Tour B JGRドライバー(2019)の試打評価レビューです
そこでこのページでは高精度弾道計測機GC2を使ってのデータ計測をもとに、Tour B JGRドライバー(2019)の良かった点と、ここはちょっと気になるという点をさらに詳しく正直に試打評価レビューしていきます
飛距離モンスターというキャッチコピーのとおり飛距離性能が高く人気が高いTour B JGRドライバーの2019年アップデートモデル。前作のTour B JGRは打感の良さなども際立っていたので新作にも大きく期待していました
2019年9月発売予定
Tour B JGRドライバー(2019)の試打計測データ
試打クラブのスペック | |
ヘッド | Tour B JGR(2019) |
ロフト | 9.5° |
シャフト | 純正カーボン Tour AD for JGR TG2-5 |
フレックス | S |
バランス | D2 |
総重量 | 294g |
試打計測データ(比較付き) |
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Tour B JGR | M6 | Epic Flash | |
ヘッドスピード | 46.7 | 46.7 | 46.3 |
ボールスピード | 67.7 | 67.7 | 67.2 |
打ち出し角 | 18.2 | 14.7 | 15.7 |
サイドスピン | 515左 | 102右 | 45右 |
バックスピン | 2926 | 2520 | 2561 |
最高到達点 | 49 | 39 | 39 |
キャリー | 251 | 260 | 257 |
総距離 | 269 | 281 | 278 |
比較対象としてテーラーメイド M6ドライバーとキャロウェイのEpic Flashドライバーの試打計測データも合わせて掲載しています
結果だけを見ていくと飛距離的には外ブラ2社に大きく離される結果となりました
Tour B JGRドライバー(2019)の飛距離性能の評価
高弾道ですが、バックスピン量も多くて飛距離ロスが目立つ結果に。純正シャフトの特性か?
弾道の上がりぐらいは良くて、打ち出し角度18.2°、最高到達点49ヤードなりました
正直に言うと上がりすぎてしまって飛距離ロスしているのが否めません。ロフト角が9.5度のヘッドを打っていますがリアルロフトが多めについていることと、重心震度が深いのも影響しています
さらにヘッド上部のクラウン部のたわみ量が大きいのも打ち出し角の高さに影響しています
マイナス要素からの紹介にはなってしまいましたが初速自体は速くて、平均値では67.7m/sとぼくが今年打ったドライバーの中ではトップタイ。テーラーメイドのM6ドライバーと同じボールスピードとなりました
飛ばしのポテンシャルは高いのですが、いかんせんバックスピン量が多く打球が上がりすぎています。M6と比べると12ヤードも飛距離差が出ているので正直厳しいなーと感じるところ
フェース下部でヒットした際に起こるギア効果でバックスピン量が増えていることも疑い、打点シールで打点位置の確認を行いましたが中央では打てていましたのでそこが原因ではなく、ヘッドのポテンシャル的に上がりやすいモデルとわかります
そもそもフェース下で打つと打ち出し角は低くなるので、18度という打ち出しにはならないもの
実はこのあとカスタムシャフト装着モデルで打ってみたところ、スピン量は劇的に改善されたのでシャフトの影響も強いのかなと感じます
初速は速いのでバックスピン量を改善できれば飛距離はアップは間違いなく可能。シャフトごとのレビュー記事も作成中ですのでお待ちください
ちなみにTourAD XCだとバックスピン量が2289。スピーダーエボリューション6で2162。という結果になりそれぞれ飛距離が10ヤード以上伸びました
Tour B JGRドライバー(2019)の方向性の評価
弾道的にはわかりやすくドローが打ちやすい捕まりの良いドライバーで、全体的に打球は左に集まるという結果になりました
重心角が大きめで自然とヘッドがターンしてくれる点は、スライサー向きと言えます
基本的にはスライサーに向いているドライバーですが、最近では捕まるタイプのモデルで逃してフェードを打つというのも流行りなので、フェードヒッターでも捕まるモデルが良いという方には相性が良いでしょう
またミスヒットへの強さも光るドライバーでもあるのは打点がばらつくゴルファーにはメリットがあります。さらに付け加えるとバックスピン量が多いと前述していますが、バックスピン量が多くなるとデメリットばかりではなくて、極端に左へ曲がるチーピンは出にくくなります
これはスピン軸が傾くことで曲がる弾道の仕組みと密接に関係しているのですが、縦回転が増えることで曲がりにくくなります
捕まりは良いヘッドではありますが、チーピンに悩まされているゴルファーにとってはJGRは逆にトライしてみる価値のあるドライバーといえますね
Tour B JGRドライバー(2019)の打感やフィーリング・アドレス時の見た目の評価
打感に関してはさすがブリヂストン製のドライバーと感じられる素晴らしい感触です。柔らかいのに初速がでているのでそこが不思議な感覚ではありますが、フェースにボールが乗る感覚もしっかりとあります
飛距離的には外ブラに大きく離されましたが、フィーリング的な部分ではこちらに分があります
アドレス時の見た目も奇をてらったものではなく、綺麗でオーソドックスな形状で好印象です
ただしややフックフェースな見た目なので、左を向いているのが嫌な方には少々構えづらいかもしれません
Tour B JGRドライバー(2019)のここに注意したい
純正シャフトは重量も軽く振りやすいですが、打ち出し角・バックスピン量ともに多いモデルという印象
ボールが上がりやすいので打球が低くくてキャリーが出ないという方との相性は良いドライバーなのは間違いありませんが、バックスピン量が多くて吹き上がり気味の打球を打っている方にとってはさらにバックスピン量が増える恐れがあるので、まずは純正シャフトでのバックスピン量が適正値を確認してみましょう
Tour B JGRドライバー(2019)の総合評価:まとめ
- 弾道が低くてキャリー不足に悩んでいる方
- スライスの球筋をストレートまたはドロー系に代えていきたい方
- 打感や打音にはこだわりがある方
総合評価:
飛距離:
上がりやすさ:
方向性:
打感:
操作性:
許容性:
飛距離的には物足りないなーというのが正直なところですが、打球の上がりやすさは満点です
弾道が低くてキャリーが出ないと悩んでいるゴルファーにはメリットが多いモデル。ヘッドが効果的にたわむことで打ち出し角を確保できます。今回試打したモデルは9.5°ですが10.5°にすればさらに打球を上げることができるでしょう
また捕まりもかなり良いのでスライサーには一度試していただきたいドライバーです
以上、2019 TOUR B JGRドライバー試打評価レビュー【ブリヂストン】ボールスピードの速さは凄いが・・・。という話題でした
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