ミズノの2020年モデルアイアンであるJPX921ホットメタルアイアンの試打を行いました
今回も今までと同様に弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いましたので、計測データをもとにどういったアイアンだったのかをレビューしていきます
ミズノグローバルブランドであるJPXシリーズですが、今作のJPX921は国内でも展開してくれて嬉しい限り
試打を行うJPX921ホットメタルはシリーズ中では最も飛距離に特化したモデルで、素材には高強度で反発性能に優れるクロムモリブデン鋼を採用しています
さらにシームレスカップフェースということで、溶接部を排除したというフェース構造と部分肉厚製法によって反発エリアを拡大しているのが特徴です
JPX921ツアーとは異なりメタリックな感じのポケットキャビティタイプのアイアンです
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ミズノ JPX921ホットメタルアイアンの試打クラブスペック
試打にはミズノJPX921ホットメタルアイアンの7番アイアンに純正カーボンのRを装着しています
7番でロフト角は29°、ライ角61.5°、重量は378g、バランスはD0です
ロフト設定的にはそこまで立っている印象はないですが、ややストロング傾向な印象です
ミズノ JPX921 ホットメタルアイアンの試打計測データ
まず計測データの飛距離部分を見てみると、ロフト角は7番で29°の設定ですがかなり飛んでいるなと感じます
ぼくが試打した中ではロフト角27°以上のアイアンに匹敵する飛距離性能で、例を上げるとタイトリストのT400(#7で26°)に近い数値です
初速の速さが影響していると感じますが、バックスピンもしっかり入っているのが驚きでもあります
キャリーには4ヤードほどの誤差が出ていますが、アマチュアゴルファーには許容できるレベルだと思います
平均すると170ヤードぐらいのキャリー
球筋は一貫してドロー傾向の打球がでました。サイドスピン量的にはやや多めな感で平均値で637rpm
まあ球筋にも一貫性があって着弾地点は最大で左に9.5ヤード、最小は4.3とキャリーと同様に5ヤード程度の誤差で安定性は高いと感じます
ミズノ JPX921ホットメタルアイアンの評価
評価チャート的にはこんな感じです
飛距離は文句なしの満点で飛び系アイアンの中でも完成度は屈指だという印象です
素材の良さをかなり活かせているように感じますし、初速性能は非常に優秀だと感じました
ロフト角以上にスピードが出ているのでキャリーも稼げている上に、バックスピン量も確保出来ている点が特に良いかなと思うところです
キャリーのバラつきは5ヤード程度あるので正直少し気になるところですけれども、飛ぶのでここは許せるかなーと個人的には思います
これより短い距離はもっと短い番手で打てるわけなのでそう考えるとアドバンテージはあるはず
そして捕まり具合に関してはしっかり捕まるドロー系のモデルだと感じます
その中でサイドスピン量はやや多めですが、打ち出し方向もある程度まとまっているし着弾地点も5ヤード以内
打点が少々ズレても飛び方も一定しているので捕まりと許容度はこんな感じの評価です
反面、操作性には期待はできません
といっても構造やコンセプト的にそこはあまり求められていないと思うし、安定性を優先しているのでむしろ必要ない部分だと思います
飛距離と安定度はかなり高いレベルでまとまっていて飛び系アイアンとしては完成度は高くて良いアイアンです
打球の一貫性もあって実際のラウンドでは安定してコースを攻略できるので実戦向きの高性能アイアンだと感じました
▼フェースが長めで大きく見える
大きめのヘッド形状ですが形状的にはすごくきれいな方だと思います
グースの付け方も絶妙で、トップブレードもそこまで極端に厚くないから構えにくさは感じません
これだけフェース長があるのにドローが打ちやすいから不思議
▼ソールは極端に広いわけでもない
低重心化するために極端にソールを広くするような感じではありません
適度な厚みでいろいろなライに対応できそうです
▼打感はかなり頑張ってると思う
JPX921ツアーのような軟鉄鍛造系と比較するのは酷ですが、ポケキャビ系としては結構頑張っている打感だと思います
打音を割りと抑えめにしているからか、打感的に硬さはそこまで感じません
まあポケキャビと思って打ったら意外に打感良いなぐらいの印象です。特別良いわけでもないですが、悪くもないです
ミズノ JPX921ホットメタルアイアンの弾道イメージ
▼スカイトラックでの弾道イメージです
今回の試打での弾道はドロー系の球筋
サイドスピン量はやや多いですが、曲がりはある程度一定しています
▼今回個人的に最も良かった弾道
総評
ロフトをそれほど立てずとも、ここまで初速を向上させられているところが一番印象的です
おかげでキャリーと高さを確保しながらバックスピン量も一定のレベルで出せているので、飛び系アイアンとしてトップクラスの完成度だと思います
打球も飛び系としてはまとまりもあるし、実戦でもしっかりと結果を残せそうなアイアンです
難点という難点があまりないアイアンですけれども、強いていえばヘッドが大きいのでそこをどこまで許容できるかというところです
ドローが打ちやすいアイアンだったのでやはりおすすめはスライサーの方になってきますが、アイアンで飛距離を出したいけど飛び系は止まるかどうか不安だ!という方にも是非試して頂きたいモデルです
とにかく2020年の飛び系ポケキャビの中でも特に良いアイアンだなと思えるクラブでした
JPX921ホットメタルをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラSPEEDZONEやSIM MAX Dなどを購入しています(昨年はEPIC FLASH)
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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