSIM2 MAXも同様なんですけど、SIM2 MAX Dは一番良い音
金属音の響き方が最も心地良かったです。理由は不明
SIM2 MAX Dドライバーの弾道イメージまとめ
▼スカイトラックでの弾道イメージをまとめたものです
完全にドロー系ドライバーという感じでもなかったです
捕まりだけならSIM2 MAXのほうが強く感じました
SIM2 MAX Dドライバーの試打動画
総評
飛距離性能は最高クラスです。凄く飛ぶドライバーであるのは間違いありません
SIM2シリーズはもはやどれを選んでも飛ぶという程、ポテンシャルが高いです
今回のSIM2 MAX Dはドローというよりは高弾道で低スピン弾道を求める方におすすめです
ドローが打ちやすいモデルが欲しいなら、SIM2 MAXの方が個人的には捕まりが良いように感じました
おすすめ度:
SIM2 MAX Dドライバーを安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラRADSPEEDなどを購入しています
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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