かなり飛ぶという噂だけは聞いていたので気になってはいた、フォーティーンの2018年発売モデルのドライバーCT-518を2年越しに試打しました
この記事では、フォーティーンCT-518ドライバーの性能や特徴、試打計測データをもとに、良かった点・気になった点を正直にレビューしていきます
フォーティーンCT-518ドライバーの特徴
より大きくまっすぐ飛ばすという点にとにかく主眼をおいて作られたドライバーなのがCT518
特徴としてはロフト別にヘッド体積が異なり、9°は440cc、10.5°は450cc、11.5°は415ccという特殊なラインナップになっています
ロフト別に最適な弾道を生み出すという思想が伺えます
また46インチと47.75インチという2種類の長さがあって非常に長尺化仕様になっていて、このあたりにも飛距離に特化しているというのが感じられます
ちなみに、この長尺化にあたって専用シャフトの豊富さも嬉しい部分
シャフトラインナップはフォーティーンオリジナルを含めて4機種があり、USTマミヤ、日本シャフト、グラファイトデザインという有名シャフトメーカーの専用設計シャフトがあります
正直デザイン的には全然カッコよくないですね(笑)
CT-518のヘッドスペック
ロフト角 | 9° | 10.5° | 11.5° |
ライ角 | 58° | 58° | 58° |
ヘッド体積 | 445 | 450 | 415 |
重心高 | 22.5mm | 20.5mm | 19.5mm |
重心距離 | 41.5mm | 44mm | 43mm |
重心深度 | 37mm | 39mm | 38mm |
慣性モーメント | 4400 | 4550 | 4250 |
11.5°が一番体積が小さいという特殊な設計
フォーティーンCT-518ドライバー試打レビュー
CT-518のヘッドに、専用カーボンシャフト「TS-316d」のSを装着したものを試打しました
ロフト角は9°
クラブの全長は46インチ
フレックスはS
バランスはD3
総重量は305g
振動数は266cpm
▼振動数も計測してみました
46.0インチでこの数値は振動数的にはかなり硬めですね
この数値は長尺化に特化するために、手元側の剛性を高めているのが関係していると思います
それでは弾道計測器スカイトラックにてデータ計測を行ったのでまずはデータを見ていきましょう
CT-518ドライバー:試打計測データ
CT-518 | |
ヘッドスピード(m/s) | 49.0 |
ボールスピード(m/s) | 71.0 |
打ち出し角(°) | 14.3 |
打ち出し方向(°) | -3.4 |
サイドスピン(rpm) | -2.4 |
バックスピン(rpm) | 2997.3 |
センターからのブレ(ヤード) | -26.3 |
キャリー(ヤード) | 263.7 |
総距離(ヤード) | 280.6 |
結果からいうと、バックスピン量は多めですが、初速がかなり出たことでキャリーを大きく稼ぐという感じになりました
はっきり言って飛ぶドライバーです
平均初速が70m/sを超え。はっきり言って飛ぶドライバー
平均初速が70m/sを超えしてきており、平均キャリーも260ヤードという結果です
当サイトの基準値としているキャリー250ヤードを軽々と超えてくるということで飛距離に関しては文句のつけようがない程飛びました
ただバックスピン量が平均で2997rpmという事なのが気になる点で、飛距離ロスをしているというのも事実
これだけの初速が出ているので、打ち出し角はもう1°ぐらい低くてスピン量も抑えられればまだ飛ばせるはずです
カスタマイズしてポテンシャルを引き出してあげたいドライバーですね
長尺だけど非常に捕まる
長尺なのですが、非常に捕まるドライバーです
弾道イメージや平均値のデータを見て頂ければ一目瞭然ではございますが、全体的にフック傾向です
ただし、センターからのブレを見てみると落下地点はほぼ同じような所に集中しているので、左右どちらにもバラつきが出るという感じでもありません
重心アングルを最適化して、スクエアに戻ってくる機能性とメーカーは謳っていましたが、戻りが良すぎるほどだなというのが正直な感想です
とはいえ打球の一貫性はあるので方向性自体には問題はそこまでないのかなと感じます
体積は小さいけどシャローヘッドで安心感がある
今回試打したのは9°のヘッドだったので体積は440cc
最近の主流と比較するとかなり小さく見えるかなと思いましたが、シャローヘッドのおかげかそこまで小さく見えません
重心距離や重心アングルを最適化するためのサイズ調整だとは思いますが、上手く作っているよなーと感じます
注意点としては体積の数値だけ見て、小ぶりな洋梨系をイメージして選んでしまうと、ギャップがあると思うので頭に入れておきたいところです
あとはフェースアングルがフック目です
これは長尺化に伴って起こる振りおくれを考慮してだと思いますが、気になる方はアングル調整も必要かもしれません
弾き感の強い打感
打感に関しては弾き感が強くて、打音も大きめな方です
ゼクシオに近いような雰囲気があるなーと個人的には感じます
反発してると感じられる打感だし、実際に初速も出ているので違和感は少ないですね
専用の長尺シャフトは秀逸
今回ぼくが試打で試したのは、USTマミヤとの共同開発である「TS-316d」の60 Sフレックス
長さ46インチの中調子のシャフトです
振動数を計測すると266cpmと結構硬めな数値が出ていましたが、スイングしてみるとそこまで硬さは感じません
トルクが3.9あることも影響してか、タイミングは合わせやすく、普段よりもヘッドスピードが2〜3m/sほど向上しています
しなり戻りも速くて安定しているので、長さのわりにミート率もそこそこと、バランスの良いシャフトです
ちなみに70g台のシャフトもラインナップされていますが、よほどのパワーがない限りは60gのモデルを選択するのが良いでしょう
まとめ
- 初速を向上させて飛距離アップしたい方
- スライスで飛距離ロスしている方
- 弾き感の強い打感が好みな方
飛距離性能は文句なしで最高です
見くびっていたという正直なところですね
あとはバックスピン量を最適化できるカスタマイズや調整を施せば、まだまだ飛距離を出せそうな気がします
既に飛んでいますが、さらに飛ばせそうな素晴らしいドライバーでした
おすすめ度:
以上、フォーティーンCT-518ドライバー試打&評価|正直見くびっていた飛距離性能。という話題でした
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