USフジクラのVENTUSブラックシャフトを購入して手元に届きました。早速試打を行いましたので、レビューしていきたいと思います
以前に「フジクラ「VENTUS(ヴェンタス)シャフト」特徴&ラインナップをわかりやすく紹介解説」という記事でも紹介したようにVENTUSには3種類のモデルがあるのですが、ブルーはすでに購入していて、エースシャフトとして使っています
関連フジクラ VENTUS ブルー試打評価レビュー|ハードヒッター向けだけど、プロが使うのも納得できる強弾道でコントロール性に優れたシャフト
そして今回は、新たに手元調子のVENTUSブラックを購入してみました
VENTUSブラックはダスティン・ジョンソンやリッキーファウラーが使用し始めたことで、一気に話題となりました。今ではPGAツアーでの使用率、勝利数ともにうなぎ登り
ちなみにブルーは国内でも販売がスタートしている事もあって、現在では情報もある程度出てきているのですが、ブラックは依然としてUSモデルのみの展開です
そこでこのページでは、弾道計測器スカイトラックを使ってのデータ計測をもとに、フジクラ VENTUSブラックの性能やフィーリングについて正直に試打評価レビューしていきます
結論から言ってしまうと「VENTUSブルーも方向性が良いシャフトでしたが、VENTUSブラックはそれ以上に安定する」というシャフトでした。ただしめちゃくちゃ硬いのでパワーは必要
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
フジクラ VENTUSブラックシャフト試打評価
試打クラブのスペック
試打クラブのスペック | |
ヘッド | キャロウェイ EPIC FLASH |
ロフト | 9.5° |
シャフト | VENTUSブラック 6 |
フレックス | X |
バランス | D2 |
長さ | 45.0インチ |
総重量 | 314.0g |
6Sを買いたかったんですけど、タイミング的にXしかなかったのでこれでいきます
6XでもVENTUSブルーの6Sと総重量は同じになっていますね
試打計測データからみるVENTUSブラックの性能やフィーリング
ヘッドスピード | 46.2m/s |
ボールスピード | 67.8m/s |
サイドスピン | 42右 |
バックスピン | 2561rpm |
打ち出し角 | 14.9° |
打ち出し方向 | 0.8左 |
センターからのブレ | -1.9 |
キャリー | 252yd |
総距離 | 270yd |
試打結果を見ていくと、そもそもハードすぎる事が要因なんですけど、飛距離的には少し物足りない結果にはなりました。Sならもうちょっと振れたはず
それでも、当サイトの基準値である250ヤードをクリアできています。十分好結果でしょう
ただ、方向性は抜群に良くて最高です。全然曲がりません
バックスピン量に関しては、一球だけ2900rpm台が出ていることで平均値が上がっています。基本的には低スピン寄りです(2200rpm前後)
メーカー的には低弾道・低スピンを謳っていますが、低弾道すぎる感じはありません。スピンが少なめで、中弾道の強い打球が打てます
スイングスピードがこれよりも出ない場合はドロップする可能性もあるかもしれませんね
方向性
全体的な剛性が非常に高いこともあって、フェース向きの安定度は非常に高いです
結果的に、サイドスピンもかなり抑えられていて、左右のブレも10yd程度です。落下地点のまとまり方に関しては最高レベル
飛距離的にはVENTUSブルーには劣りますけど、サイドスピンはVENTUSブラックの方が少ないです。ココ最近のシャフトでは最も安定性能の高いシャフトだといえます
VNETUSブルーと同様にブラックも弾道的にはストレート系です
フィーリング
次にフィーリングですが、相当硬いです
VENTUSブルーよりも先端、手元共に動きが小さいです。中間も硬くて動きません。PGAツアーでウケているのも納得な、かなりハードヒッター向けなシャフトです
ただ、ぼくには完全にオーバースペックです。これぐらいのヘッドスピード(45m/s~47m/s)だとXはやめた方がいい
よほどスイングスピードやパワーに自身があるならば良いですが、基本的には6Sでも十分
VENTUSブラックのデザイン
VENTUSブルーは濃いネイビーカラーでシンプルなデザインでしたが、ブラックは真っ黒です
そしてVENTUSシャフトには共通して手元寄りにシマシマ模様が入っているのですが、近くでみると白いラインの中に格子状の模様がさりげなく入っています
シックなカラーとシンプルなデザインで非常に洗練されているなといった感じがして非常にカッコいいですね
VEBTUSブラックの振動数
振動数を計測すると、283cpmと非常に高い数値です
これはかなり高い数値なんですけど、計測ミスかな?と思って何度も測り直しましけど一緒でした
VENTUSブルー6Sの振動数は259cpmだったので、数値だけみるとまったく違うシャフトのように見えますね
ただ振動数の割にはトルク(6Xで3.1)があるので、数値からくる印象よりはしなりを感じられました。それでも硬いですけど
6Sだと266cpm。結構硬いです
センターフレックス計で中間部の剛性を計測してみると5.61kg。6Sでこの数値はかなり硬め
VENTUSブラックの注意したいポイント
PGAツアーで人気なのも納得できる、非常に硬めのシャフトです。先端だけでなく、中間部、そして手元側にかけて全体がとてもしっかりしています。わかりやすく言うと棒みたいな感覚です(笑)
フレックスの選択には細心の注意が必要。よほどヘッドスピードに自信が無い限りは、ワンフレックスぐらい硬さを柔らかいものにしてみるぐらいでも良いと思います
ぼくはヘッドスピードが45m/sから47m/s程度。切り返し時のタメも強い割には6Xだとかなりしんどいです。これぐらいのスイングスピードなら、素直に6Sがおすすめです
ヘッドスピードやスイングのタイプにもよりますが、参考にしてみてください
Xフレックス以上は50m/s以上出る方が対象です
6Sでも45m/sは最低欲しいですね。そうじゃないと捕まりきらないか、ドロップしてしまってキャリー不足になる可能性も考えられます
フジクラ VENTUSブラックの試打動画
フジクラ VENTUSブラックの総合評価:まとめ
- 方向性をとにかく重視する方
- 走り過ぎないシャフトが好みの方
- シャフトが余計な動きをしないモデルが好みの方
総合評価:
VENTUSブラックの試打評価でした
VENTUSブルーも方向性は抜群でしたが、サイドスピン量の少なさと打ち出し方向の安定度ではブラックが上をいく性能でした
ただ、初速的にはブルーの方が出しやすいですし、一般レベルでは扱いやすさなどを考慮しても、総合力的にはブルーのほうが上かなと感じますね
ブラックは、とにかくクラブ全体の動きを抑えて曲げたくない!って方にはおすすめです
以上、フジクラ VENTUS ブラック試打評価レビュー|硬めの完全なハードヒッターモデルだけど方向性は素晴らしい。という話題でした
▼VENTUSシャフトのシリーズのラインナップは別にもあって、それをまとめた記事もあるので良ければ合わせてご覧ください
関連フジクラ「VENTUS(ヴェンタス)シャフト」特徴&ラインナップをわかりやすく紹介解説
各メーカー対応のスリーブ付きVENTUSシャフト
VENTUSシャフトはUSモデルなので専門ショップでの購入もおすすめ
VENTUSは現在日本モデルの展開が無くてUSモデルのみが市販化されています
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはEPIC FLASHドライバーを購入しています。メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品のみしか取り扱っていないので安心感が違います
参考USモデル専門「フェアウェイゴルフ」は安全?ヘビーユーザーがメリット・デメリットを徹底解説
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