トゥルーテンパー社の主力ブランドの一つであるプロジェクトXシリーズから新たに発売された「HZRDUS SMOKE GREEN(ハザーダス スモークグリーン)」シャフトを試打しました
米国PGAツアーでは使用率の高いシャフトなんですが、日本ではそれほど馴染みのないシャフトかなと思うんですけど、あの飛ばし屋「キャメロンチャンプ」が使用していることでも話題になったモデルです
ほぼ試打する機会もないシャフトなんですが、どういった性能なのか気になっている方もいると思います
そこでこの記事では、ハザーダス スモークグリーンシャフトにフォーカスをあてて、シャフトの性能や特徴を試打計測データをもとに、良かった点・気になった点を正直にレビューしていきます
結論から言うと「非常に硬いシャフトで、使いこなすにはヘッドスピード40m/s後半から50m/s以上が必須!低スピン・低弾道になるので、パワーが有り余っている人向け!捕まりは結構良い」というシャフトでした
ハザーダス スモークグリーンの特徴
キャメロンチャンプやジャスティントーマスが使用したことで、話題になったシャフト
キャメロンチャンプは「ガンマPVD仕上げ」という光沢のあるバージョンを使っていました
基本的には低スピン化と低弾道になるタイプで、ヘッドスピードの速いゴルファー向けとなっています
素材としては、航空機にも採用されている「ヘクセル・ヘックス・トーHM63」というものが使われているようです
耐疲労性に加えて、高強度と高剛性の特性を備えているという代物です
とにかく硬めの仕上がりのアメリカツアー仕様というモデルになっています
▼スペックは以下のとおり
60 | 60 | 60 | 70 | 70 | 80 | |
フレックス | 6.0(S) | 6.5(X) | 6.5TX(TX) | 6.0(S) | 6.5(X) | 6.5TX(TX) |
重量(g) | 61 | 62 | 65 | 70 | 72 | 74 |
トルク | 3.3 | 3.3 | 3.0 | 3.2 | 3.2 | 2.8 |
調子 | 手元 | 手元 | 手元 | 手元 | 手元 | 手元 |
- 低スピン・低弾道
- アメリカツアー仕様のハードスペック
- 航空機に使われる素材を使った高剛性シャフト
ハザーダス スモークグリーン試打&評価
コブラ SPEEDZONEドライバーのヘッドに「ハザーダス スモークグリーン」を装着しています
ロフト角は9.0°
クラブの全長は装着時で45インチ
バランスはD3
総重量は314g
それでは弾道計測器スカイトラックにてデータ計測を行ったのでまずはデータを見ていきましょう
コブラSPEEDZONEドライバーのヘッドにスポットを当てたレビュー記事はこちらです
試打計測データと弾道イメージ
ハザーダス スモークグリーン | |
ヘッドスピード(m/s) | 46.2 |
ボールスピード(m/s) | 67.25 |
打ち出し角(°) | 13.3 |
サイドスピン(rpm) | -196(左) |
バックスピン(rpm) | 2219 |
キャリー(ヤード) | 244.1 |
総距離(ヤード) | 263.6 |
結果からいうと、弾道は鬼のように強いんですけど、低すぎてキャリーが稼げませんでした
低スピンだけど、低弾道すぎてキャリーが出せなかった
当サイトの飛ぶドライバーの基準値は下回ってしまいましたが、原因は弾道の低さとバックスピン量の少なさです
平均値で2200ということなんですが、場合によっては非常に良い数値でもあります
ただ、打ち出し角が13度前後ということで低いのが問題で、キャリー不足に陥りました
とは言うものの、この数値も実はヘッドスピードがもっと速いゴルファーが出せれば、最大飛距離を出せます
ヘッドスピードが50m/s近くあって、初速も70m/sを超えてくれば間違いなく飛ばせるはず
このシャフトは「アメリカツアー仕様」という広告コピーなんですけれども確かに高ヘッドスピード向けですね
全体的に硬く、しなり感は非常に少ない
スペック表を見てみても重量もそんなにないし、最も軽量の60の6.0でも(61gでトルク3.3)だから結構いけるんじゃないかと言うことで買ってみました
まあ実際に振ってみると、想像を遥かに超える硬さです
手元調子という表記なんですが、ほぼしなり感を感じることはありません
シャフトが仕事をする気配がなくて、プレーヤーの力量がもろに出てしまう感じです
はっきり言って硬すぎるぐらい硬いです
シャフトに余計なことをしてほしくないという方には良いかもしれません
ヘッドスピードが速くても、しなりの感じ方はほぼ変わらないと思います
アイアン用のスチールシャフトでプロジェクトXがありますが、それをそのままカーボンにしたような雰囲気です
関連プロジェクトXシャフト試打評価レビュー|飛距離のバラツキが少なく、安定感アップ
捕まりは意外にも良い感じ
捕まりに関しては結構良くて、スライスは全く出ませんでした
硬くてそのままヘッドが降りてくる感じで、むしろ捕まるタイプのシャフトです
これだったら高ヘッドスピードのゴルファーが思い切り振っても、右にスッポ抜けるというミスがかなり減らせると感じます
トルクも比較的絞られていることでヘッドも開きにくくなっているのでしょう
捕まるからさらにバックスピン量が減るので、弾道の強さは驚異的です
ヘッドスピードが50m/s近くないと本当の性能は発揮できないかも
スピン量も少なくて、打ち出し角も低い、捕まりも十分
といった感じで、ヘッドスピードが速いゴルファーが使えば、飛距離を伸ばせる要素が揃っているシャフトです
力が上に逃げずに、前へ前へと働く感じがして本当の強打者向けですね
ヘッドスピードは50m/s以上ないと本当の性能は発揮できないと感じます
40m/s半ばだとぼくと同じような結果になる方が大半だと思います
50m/s以上で吹き上がってしょうがない方には十分メリットがあるので試してみる価値はあります
総合評価:強弾道だけど、本当のパワーヒッター向け
- ヘッドスピード50m/s以上の方
- 吹き上がって飛距離ロスするパワーヒッター
- 右にすっぽ抜けるパワーヒッター
完全な高ヘッドスピーダー向けのガチガチシャフトです
シャフトは全くといっていいほど仕事をしないタイプになっています
力が本当にあって吹きあがってしまう、打球の力が上に逃げてしまうといった方が、ドライバーやフェアウェイウッドのヘッド性能を引き出すためのモデルです
50m/s以上でる方で、吹き上がる方とか、打球が高すぎる方は検討してみても良いシャフトですね
おすすめ度(40m/s中盤):
おすすめ度(50m/s以上):
以上、ハザーダス スモークグリーン試打&評価|PGAで人気の高剛性ハードヒッター向けシャフト。という話題でした
ハザーダス スモークグリーンを買うならフェアウェイゴルフもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがフェアウェイゴルフさん
ぼくが普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
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